午後に時間がとれたので最近好調との話を聞く猫ヶ洞池に出かけてきた。いわゆる「墓下」ポイントなので、西日を真正面から浴びるがお気に入りのポイントだ。
西日どころか向かい風もおまけで付いてくる
いやー、この日は最初から短尺セット釣りと決めていたので、釣り自体は問題ないが、簡単ではない。
セッティング
竿:ダイワ へらS8尺
ウキ:クルージャン黒塗りASA35mm
道糸:ナイロン1.2号
ハリス:0.6号 0.4号 5-40cm 下はその後35cmで安定、最終的に25cm
ハリ:上 バラサ8号 下 サスケ3号
バラケ:
粒戦100+細粒100+水200 吸水
凄麩100+セットアップ100
最後に 浅ダナ一本100追加 適宜水を追加
クワセ:さなぎ玉
バラケの考え方
バラケのブレンド、という考え方から脱却する。実際にやっていることはブレンドだが、釣れなかったときにブレンドのせいにするのは個人的にはありえないと思っている。バラケを釣れるように調整できるかどうかはその人の考え方とか腕とかに大きく依存する。なんちゃらに書いてあるブレンドがいい悪いとか、誰それのブレンドがいい悪い、という議論自体、なんかおかしくないか?と思うのである。
「ブレンド」がいいとか悪いとかじゃなくて、バラケの素材の組み合わせとか使い方の問題であると思う。ちなみに今回は向かい風ということもありタナをウキ下80センチほどと気持ち長めにとった。底から50センチほど切ったところに食わせがある。
このシチュエーションでは、風でウキが流されるため、アタリを期待できる時間は短い。そしてあまり長いハリスをつけるとアタリが読みにくいのと、バラケとの同調が難しい。できれば魚をバラケの塊に近づけたい。上で抜けると全く同調できなくなる。ということで、一旦しっかり馴染み、水が浸透したらボロボロっと崩れ落ち、なおかつ沈下速度を遅めにしたバラケが良い。
そういう理由から重量のあるトロスイミーやサナギパワーは入れず、凄麩の中くらいの比重に荒目の麩と、浅ダナのふわふわしたごく軽い麩が必要であった。多分無風のひだ池で同じ事やったら上ずる。
粒戦は、しっかり沈下することによって風に負けずポイントを形成できるのとトロスイミーのような粘り方をしないので必要である。バラケ全体が素早く沈むのではなく、粒だけが沈んでほしい。
以上のことからこのような構成にした。
向かい風でたるむ道糸をどうするか
竿掛けに竿を置きっぱなしではどうしても向かい風で押されてくると道糸がたるんでしまう。これではアワセにラグができてしまう。こういうときは竿を手持ちにして、ウキが押されてくると穂先を左右どちらかにずらして穂先とウキの位置関係が自分に対して斜めの直線になるようにする。竿掛け、穂先、ウキが上から見て直角三角形を描くような感じだ。こうすると、手持ちであることもあり小さな動作で少ないラグのアワセができる。
ウキはどうしても流れていく。穂先がそれを引っ張って止めるようになると仕掛けが不自然に傾いたりクワセが浮いたりしてますます釣れないので、ウキをゆっくり追うように穂先を操作するか、ウキから先行する形で穂先を操作。いずれにしても道糸は張らず緩めずを保ちながらウキの移動を見守る。
ウキが流れてしまうのはどうしようもないことなのだが、ウキが流れるとバラケと食わせも離れていってしまうので、打ち返しの頻度は自ずと上がっていくはずである。できるだけ同じ場所を【通す】ことでバラケの粒子が同じ場所で開くように心がける。

序盤は散発的だったが、徐々に魚が集まってきてカラツンの嵐。その中でも消込みや馴染み際のアタリを見極め、徐々に数を重ねていく。
夕方には小型ばかり釣れたが、小型が釣れるということは、釣り場の将来が明るいということでもある。もちろん尺超えのりっぱなヘラブナの引きも相当楽しかった。ああ、至福の時間!

やっぱりへらぶな釣りって楽しいね。
動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=_TdbDLDAQRQ