数年ぶりの大会である。3週連続でなんかようわからんおっさん改めヘラの師匠と一緒に参戦することになった。
ひだ池の社長に媚びると宣言はしたものの、温泉前の野釣りライクな雰囲気も捨てがたい。なんというか、佐屋川さんとこの釣り場って「いい意味で」レトロなヘラブナ釣りの雰囲気がムンムンあって、個人的にかなり好きな釣り場だ。しかも河北潟のマブナ釣り師だった祖父が「ああいう海抜低い沼みたいなところのフナ釣りこそ至高」と別次元から囁いてきている気がする。
さて真面目に釣るしかないので考えよう
先日偉そうにPDCAだのOODAだのを記事に書いたので、PDCAをもって当日現場でのOODAをいかに改善するかを仕事の合間に考えている。詳細は後々書くにしても、先日のように踏ん切りがつかないまま時間が経過するというのは避けたいので、判断基準を設けることにした。
どのレベルで釣り方を修正するか
修正にかかる時間コストとそれによる変化のコストを考えるといくつかの段階に分けられるだろう。
修正項目 | 時間コスト | 影響 |
エサの手直し | ほぼなし | 状況のちょっとした変化対応 |
ブレンドの変更、ハリス変更 | 1~2分 | あと一歩で正解に近いときに |
ウキの変更 | 2~3分 | 上に同じ、あるいは環境要因対応 |
同じ竿で釣り方変更 | 3分 | エサの修正なども含む 影響大 |
竿の交換 | 4~5分 | ゼロベースの見直しレベル |
で、その釣り場の一日に予想される釣れ方を考える。私の場合温泉前だと普通に遊んでいると30枚前後であることが多い。上位になるとびっしり並んでいる中で50枚が一つの基準だという(合ってるかどうかはしらない)。
5月の結果をみると、1位が24kg、5位が12.5kgである。これは4月に比べると総じて倍増している計算になるが、流石に5月と6月で倍違うということは考えにくい。昨年のデータを探したが見つからないのでゆるーい予想だが、状況が良かったとして、トップは30kg、5位は24kg前後になることが予想される。もちろん推測材料がほぼないのでこれは間違っている可能性も高い。しかし、推測にしたがって5位を目指すなら24kgは釣らないといけない。
温泉前のヘラブナはサイズがまちまちなので枚数ベースでは予想がつきにくいが、尺サイズで350~500g前後、よく釣れてくるサイズで300gであるということを踏まえると、20kgを7~8寸ベースで確実に期すとしたら80枚というあの釣り場としては途方も無い数字になる。普段30枚くらいで止まっている私には現実的ではない。しかし尺サイズが混ざることを考えたらやはり50枚くらいが一つの基準と考えて良さそうだ。
この時点で生意気にもしんどいなと思うのであるが、感情は一旦置いておく。問題は、どうやったら混雑の中で50枚に近づけるか、である。
50枚となると、釣り込みタイムが一日に2回来ることを期待して時速10枚*2とする。
時刻 | 時刻あたり枚数 | 累計 |
7:00 | 5 | 5 |
8:00 | 5 | 10 |
9:00 | 10 | 20 |
10:00 | 5 | 25 |
11:00 | 5 | 30 |
13:00 | 10 | 40 |
14:00 | 5 | 45 |
15:00 | 5 | 50 |
50枚を目指すとしたら上記のようなペース配分が理想だ。しかし実際普段の釣りはだいたい均すと下記のような具合である。しかしこうやってみると全く無理な数字でもないような気もしてくるから不思議だ。いや、甘いか。
時刻 | 時刻あたり枚数 | 累計 |
7:00 | 3 | 3 |
8:00 | 3 | 6 |
9:00 | 5 | 11 |
10:00 | 5 | 16 |
11:00 | 7 | 23 |
14:00 | 5 | 28 |
15:00 | 5 | 33 |
これでは話しにならないのである。予想される重量は12kg~目一杯盛って15kgである。いつもの釣りでは上位を目指さないにしても納得できずに終わりそうだ。
平均時速6枚を維持するために
以上の計算から導き出される「ある程度好成績が期待できる平均時速は6枚」とする。つまり、釣り方の修正をすることで平均時速6枚を期待できるのであれば、迷わず結構するべきだと考えられる。逆に言えば、時速6枚が期待できない状況になった時点で機械的に次の手を打つしかないということである。暖季なので、釣り方を変えても30分以内に何かしらの手がかりが得られるはずである。
その閾値をどこに設定するか、というのは周囲の釣れ具合や環境も影響するわけだが、ニュートラルに自分の釣りだけを基準にすると15分でアタリが出ない、20分で1枚も釣れない、というのが強制的な損切りの基準だろうと今のところ結論づけた。こうなったら餌が残っていようが次の釣り方に切り替える。
30分で1枚も釣れない状況に陥った場合、挽回するには残りの時間で6枚を回収しなければならない。当然、時間が押すほど厳しくなっていき、最終的に挽回不可能になる。釣り場の特性によるが、まあほぼ間違いなく自分の経験では温泉前で時速15枚というのは狙って出せるものではない。となると、残り時間を60分ごとに割ってノルマが毎時10枚を超えると大ピンチ、ノルマ毎時14枚になったら完全に「詰み」でそれ以上の好成績は期待できないと考えられよう。
もちろん上記の基準は、環境や周囲の釣れ具合で変わる。トップの情報が手に入れば非常にありがたいが、両隣4人と時速6枚の基準を照らし合わせて判断する他なさそうだ。現実的には時速5枚ペースを崩さないことを目指すことになりそうではある。
時速5枚というと12分で1枚である。自分の感覚では決してこれでも簡単ではない。
とにかく、時間経過と残りの期待度を踏まえてどのレベルの軌道修正を図るかを判断したい。
竿を交換して5分ロスしてもその後5枚釣れる状況になると期待できるなら、迷わずGO、としたい。