釣考

釣りに貴賎なし

チヌ 食べる話

名古屋港9号地のチヌを食う

当ブログぶっちぎりアクセス一位の「名古屋港の魚って食えるの?」シリーズ。今回はチヌで試してみました。

名古屋港9号地で恒例の半夜釣り

さて、先日の週末仕事上がりの釣りで無事チヌ30センチを二枚釣り上げた。

どうせ同じサイズなら「手打ち式」みたいに腹合わせにするのも一興だったが。。。

そして一枚チンタも確保。実験するには最高の素材が集まった。

なんだかティラピアみたいだな、お前。。。

先日ツイッターで「チンタなら美味しく食べられる」と豪語したのでこれも試さなければならない。よって合計3枚キープ。 現場で内臓とエラ、鱗を落とし持ち帰る。

チンタは塩焼き、チヌは刺身で。。。

身が柔らかいのでさばくときはその点注意。

台風が通り過ぎた日曜日、チヌをさばく。腹の部分は潔く捨てた。先日食べたあの部分は下ごしらえに失敗した鯉くらい泥臭かったからだ。この時点でいわゆる悪臭は殆ど感じない。包丁にベットリと脂がつく。なにはともあれ一旦刺身を試してみる。

身は相変わらず柔らかいので薄造りにはせず、7ミリほどの厚みに切り出して一口。うん、身自体は旨味がある。あるんだが、後味が悪い。よく言うところのガソリン臭である。名古屋港で釣れるセイゴも時々こういう個体がいるが、チヌの場合はまあまあ高確率でこれに当たる。

釣り上げたドブチヌにありがちな臭いの正体は「ゲオスミン」によるものだという。これはいわゆる下流域の淡水魚が発する、泥臭さ、生臭さだ。食べたときに感じるのはこのニオイではなく、あくまでも食っているエサのニオイだ。名古屋港一帯や天白川河口の岩に付着するムラサキイガイその他有機物をミックスしたあの独特の苦味をはらんだニオイだ。刺身は諦めよう。

チヌの竜田揚げ

今回は濃い目に作る。

2倍濃縮めんつゆと出汁醤油、にんにく、唐辛子、こしょう、ごま油をあえてタレを作る。

このタレ汎用性ヤバいから色々使ってみなよ

これに刺身くらいの厚みにスライスしたチヌを漬け込むのである。そして一晩寝かせる。

一晩寝かせれば浸透圧で飴色になる。

刺身で行けるチヌならこのままつまみにしたいところだが、片栗粉を絡め、180度の油で揚げる。

黙って出せば誰も名古屋港のチヌだと思うまい

あくまでも熱で臭みを分解する必要があるため、少々やりすぎかもくらいでよい。

味の方は普通にうまい!といえる。外カリカリ、中ふわふわである。ビールのつまみに良さげだ。これを個人的に「チヌナゲット」と呼んでいる。手づかみでスナック感覚でいけちゃいます!変な冷凍のタラより臭みがないかもしれない。

さて問題の塩焼きであるが

民宿でこういう感じの塩焼き出てきたらテンション上がるけどな、見た目は。

チンタの塩焼きである。食べる前から例のニオイである。ちなみに先日、浜名湖で釣ってきたチンタはすべて知人と知人の嫁さんとその友達がなんの疑いもなく「美味しいもっとくれ」と、自分が食べようと思っていたチンタの塩焼きも横から箸でまるごと持っていったくらいには好評であった。

しかしこいつはどうだ。一口食べると広がる干潟のフレーバー。しかし肉質自体はさすがタイ、塩焼きの王様とも言っていいホクホク具合であるが、後味だけはいかんともしがたい。慣れれば無理なく食べられるが、なれないと食べられないという食べ物をわざわざ選ぶこともあるまい。

というわけで今回はすべてハズレ個体でした

名港9号地チヌの名誉のために言っておくと、肉質は悪くなく、身も旨味を感じられるものだったし、下処理と加熱をすれば美味しく食べられる。しかし素材の味のままで勝負しようとすると厳しいものがある。冬場ならそこまででもないが、まだ夏のチヌなのだろう。煮魚にも向いていないと思われる。中国の淡水魚料理のように高温で加熱し、香辛料をうまく使うことでクリアできる程度には食べられるだろう。つまり名港のチヌを失敗なく食べようと思うなら鯉を調理するようなつもりで向き合うべきなのだろう。

ちなみにあたりの名港チヌは頭を煮込んで食べても超うまい。下の画像は汚くて恐縮だが9月中旬に釣れたチヌの頭とカマを鯉こく風に濃い目の赤味噌で炊き上げ、七味を振ったものである。これは文句なくうまかった。あまりに濃いだしが出るので食べているうちに最後はスープがドロドロになり、飲むのを諦めるほどだったが嫌味のない味だった。

見苦しくて申し訳ない

ちなみに9号地で釣れるカサゴ、セイゴ、穴子、サバはふつうに美味しいですから安心してお試しください。特に穴子。あれは絶品。

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