浜名湖海釣り公園のダンゴ釣法【2018年秋時点所見】

今年はヘラブナも春先でストップして、浜名湖のダンゴ釣りに注力している。以前の記事にも書いたように、見様見真似、独学でやってみたけどどうもうまくダンゴの硬さをコントロールできず、複雑な流れと風で穂先のあたりが読めず苦しんでいたところに私の隣にいたベテランダンゴ師からイロハを教わることで見事グレをゲットしたという顛末だった。

あれから敦賀の沼状態のタフコンディションを含めると4回目のダンゴ釣り釣行を終えて、気づいたことをまとめてみる。

浜名湖海釣り公園の特性を知る

上げ潮下げ潮が思ったように動かない

まず、沖合の強い流れは満ち引きにほぼ沿って動いているが、T字堤の内側というのは実に複雑な流れの影響を受ける。内側の流れが一番素直に感じたのが中潮だが、それなりに上げ潮でも流れが速い。反転流も出る。ガン玉3B程度ではどんどんふけていってしまって食わせが浮いてしまう。また、時々逆方向に巻き返すことがある。小潮の場合は上げ始めは素直に水道側から上げ潮が効いてくるが、沖の上げ潮の反転流が入ってきて逆方向に流れてしまう。また、二枚潮や不安定な流れが起きやすい。大潮は知らん。多分上げ潮の時に3~4号のおもりでドボンじゃないと釣りにならない。

とにかく、潮の流れが満ち引きの反転流だったり、そうでなかったり、複雑に絡み合って渦を巻いたりするので読みにくいということだ。うまく渦ができているポイントができれば、フカセ釣りなどではかなり有力なポイントになるだろう。ダンゴの場合は上潮が滑ると単純に釣りづらい。

内側の底は基本的に砂

ダンゴ釣りに適した内側は比較的平坦な砂地だが、前のほうは結構沈み根があったりする。ダンゴ釣りに関しては仕掛けを前に飛ばすことは基本的にないので、あまりこれは考慮しなくてもいいだろう。

釣ったグレの胃袋からは砂がたくさん出てきたが、食わせや激荒のコーンやサナギは検出されなかったので、グレはバラけた配合エサとかオキアミをつまんでいるときに砂も飲んでしまってるんだろう。ダンゴエサに入っている砂も混ざっているだろうが、色がグレーだったのでおそらくもともとあった砂のほうが多かった。

暖季はサビキ釣りのアミエビが効いている

土日の釣り公園はサビキ釣りの人が多く、一日を通してアミエビのコマセが効いている状態になっている。釣れる時合では底潮も常に動いているので、アミエビは大量の小魚に食べられつつ、基本的にうすく広く拡散しているだろう。なので、サイズのいい魚もよく集まってくるのだろう。ただ、漫然と釣っていてはおそらく寄せきれないのでしっかり重さのあるダンゴエサを打ってこれを下に向かせてやらないといけない。

タックルについて

ボタについたチヌをかかり釣りスタイルで狙ってみよう

筏竿は2.1mがベスト。風が出ても穂先を水面ギリギリまで下げられることで微細な魚の反応を取りやすい。長い竿で前にダンゴを入れていく人もいるようだが、同じポイントに魚を集めるという釣り方なので個人的にはボタ狙いで短竿から直下を中心に落とし込んでいくのが効率が良いと感じる。

筏竿でやるべきである最大の理由は、柔軟なソリッド穂先で食い込ませたり微細なあたりをキャッチする必要があるからだ。それでいて、魚をかけたら一気に底や手前のパイルから引き剥がしてやらないといけないからだ。

結構強引なやり取りが必要になるので、ソリッド穂先だからといってライトなメバリングロッドなどを流用すると苦労する可能性がある。いずれにしても竿と糸を信じて極力糸を出さずに、足元方向へのツッコミを柔軟にいなしてやりとりする必要がある。

道糸はナイロンでOKだが筆者はあえてPEで釣っている

かかり釣りと言うと、フロロカーボンラインを巻いてハリス無しの直結通し仕掛けが主流と言われているが、ここ浜名湖においては筏に比べて水深も浅いからナイロンで対応できる。むしろしなやかなナイロン糸のほうがトラブルレスで扱いやすいかもしれない。

そこを私はルアー用のリールをそのまま流用している関係でPE0.8号18LBを巻いている。イカダ竿のステンレスガイドとの相性が気にならないわけではないが、今のところ問題といえば濡れた糸がガイドに絡みやすいので取扱に少しコツがいることくらいか。

エサ付けや投入時に穂先から垂れた道糸が絡まないように常にテンションを張りながら扱う必要がある。例えば左手にハリ、右手に竿を持つ際は道糸がたるまないように気をつける、といった具合だ。

 

PEだとラインのテンションが抜けすぎていなければ細かなアタリが取りやすいし、なによりアワセが小さいモーションでもよく刺さる。掛けてからは金属質とも感じられるほど魚の手応えが鋭角的に伝わってくる。

逆に言えばほとんどクッションが効かない。筏竿は穂先こそ柔軟だが掛けた魚を短い穂持ち、手元だけで浮かせるため胴がガチガチに硬い。そこでチヌやグレでもかかったあかつきには手首をはじめ体全体でショックを和らげつつ竿をコントロールする必要がある非常にスパルタンなセッティングだ。突っ込みにもあわてず竿さばきで対処してスキあらば一気に仕留めにかかるのが楽しい。

ちなみにハリスは1.5~1.75号フロロカーボンラインだ。水によく馴染む比重のものが良い。もしかしたら道糸がナイロンならもうワンランク細くしてもいけそうだ。ただ、今の所ハリスが太くて困る、ということはない。

オモリについて

中通しのドボン仕掛けが安定

ダンゴ釣りと言うと基本形は極力小さなガン玉、3B程度を打って食わせが浮かないようにして、潮流によってガン玉のサイズを使い分ける。しかし左へ右へと刻々と流れが変わったり風向きによって二枚潮になったりとせわしないこの場所では潮止まり前後の緩んだタイミングでないと釣りにくい。

そこで、中通しオモリを道糸に通しておくのだが、たいていこれもできるだけ軽いものを、ということが書いてある。たしかに、重すぎても取り回しが悪いし流れに乗せて釣るのが難しい。とはいえ、軽すぎても良くない。簡単に転がってしまうようでは中通しオモリのメリットが生かせない。

今のところ、中通しオモリは3号を基準にするとちょうどいいように思う。あまり軽いとオモリがずれ続けて駄目だ。誘いやすい重さで、なおかつ待つときはアタリがとれやすいようにいたずらにオモリが引きずられないようにしたい。オモリの抵抗がかかったり抜けたりを繰り返していると穂先が暴れてあたりが読めないからだ。

中通しのメリットは食い込みの良さだけではない

中通しオモリを使うことで一般的には魚が餌を食ったときに違和感を与えにくく、穂先にアタリが出やすい、という。もちろんそれもあるが、この釣りにおいて中通しオモリであることのメリットは他にもある。それが食わせの送り込みのテクニックだ。

中通し仕掛けで食わせの送り込み自在

当然、食わせは流れの影響を受けて引っ張られる。オモリよりも軽いから食わせだけ流していくことができる。ここで気をつけたいのが、ハリスが波打つようだったり、オモリやハリスが先行していくような流し方になるとアタリが判別できなくなる。

フカセ釣りや前打ちでも食わせエサの先行が基本中の基本になるわけだが、これを底に這わせた状態でできるのがメリットとして大きい。上潮が強すぎると道糸の方にドラッグがかかってうまくいかないが、底潮が効いていればダンゴが割れてから道糸を少しずつ緩めてやるとオモリまでの道糸の角度を維持したまま食わせだけが流れていく、つまりハリスを伸ばして送り込んでいるのと同じような効果が得られる。

オモリから食わせまでを長くできるということはそれだけナチュラルに食わせを漂わせることができることを意味する。逆に、底潮が緩かったり、早い段階であたってくるならハリスの長さだけ這わせてアタリをとってもいい。これは道糸をたるませて待つということとは異なる。たるんでいるのではなく、オモリから先の長さが伸びている状態だ。

うまく送り込んでいくと、ダンゴから少し離れた場所にいる魚によくアピールするだろう。

ハリスを張ることがとにかく重要

穂先がお辞儀したままになるようなテンションの掛け方をしてはアタリが出ないが、穂先が自然に食わせの重さを感じられる程度のテンションで食わせを送り込んでいく。しかしハリスは真っすぐ伸びている状態でないとアタリが出てもわからない。必ず潮下から順に食わせ、ハリス、オモリの順に直線になっているようにする。これができていれば、多少道糸がたるんでいる状態で魚に違和感なく食わせた上でアタリを出せる。

流れがあるからといってテンションを掛けすぎないほうがいい。道糸に関しては海中でS字を描くような二枚潮でない限り、多少弧を描いていてもアタリはちゃんと穂先に出る。ただハリスが蛇行しているとエサを引っ張られてもなかなか伝わり方が弱くなる。

これはへらぶな釣りの段底という、食わせエサだけを底につけて冬の魚の小さなあたりを待つ釣り方から学んだことだが、小さなアタリを最大限感知しやすくするにはやはりハリスが真っ直ぐであることが重要で、流れが不安定だったりハリスが張っていないと感じられるときは「置き直し」をするとうまくいった。

へらぶな釣りでは食わせエサの置き直しでハリスを張らせてウキへのアタリを明確に出させようとしたが、この釣りにおいてはオモリを少し潮上側にそっと持ち上げて置き直すことで食わせとオモリの間の距離をとり、たるみを取る。そしてまた徐々に食わせだけを先行して送り込む。

こうするとハリスの長さを極端に長くする必要もない。この日はハリスを50センチ前後しか取らなかったときでもちゃんと送り込みからのあたりが出ていた。

そして、この方法をうまくやるにはオモリがしっかり着底して、引っ張られるにしても食わせよりあとに転がるように取り扱うことが重要だ。

ダンゴの取扱い

ベースはあっさりで集魚力は添加するエサでつける

肝心のダンゴは、今回試しにコーンだんごチヌを使ってみた。紀州マッハに比べて粒子が細かく砂も少なめ?でしっとりした仕上がりになった。最初はちょっと違和感があったが、指先をしっかり曲げて締め込んでやることで十分な性能を発揮した。実釣ではこれに糠を足すというか、もはや半分くらい糠じゃないかというくらい。なのでベースとしては集魚力はたいしたことないと思われる。これに押し麦、さなぎ粉といった添加物を加え、「激荒」を含んだダンゴにした。

一日これで通したが、全く問題なかった。グレを寄せるには味気ないエサだが、チヌ狙いならこれで十分だし、実際夕方の時合にはグレがよく集まったようで二人で連発した。グレも釣りたいので、エサ取りが少なくなったらこれにオキアミを追加するといい感じだろう。

 

ベースエサと集魚剤を分離して構成し、必要に応じて添加することで、エサ取りの状態に対応しやすいのではなかろうか。

まずエサ取りが集まらないほど活性が低いなら集魚剤を追加、逆にエサ取りが湧いててうるさいならベースのままのあっさり味で攻める、といった使い分けができる。夏場の釣りである今回は、それを激荒とオキアミのあんこで調整した。

しっかり寄せられたらダンゴと食わせを別投入もあり

魚がしっかり寄っている状態が作れたらダンゴをつけずにオキアミだけで流していっても反応がある。と言うかしっかりエサ取りかわしてグレ釣った。ダンゴを落としていく場所は最低限、潮流に平行にすることが良い釣果につながると思うが、ダンゴにガンガンアタリが出るような時合になってきたら逆に中通しオモリでダンゴをつけずにダンゴ投入点の潮下を狙っていくのも面白い。

仕掛けだけ見れば、ゴム張り中通しオモリ3号にハリス、チヌ針にオキアミという素人みたいなものだが、ところがこれが意外といけるのだ。ダンゴでしっかり本命を寄せきれていれば、ダンゴに群がるエサ取りの背後に滑り込ませるような形で本命の目の前にエサを運べるようなイメージだ。

実際、今回は夕方の時合ではダンゴをやや潮上に離して落とし、そのあとで潮下日本ちゃんのエサを落とし込んでいったらうまくいった。L字釣法という、オモリにダンゴをかませるやり方もあるが、あくまでも食わせはナチュラルに送り込んでいって食わせたいので道糸の出し入れの邪魔になるようなことはしたくなかった。

食わせエサについて

基本はオキアミだが激荒がめちゃくちゃ便利

食わせエサではオキアミが最も食いが立つが、それだけエサ取りのアタリも誘発してしまうし、ハリもちが悪い。サナギミンチ激荒がここで活躍する。激荒から抽出したサナギやコーンを刺し餌として使うテクニックは今やメジャーなのだろうが、オキアミ単体、オキアミコーン、サナギ単体、コーン単体、サナギコーン、サナギオキアミ、コーンサナギとローテーションさせて様子を見ることができる。

オキアミに蓋をする意味でコーンを使うのもいい方法だ。サナギはフグやアイゴも好むので、そこだけは注意が必要だが、この日のチヌは二枚ともサナギに食って、抑え込むわかりやすいアタリを出してきた。今後もローテーションの一角として活躍が期待される。

また、これらのエサはダンゴに混ぜたりあんこにしたりしてポイントにばらまいておくことも重要だ。拾い食いするチヌをサナギエサに慣れさせて安心させる効果を期待する。

釣果報告はまた次の記事で!

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