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【アペゼ】今池はおっさんのワンダーランド

名古屋の中心部から東のハズレの一歩手前、頑張ればナゴヤドーム、いや、バンテリンドームからも歩けるディープな歓楽街、今池。今池というと、バンギャとおっさんが入り乱れて酒を浴びる街であるが、非常に魅力的な街だ。

まだ昭和な雰囲気がムンムン漂う飲み屋街も非常に魅力的である。ここにドン・キホーテができ、そして外国人留学生が大量にうろうろするようになり、非常にカオスな状況だがそれがまた良い。というか、このあたりで食事すると半々くらいの確率で教え子がバイトしている。このご時世なので立ち寄りはしても騒ぎはしないが、素行には気をつけなければならない身分であるw

今池というと、私にとって社会復帰の第一歩のステージでもある。人前で話すことにとてつもなく緊張し、今池に来るだけで下痢するようなスタートだった。つらかった。クビになると思ってたが、もう14年も経ってしまった。集まりがあるとビビって小さく端っこで固まっていた自分も今では牢名主ヅラして「いやーどうも、まいどまいど」などとやっているから、随分ふてぶてしくなったものである。

さて、今池というと説明無用の「味仙本店」、お値打ちな寿司居酒屋「すし旬」、名物メニューがほんのりアレでおいしい「きも善」、おでんがおいしい「たか」、古き良き雰囲気の鉄板ホルモン焼きで野菜たっぷり満腹行けちゃう「梅田屋」、立呑で地酒を格安で色々楽しめる「なかむら参」…、このあたりが私のテリトリーなのだが、実に自分好みのお店が多い。

「今池ハードコアは死なず」

というポスターが例の流行病から至るところに貼られている。今池の飲食店、これからも変わらず頑張ってほしい。。。

本題に入ろう。

そんな名古屋では貴重な呑兵衛のお値打ちワンダーランド今池であるが、サウナーにとっても聖地である。ドン・キホーテの真横に「アペゼ」、その名もウェルビー通を入って少し歩いたところにある「ウェルビー今池」という有名サウナが並び立っているのである。こと、遠征サウナーにとってはウェルビーのほうを【聖地】と呼び崇め奉っている傾向があり、知名度は全国レベルで高い。

価格は全体的にほんのりウェルビーのほうが高いし、正直言ってカプセルホテルのクオリティや安心感はウェルビーのほうが高いと感じている。価格の差はちゃんとハードの差になっている。なんたって、ウェルビーはサウナも素晴らしいが外気浴ができるのが大きい。そして、短時間利用だったりランチ付きプランだとアペゼよりお得感がある。

しかし、今回はアペゼについて書こう。

アペゼは先述の通りドン・キホーテの横で立地は申し分ない。迷うことは基本的にありえない場所にある。朝、チェックアウトして一歩踏み出せばそこは今池駅前、目の前に今池ガスビル…めちゃくちゃはかどる。

コロナ禍で一時休業していたが、対策を徹底して営業再開している。

館内は男女でフロアを棲み分け、一部共用ゾーンという仕組みになっているが、共用ゾーンは食堂と5階の漫画コーナー、4階の休憩コーナーで、男性は2階がロッカールーム、休息コーナーで3階が風呂場である。カプセルは5階の奥にある。

2階の休憩コーナーはリクライニングシートが並んでいるが、結構な割合で専有されているため確実に過ごせるとも限らないし、ちょっとヤニ臭い。一応禁煙ではあるが、タバコを吸ってから戻ってきた人からどうしても漂ってくるのである。この匂いをずっと吸い続けるのは非喫煙者としては辛いが、ある意味で懐かしい雰囲気が残っているとも言えるwしかし私みたいなアレルギー体質でここを仮眠スペースにするのはちょっと厳しいかもしれない。あと、いびきがやばいが、これはお互い様かw

そういうわけで、静かなのは4階と5階。若い人が仮眠したりスマホに向かったりしている様子がチラホラ見られる。酒類、軽いおつまみの自販機は5階にある。サッポロ黒ラベルとストロングゼロをはじめとしたいくつかのラインナップがあるがやや割高ではあるが、置いてあるだけありがたい。

というか、これってあれ、仕事の予定がなければ朝から飲めるってことじゃん??カプセルは12時退出なんで、朝サウナ2時間位キメて、朝食食べて、一杯やって、2時間位ウトウトしてから退出~などという激烈ムーブをキメることだってできるのでは??

カプセルはグーグルレビューにもある通り、熱がこもりやすい。空調はもう少し低い設定のほうがいいと思う。ただし、清潔度は必要十分だし、仮眠スペースより居住性は良い。やや床が硬い。ぐっすり眠れるタイプの人は良いが、私は寝付きが悪いタイプなのであまり良く眠れない。残念ながらここはウェルビーに軍配が上がると言わざるを得ない。

めしがうまい!

と、ここまで割と厳し目なコメントをしたが、圧倒的に良いのは朝食である。平日カプセル3200円を3500円にアップグレードすると朝食が付く。たった300円なので、大したものじゃないだろうと思いがちであるがこれがどうしてどうして、しっかりボリュームもあるし、なにより味が良い。近くになか卯とかもあるが、こちらの選べる朝食はどう考えても外で食べたら5~600円以上はするであろうクオリティである。泊まりで早朝出立でなければ、ぜひ朝食はプランに入れておきたい。ちなみに夜は利用したことないからわからない。結構辛口な口コミがないわけでもないのでそこは参考程度に。

核心のサウナに迫る

さて、いよいよスパ・サウナである。風呂場全体は昭和後期の雰囲気が漂っているが、割合清潔に保たれており、やや低めの温度設定の炭酸泉と42度級のバイブラバスが中心となっており、その他ジェットバス、ラドンもある。外気浴は残念ながらできないが、寝転びスペース、椅子はある程度ある。がっつり整いたいなら寝転びがおすすめだ。ナイロンタオル、歯ブラシ、カミソリが置いてあり、朝風呂のときなどは特に重宝する。

サウナは比較的高温であり、奥行きがあるためドアの開閉で熱も逃げにくい。しっかり汗を出せる。おすすめは、朝サウナ。据え付けのテレビで「あさイチ」ああたりが流れているが、これを見ながらのサウナは得も言われぬ贅沢な時間である。本来なら、こんなのんきにテレビ見ていたらまずいのであるが、などと思いながら時計と相談しながらたっぷり楽しんでいこう。

タオルでロウリュも行われ、これがまた強烈に熱い!一気に汗がブワーッと吹き出す。サウナ一年生の頃にこれを体験したときは鼻が焼け落ちるかと思った。

サウナマットが常に補充されており、尻に敷くわけだが、これはお互いにベタつきを感じることがなくて済むので快適である。サウナパンツも置いてある。タマキンを保護したい方はぜひ。

サウナの前には2つの水風呂

いよいよお楽しみの水風呂であるが、26℃前後のものと12℃前後のものがあり、それぞれ水風呂、冷水風呂とパネルが架けてある。キンキンに冷えた水が苦手なら26℃の水風呂でゆっくり過ごすとよい。結構長い時間入っていられるので、冷水好きでも疲れているときはこっちで一旦ゆっくりクールダウンするのがいいかもしれない。それと、カプセルは熱がこもるので、上る前に仕上げで入っておくといいかもしれない。

冷水風呂のほうはもうこれ、バッキバキにキマるので最高オブ最高。ごく個人的な話をすると職場から歩いて5分でこんな素敵な環境があるなんてたまらないし、評論する言葉が思いつかない。当然かけ水してから入るべきだが、かけ水で冷水浴びると入ったときの感動が薄れるので、まずはぬるい方の水でしっかり全身かけ水して、頭を冷水でかけ水してから入るのがおすすめだ。

風呂上がりには

化粧ルームにはドライヤー、ヘアトニック、乳液、ティッシュ、くしなどが完備されているので、リラックスしつつ出立の用意ができる。朝の時間帯でも準備する人は時間も分散しておりそれほど混み合わないので、いつもは慌ただしくバタバタと電車の時間を気にして準備する朝の時間を優雅に過ごせるというのはなんとも言えない快感である。

駅直結レベルの異次元空間、短時間でも楽しめるので、サウナに興味があれば一度は行ってみてほしい。

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