板取に鮎を食べに行くなら「鮎や」さんを推したい

板取に鮎を食べに行くなら「鮎や」さんを推したい

まずはじめに、この度の集中豪雨で大きな被害を受けられた地域の皆様に心からお見舞い申し上げます。
私ができることといえば、紹介くらいでなんの力にもなりませんが、岐阜県の自然に親しんで育った者として一刻も早い復旧を願っています。

夏の板取川は楽しい遊び場

夏になると岐阜県の板取川にも川遊びに鮎釣り、BBQと沢山の人が訪れるので川原は賑やかだ。夏の板取川といえば、鮎。鮎釣り師が所狭しと9メートルの長竿を振っている。私は鮎釣りは以前働いていた会社が釣具関係だったので一度だけやる機会があったが、おとり鮎をハナカンに通そうというときにうっかり逃げられてしまい、結局釣れずに釣果はマイナス一尾という持ちネタを有している。
それから結局鮎釣りを覚えるにはお金がかかることとそのうち岐阜県から離れることになるだろうということで鮎釣りに関しては手を出していない。

その点において、私にとって鮎という魚は釣るものよりも、食べるものである。本当は釣ったら楽しいと思っているけどこれ以上新しいジャンルに手を出す時間もない。人生は短い。
そんな私は、二年に一回くらいのペースで板取川に鮎料理を食べに行く。やな料理だ。

鮎料理店はいろいろあるけど比較的リーズナブルで美味しくておすすめしたいところ

鮎料理店はその付近にはあちこちにあり、釣り物の天然鮎を食べさせる高級店から、観光やなのような庶民的なところまでいろいろだ。私はもともと観光やなに子供の頃連れてってもらってその美味しさに感動したものだが(庶民なので高級店は知らん。人の金で食べた荘川の天然鮎は美味しかった)、今は別のお店を開拓して更に美味しいと思ったのでリピートしている。それが、表題の「鮎や」だ。

鮎や、リピート予約客が多く人気の店なので是非予約を

http://www.shokokai.or.jp/21/2146110004/

メニュー等はリンク先で確認いただきたい。
だいたい3,000円台でのコース料理となるが、出てくる鮎料理はどれも価格以上の満足度だ。7月頃に行けば薫り高い若鮎が、9月頃に行けば卵をいっぱいにもった子持ち鮎が楽しめる。どちらも非常に捨てがたい。本当に、捨てがたい。

まず最初に甘露煮が出てくる。頭から骨ごとかぶりついて食べたい。特に頭と骨は時間をかけてよく噛むとじわっと滋味がにじみ出てきていかにも川魚特有の旨味を感じることができるはずだ。

唐揚げは一転してカリカリに揚がっており、ヒレが香ばしくビールが飲みたくなるが、ここに来ているということは当然車なので、グループでの訪問でない限り飲むこともできずちょっと残念だ。連れは運転ができないのでいつもぐっとこらえている。

そして王道の塩焼き。

これはメスの子持ち鮎。パンパンに詰まった卵も旨味が詰まっており独特の食べごたえがある。鮎ってこんなに卵生むのか!と驚くはずだ。ほらそこ!巨大なししゃもとか言わない!どちらもキュウリウオ科だから似てくるのは仕方ないんだよ!

そして締めの鮎雑炊は、同価格帯の他店で食べたものよりもしっかり鮎が入っていて味を感じられた。

持ち帰りの甘露煮はとても喜ばれる。そしてここの鮎、結構でかい。食べごたえ十分だ。

養殖鮎がどうのこうのと無粋なレビューも見受けられるが、そういう手合には値段を考えてから物を言えと思うのである。季節モノにこの価格でこれだけ出せれば十分以上の満足度がある。はっきり言って、観光やなで出されている鮎よりもワンランク上だと思うので私はこちらをリピートしている。

なにより、静かで落ち着いた雰囲気で会話を楽しみながらゆっくり食べられるのが嬉しい。

夏の日帰り旅行の思い出にモネの池とセットで加えてほしい

これをよっぽど荒れた天気でなければ川床席で、板取川を泳ぐ野鮎を見下ろしながら味わうことができるのがこのお店の自慢だ。野鮎が岩についた苔を削り取って食べる際にひらを打ち、キラッと光る。これを見るのも楽しい。

こちらの「鮎や」、最近人気の「モネの池」から近い。ぜひ、夏の思い出づくりに訪れてみてほしい。

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