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はやし渡船にかかり釣り初めての友達を連れて行き、無事釣果あり

ひだ池で最近よく話す、磯釣り経験の豊富な釣友を口説いてかかり釣りの世界にいざなった。

「そりゃ磯の豪快さは他に代えられない良さはあると思うんですけど、筏の上で時にのんびり、時に熱くってのもいいですよ。へらぶな釣りが気に入ったならきっと楽しめると思いますよ」

「それじゃあ、行ってみようかな」

だったのが、いつの間にか

「いつ行きますか!?連れてってくださいよ!あー楽しみ!」

になってたw

地元にできた貴重な釣り仲間

ナベさんは家も近い、ひだ池仲間。磯釣り歴が長いがちょっと前にへらぶな釣りに目覚め、今年は野池にもチャレンジしたいと鼻息も荒い。その中でさらにかかり釣りにも手を出してしまうという罪な男である。

同乗で釣行しようとしても、これまでの釣り仲間は家が遠い人ばかりなので集合の段取りに難があり、通り道付近でピックアップ、みたいな感じが成立しなければ現地集合現地解散になりがちである。そこで地元が同じ仲間が増えるというのは自分にとってもありがたい話。

さてどこの渡船にしようかなと思案していたところ、タイミングよくはやし渡船から「動画載っけさせてくれ~」と連絡が来てたので、じゃあ新しい動画も撮りますか、ということではやし渡船に決定。いや、チヌ釣る難易度でいうと、多分鳥羽方面のほうが個体数的な意味で簡単なんじゃないかという気はするが、これもタイミングである。はやし渡船のかずぼう氏は実に商売がうまい(褒めてる)。

うねりあるけど大丈夫なん?と最近話題の事故がほんのり脳裏をかすめつつ、電話もないから多分出るだろう、と若狭本郷まで一気に北上。

キャプテンあけましておめでとう

受付に並んで現地買いのエサなどを注文する。かずぼう氏がめちゃくちゃ忙しく立ち回っている様子をじとーっと見つめているが、気づかれない。

「…。…?あっ!おはようございます!」

志村けんばりの二度見w

「波高いんで出船時間遅らせますね」

荷物を運んで、しばし休憩。どうやらこの日はNSRユーザー、C★MAX絡みの方は乗っていなかったようだ。

「あれ?ニシダさんとこの動画の人ですよね?その帽子とカメラですぐわかりましたわ!いつも見てます。応援してますよ!」

船で隣になった方から声をかけていただく。ありがとうございます。こういうときのためにやっぱりステッカー作ったほうがええやろか。

やっぱり向かい風で波もうねりを伴い、船は慎重に波を捉えつつ超えていく。キャプテンかずぼうの操船はすばらしい。不快な揺れを殆ど感じず、それでも少しずつ進んでいく。次々に筏に乗客を上げていき、我々は一番最後、この日では最も湾口側の筏となった。

昼になったらこんな感じ。

波も風も強いが、何より寒い。着てくる服を間違えた。完全防寒で正解だった。反省である。反省であるが、深夜のドライブで疲れているので、釣り方のレクチャーとモーニングのボケ落とし込みをそこそこにこなしたあとは横になる。風に頭を向けて、風正面から見た断面積を最小限にするという小技を駆使し、クソ寒い中なんとか就寝w

NSダンゴ(糠と砂)でかかり釣りが初めての人にもチヌが釣れるか?

結論から言うと、釣れた。

釣れるまでの道のりは決して平坦ではなかったが。

まず、ダンゴを握れるようになる必要がある。最初は皆、力を入れすぎるものである。自分もさんざん失敗してきた。本当にちょっとしたコツで、力も入れずにしっかり締まるのだが、これを理解できるかどうか。案の定最初はありえんくらいぼろぼろになってしまうのだが、やっているうちにきれいにまとまるようになったようで、軽快にオキアミを練り込んだダンゴを投げている。

そしてまず、タコ。それもキロクラス。これがボケの落とし込みでヒット。マジかw

その後、やたらヒトデやウミケムシ。色物が続く。

「そろそろ鱗ついてるモン釣りましょうよw」

っていじると、しばらくしてドンと竿が曲がる。

「これはチヌでしょう!やった!」

と豪快なファイトをするナベさん。上がってきたのは60センチ近いボラであった。

「叩いとったのにボラかい!」

その後もダンゴ、落とし込み、中層の探りなどあらゆる釣り方を試していき、苦労の末にボケのダンゴ釣りで強烈な引き込みアタリでチヌがヒット!28センチくらいの銀鱗が眩しい。

「やべー!これはクセになるわw」

次は是非40オーバーを掛けちゃってください!

引き出しの数と奥深さが試されるはやし渡船

どうも、この日はダンゴにあたってくる反応が少ない。たまにアジやボラが散発的に叩いてくるが、オキアミをそこまで落とし込んで放置していてもきれいに帰還してしまうことのほうが多かった。つまり、底潮が冷え込んでいる?これが非常に悩ましい情報となる。

オキアミを付けたまま底に置いても全然食われない。しかし60センチくらい持ち上げるとアジにひったくられる。ずっとそんな感じだった。アケミのむき身を縦誘いしてみたり、ボケを中層に持ち上げてみたり、オキアミを上撒きするなどとにかくいろいろやれることはやる。

そしてなんだかんだで、ボケの落とし込み、これはオモリを軽くしたり重くしたりしながら、持ち上げてみたり放置したり、まあ色々やっていく。やがて前触れアタリがでて、勢いよく吸い込むあたりが出た!

14時頃ようやく一枚。

水潮時特有の横縞が強い状態

このときのオモリは1.5号。なんだかティラピアやブルーギルみたいに見えるが、一応チヌである。

その後もアタリが続かず、あの手この手を試し続ける。正直言って厳しい。

もう16時をまわり、17時頃。潮下に送り込んでいったボケに大きめにもぞもぞした反応。これがいつまでも続く。入らない。これがキャプテンのいう居食いである。いつまでもほっておいてもダメそうなので、少し聞いてみる。オモリが静かに持ち上がり、それでも穂先に魚の重みがじわり。これは食ってる!そのまま一気に合わせ!

曲がるNSR ASRA D1!やった!

めちゃ綺麗

41センチのおチヌである。これは嬉しい!ラスト数投というタイミングでのヒット。一日の釣りとしてこの上ない出来であった。いやー嬉しい嬉しい!

もう言うことないね(脱肛してるやんけ)

帰着後、良型が釣れた人には釣果情報に掲載するため記念撮影とヒーローインタビューがあるのだが、この日は年無しも出ていて、さらには40オーバーを釣った人も多かった。だから呼ばれないかな?と思ったが、無事呼ばれた。一方で全然ダメだった、という人もないわけではなく、たまたま乗った筏のムラやタイミング、難度があるのは間違いなさそうである。下記、はやし渡船ブログにも掲載してもらいました。4枚目が私です。小太りのくせにだんだん小じわが出てきたな。うーんw

あと、ちょっと前の動画だけど、こちらもはやし渡船に掲載されていて、さらに新しい動画も紹介してもらえるようなので、お楽しみに!

はやし渡船は簡単に釣れるわけじゃないが、攻略しがいのある渡船店。サービスは文句なくトップクラス

チヌの個体数は決して少ないわけではないが、鳥羽方面のようにカイズクラスが争うように食ってくるみたいな感じではないし、他のエサ取りの量に対してのチヌの個体数でいうとやや少ないかな?という印象はある。なんとなくで釣れるわけではないと思う。でも、一日乗っていてチヌが足元を通らない、なんてことはまずないと考えた方がいい。必ず通る。いくら朝から調子が悪くても、どこかのタイミングで時合は来る、と信じて丁寧に釣っていくことが大事だと教えてくれる海だ。ただし、ここのチヌは優しくないw居食い、食い上げ、なんでもありだ。経験のまだ浅い自分の感想ではあるが、積極的に動いた方がいい結果に繋がりやすいと思う。

5月は特に大型がよく出るということで昔から有名だそうで、行くなら今、という感じだ。

そしてはやし渡船の素晴らしいところはすでに色んなところで言われているように、渡船店の一般的なイメージからは考えられないくらい丁寧な接客スタイル、親身なコミュニケーションである。釣れても釣れなくても、帰りは気分がいい。筏釣り発祥の地とも言われる名門でありながら、徹底したサービス精神に癒やされるそんなはやし渡船にぜひ、一度足を運んでみてはどうだろうか。

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