ツイッターで親しくしていただいている@sato31040719さんと前日にすり合わせをして、トーナメントでややもすると食い渋りが予想されるひだ池に出かけることになった。
前日仕事で悩んでいる件でこれ以上考えても仕方ないと早々と寝てしまったが3時前に目が覚めて、出発時間ギリギリまでPCの前で試行錯誤。おっと遅刻してしまう!
ひだ池に6:35頃到着 すでに駐車場は満車状態
この日は月例のひだ池トーナメントが開催されており、到着時にはすでに参加者が釣り座に入っている状況だった。社長に頼まれていた諸々のあれを提出し、satoさんもそろそろ来られるだろうということで打ち合わせしつつ待機。事前にバッグなどの色を知っていたためすぐに分かったw
「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」
トーナメント会場からできるだけ逆向きの釣座に入る
この日はお互いチョーチン両ダンゴからスタート。手堅く時合が作れる釣りということもあり、ポツポツと釣れ始める。
「今日はチョーチン両ダンゴからスタートして、浅ダナ両ダンゴで数も稼ごうと思ってるんですよ」とsatoさん。自分もチョーチンで通してもいずれもたなくなるだろうと全く同じことを考えていた。混雑する場所ではチョーチンのほうが良さそうだが、こちらはスッカスカなのでおそらく浅いタナに魚を集めて一気に釣り込むことができる。
スタート時のセッティング
月光柔10尺 PC無垢ロングトップ ハリスは0.6号 40-46cm 角マルチ5号(ホントは6号を使いたかった)
凄麩2:バラケマッハ1:ガッテン1:グルテンダンゴ0.5
若干の食い渋りを予想し初手はバラケマッハを入れて開きを重視したが、結論から言うと完全に滑ってた。練り込みを加えても凄麩のメリットであるところの「練ってもボソ感がなくならず目詰まりしない」が裏目に出てバラケマッハの開きを止めきれずタナボケする結果に。マッハは最初から入れなくてよかった。
1投目からウケが出るなど、魚の活性は決して低くない。かといって高いというわけでもない。開始5分経つかどうかでヒット。

先日購入した月光柔でひだ池のチョーチンやったときの手応えを早く感じたかったが、実に心地よい!
しかしなかなか連発とは行かず、ポツポツペースが続く。というか、へらぶな釣りで熟練者の方と複数釣行すること自体がほとんど初めてに近く、しかもTwitterでの交流からお会いすることを楽しみにし続けていたため「なんかおもろいこと言わなきゃ、言わなきゃ」と頭のリソースが全部そっちに持っていかれてしまい全く真面目に釣りを組み立てないままどんどんアタリを見逃し午前中が飛んでいくw
一方ちゃんと話に乗ってきてくださるsato氏はその後メーターからセミカッツケくらいのタナに切り替えちゃんと話題に乗りつつも淡々と数を伸ばしていく。
そこでヒゲトロセットの話題に。
ビッグマウス、苦難の時間
「夏場でダンゴが伸びなくなったらトロロが楽ですよ。超楽に消し込みだけ取ればいいですしw」なんて話をしたら、
「ちょうど極上トロロもってきてるからちょっとやってみてくれませんか」
ときた。ぶっちゃけ両ダンゴで釣れてるのにわざわざやる理由はないのだが、簡単と豪語してしまった以上、エサまで渡されてやってみろと言われたらやるしかない。。。。
ダンゴをちょっと手直しして、いただいたトロロに水を吸わせる。
カッツケのタナにし、ハリスは10-15cm。上バリは改良ヤラズ6号。ウキはいわゆるチャカウキにする。しかし、セッティングが終わったあたりから右前からの向かい風wまじかよw10尺でこの超軽い仕掛けを振るのは大変だ。
当然といえば当然だが、最初はある程度釣れた。しかしカッツケというのは、釣れる時合を続けるのが難しい。3枚くらい釣ったらもう続かなくなってしまった。風も邪魔なので、ウキを少し大きい浅ダナ向きパイプトップに変更し、振り込み精度の回復と沈みの速さに期待する。するとまたポツポツと消し込みあたりで釣れるのだが、ダンゴが煽られすぎてタナができない。駄目だ。隣で淡々と数が伸びている中、こちらはカラツンしかない状態が2時間ほど続く。損切りしてもう一度メーター両ダンゴに切り替えたいと思いつつ、粘ってみたがやはり状況は好転せず。コウテンってエサ発売されたけどsatoさんは凄麩+ガッテン+グルテンダンゴでバッチリ釣れるタナができておりました。
ひだ池の絶対教義「お客様の笑顔」のために社長の無料焼きそばサービスは続く
昼どきを迎え、ひだ池名物社長のアナウンスがスピーカーから響き渡る。
「トーナメント参加の皆様、一般のお客様、暑い中お疲れ様でございます。お弁当の準備が整ってございます。ご予約のお客様は…。なお、本日も当池特製愛情コミコミ爆釣焼きそばをご用意いたしました。無料でたくさんご用意いたしました。ぜひご賞味を。。。。」
池のそこかしこからどっと笑いが起こる。
ていねいな口調にちょいちょいネタ成分が入ってくる独特の味わいこそひだ池の楽しさの一つ。焼きそば、回を重ねるごとにどんどん美味しさを増しているので、もし釣行の際食べられたらラッキーです。
トーナメント組の食事が終わったあたりで一旦休憩とし、弁当を食べる。社長、ごちそうさまでした!
「もういいでしょw限界w」浅ダナ両ダンゴ解禁の巻
1時過ぎの時点でsatoさんは50枚を超えており、こちらはやっと20枚に届くかどうかという貧しすぎる状況だった。熟練者相手に競争しているわけではないにせよダブルスコアどころでないこの差はさすがにまずい。もっと釣れる手応えを感じていながらこの状況になってしまったらもったいない精神が芽生え、この日の最適解でほぼ間違いなさそうな浅ダナ両ダンゴがどうしてもやりたい!
トーナメント組が競技終了するちょっと前くらいにこの日のトロロの限界を感じ、ことわりを入れてからセッティングを両ダンゴ用に戻す。といっても、水面下に程々に魚が集まっているのと、このままパイプトップのウキで狙うのでハリスは20-25cmくらいと短め。
凄麩1:ガッテン1:グルテンダンゴ0.5でややネチッとした仕上がりにし、再開。ぶっちゃけsatoさんのパクリである。しかしこちらではカッツケでバラケを打っていた関係でややエサがもたず、上ずりも起こっている。ある程度は釣れるが、ウキの動きがうるさいのだ。
この時点でsatoさん70枚、ドブちゃん30枚。追いつくのは不可能だがせっかくコンディションのいいひだ池に来て目一杯釣るんだから、もっと数がほしい!
ガッテン2:グルテンダンゴ1でガッツリもたせる
練り込み、小さく丸くエサつけしながらこの餌がなくなるまでしのぎ、次は思い切ってガッテンとグルテンダンゴだけで作る。これならガッテンの弱みである軽さと溶けやすさに対してグルテンダンゴの軽いタッチの割にまとまりの良さとタナまで運んでくれる重さがいい感じに補ってくれるし、なんたってこの組み合わせはボソ感が皆無なので煽られても砕けにくい。
スーパーの刺し身についてくる練りわさびくらいのタッチである。
これが実にいい感じに決まりだす。少々ウケが出て、軽めのスパッとした食いアタリかスレあたりか紛らわしい動きが2度ほどありつつ、トップがしっかり馴染む頃合いで一瞬ウキが止まり、ラスト2節がズンと入る。先にエサを使い切って納竿したsatoさんが斜め後ろから観戦。余裕の100枚オーバーはさすが。
延長戦というボーナスステージで劇場開幕
「あっ!あのアタリは見送るの?」
「いやあ、どんくさいから見逃しちゃうんですよねー。でも、短ハリスの両ダンゴなんでもうちょっと強いアタリだけ拾ったほうが確実かなと思って」
…うけて、うけて、つん、もどして…、なじんで、ズバ!よっしゃ!
「「わはははははは!!完璧すぎるwww」」
「やっぱり短ハリスなんでヒット率高いところってあのタイミングなんですよ。長ハリスで無垢トップで落とし込みのアタリとるなら先に拾っちゃうんですが。。。」
「早いアタリとっちゃうよりなじませたほうが上ずりにくいという意見も根強いですよね~」
なんて話をしながら、スッとさわり、うけて、つん、つん、うけて、なじんで、一瞬戻って、つん!ビシッ!これが1投1枚ペースで続く。プレッシャーの抜けたひだ池のポテンシャルが半端ない。
「「できすぎでしょこれwwwww」」
ハリスを長くとってエサが開きながら落ちていくときのちくっとしたアタリを積極的に掛けていく釣り方もあるし、このときのように一旦見送ってハリスが伸びる頃合いの強いアタリに絞り込む釣り方もある。このときは魚もどんどん集まってくる一方なので、ハリスは短いほうが有利だと踏んだ。となると、長ハリスよりもヒットゾーンは短くなるため、そのタイミングに集中。そのタイミングにちゃんとエサが残っているように調整。一旦馴染んでぶら下がった直後でも当たるのがグルテンダンゴの入ったエサの強みなので、数秒は待つが、それまでのウキの動きを観察して「もってない」と判断したら待たない。これが良かったようだ。
このパターンで一気に数を伸ばし、3時すぎから5時頃の納竿(この日は延長許可が出ておりました)までに一気に数を30枚ほど伸ばし、63枚でフィニッシュ。ボーナスステージのおかげでなんとか帳尻を合わせたw
それにしても、初夏の爽やかな風と西陽に照らされる木々に囲まれ、たっぷりとヘラブナと向き合う時間はこの上なく贅沢。釣りのテクニックの話題に終始しがちだが、誰にも邪魔されることなくこのふくよかで贅沢な時間が楽しめるひだ池がますます好きになった。

で、ラストはリャンコというおまけつき(タナゴはたまたま網に入った)。グルテンダンゴの優秀さが際立つ一日だった。また近いうちにどこかでこの釣りをやりたいな。
昨日はお疲れさまでした!
今、自宅の片付けと
明日の仕事の準備をしながら
「ガッテン」「グルテンダンゴ」の
ブレンドで浅ダナ両ダンゴを
やりたくてやりたくて堪らないでいる
Satoshiです!
トーナメントが終わってフラシが
抜けたから…と仰っておられましたが
逆に釣りにくくなる場合もありますから
あの連発劇は見事でした
見てて本当に気持ち良かった〜!
グルテンダンゴは芯が残る効果より
素材が膨らむ働きのおかげで
エサの持ちすぎによるカラツンが
少ないのかな?と思いました。
「ガッテン&グルテンダンゴを
練り山葵くらいのタッチに仕上げる」
頼りになる引き出しがひとつ増えました!
あ、ヒゲトロセットも稽古しなくては…
また是非ともよろしくお願いします!
昨日はお疲れさまでした&お付き合いいただきありがとうございました!暑い中の長期戦でしたが疲れは残りませんでしたか?
実際、魚がめちゃくちゃ集まってきてたので、グルテンダンゴが上ずりを抑止してタナで開くように仕事してくれたのはかなり大きいと思います。タナに入ってからふわっとした広がり方をするのでカラツンが少なかったのかもしれませんね。練りわさびという表現を思いついたのは、色も似ているからですwトロセットは両ダンゴで今ひとつ、というときに是非試してみてください。昨日そうだったように、ダンゴにちゃんとあたってくる活性があれば両ダンゴのほうが有利ですから。。。w
ご一緒させていただくことで釣り方とか組み立てのヒントをたくさん頂けました。ありがとうございます。ぜひともまた誘ってください。