小日向文世「加藤と裏切った石原にぃ!ケジメつけてくださいよ!」
ビートたけし「刑事がヤクザ焚き付けんのかコラァ!」
というわけで、今回は着火剤と火おこし器の紹介
最近の仕事帰りはめっきりアウトドア用品店の「SWEN」とコメリ「パワー」、DCM21あたりのホームセンターをはしごする日々。ひだ池で夕食を兼ねてBBQをやったりもするので、迅速な火起こしの必要がある。
そこで、木炭に着火していくわけだが、ご存知のように木炭というのは簡単に燃え広がるものではなく、ある程度時間もかかるし、テクニックも必要なものである。ドブログではどのようにやっているかを紹介しつつ、信頼と実績の「文化たきつけ」について紹介したい。
火起こしへのこだわりは色々ありますが
子供の頃、オヤジと行ったキャンプでは「チャコールブリケット」に点火し、その上に木炭を組んで最終的に大きな炭に着火させる方法をとっていた。いわゆるチャコールブリケットとは、モナカアイスみたいな形状に成形された可燃性のカバーに豆炭を詰めたものだ。その前はタブレット状の着火剤を使っていたが、点火にすこぶる時間がかかり、このスタイルに落ち着いたのだった。
さて、このチャコールブリケット、大変便利なのであるが、かさばる。ソロとかちょっとした隙間時間に展開するにはやや不向きに感じる。そこで携行性に優れ、なおかつ安価で使いやすい着火剤を求めることになる。
私の場合はもっぱらチャッカマン的なもので着火剤へ点火、火おこし器を用いて木炭に着火させる方法を取っている。より手軽なのはガストーチで点火する方法、より趣味的なのは火打ち石を用いての着火であるが、このへんは時間や手間と趣味性のバランスの問題なので好みでいいと思う。不便を丁寧に楽しむなら火打ち石でどうぞ。
パワーで損をすることはありません byコメリ
驚くべきことに、名古屋市守山区にはパワーが二軒もある。「パワーで損をすることはありません」と公式サイトも強気だ。パワーってネーミング素敵じゃないですか?俺はすごく好きだね、こういうノリ。
https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=1449196
パワー(コメリ)で手に入る火おこし器には二種類あって、火消し壺を兼ねた蓋付きのものと、そうでないものだ。私は火消し壺として塗料缶と蓋付きコンロを用いているので、火おこし器は蓋無しのものを使っている。正直に書くと、蓋付きのものを変えばよかったと思っている。
ともかく、火おこし器としての性能は十分及第点。これに着火剤と木材をある程度空気の上昇ルートを確保しながら詰めていき、着火する。こういう段取りで炭火を作っていく。
さて、本題の着火剤だけど

着火剤には色々タイプがあるが、ゼリー状のものはうっかり延焼など事故のリスクもある。こうした板状のものやペレット状のものが使いやすいのではないかと思う。もちろん好みの問題だ。
で、この文化たきつけ、ホームセンターなどで比較的よく見かけるようになってきた。18本というのは、この一枚の板が9つに分けられるようになっていて、これが2枚入っているということだ。おがくずに灯油を染み込ませて成形したもので、手で簡単にちぎることができる。これを2つほどちぎって火おこし器の一番下に放り込むのだ。
何よりこの文化たきつけ、価格が安い。これで実売価格200円を切っている。普通に使い切るのに4~6回位BBQできる。文庫本程度の体積でとても軽いので、バッグにも収納しやすい。携行性もよく常に2つくらい持ちたい。
他の準備をしている間にじわじわ火が回る
めちゃくちゃ急いでいるときは扇風機に火おこし器の下部を当ててやると過給状態になり実に効率よく点火できるが、普通に時間があるときは火おこし器を傍らに他の道具を展開している間にちょうどいい感じに火が回っていくだろう。
火の回りが今ひとつなときは火ばさみで一本追加する。ゼリー状の着火剤で追加をやるのは危険だ。その点でも文化たきつけにアドバンテージが有る。
ということで実用に優れ経済的な文化たきつけは私のBBQ必携アイテムだ。
火おこし器を使うメリットは着火の時短だけではない

火おこし器を使う理由は時間効率の良い木炭の着火であるが、副次的なメリットとしてその木炭の持つ最大火力でBBQをスタートできることにある。火おこし器は煙突効果で木炭を高温で燃焼するわけだが、これは着火を助けることと同時に、芯まで燃焼させた状態の炭を仕上げることができる。普通にグリルに木炭を並べて着火した場合に比べて、木炭全体が赤く燃えている状態になり、効率よく最大火力を生み出せる。強火が必要なときはこれでいいし、実際数分で火は落ち着いて熾火になっていく。
弱火でやりたければ蓋をして酸素供給を絞ったり、一部だけグリルにくべて残りは火種として火おこし器に入れたままにして適宜木炭を追加するなどしてスタンバっておくとよい。必要に応じて火力を足し引きできる。中盤以降はこれを使い切れるように量をコントロールする。
そして、最もおいしいポイントなのだが、芯まで加熱した状態で使えるということは、燃えカスとしての消し炭が少なくなるということでもある。これが重要!木炭の火持ちの良さ故に残り時間との兼ね合いもあるが、不完全燃焼で焼け残る炭がほとんどでなくなる。時間さえあれば、最後まで焼き切って真っ白な灰だけが残る・・・燃えカスなんか残りやしない・・・真っ白な灰だけだ・・・(c)あしたのジョー

ということで、火おこし器できっちり焼き上げた木炭でBBQをやると片付けが楽である。火おこし器&文化たきつけで早い立ち上がりと効率の良い燃焼のBBQを楽しんでいただければ幸いである。