性…あっ、間違えた、千葉の清遊湖から遠路はるばるビッグゲストが悠久の時を経て積層してきた木曽三川の土を踏む。勝手なイメージだけど関東から見たら、岐阜県は修学旅行の旅館のお茶くらい薄い存在なので、仮に通ることがあっても新幹線で岐阜羽島を2秒78で通過する程度の存在感だったりするし、もう岐阜県に来てくれるというだけでありがてゃあねなも。
で、この日は久しぶりのつつじ池。冬場のつつじ池は厳しいというが、まだ水も冷たく相変わらず難しい状況という話。集まったのは東のヤバい池でおなじみ清遊湖の社長からエロスの爪痕を残してこいと特命を受けている東の変態池ちゃんを筆頭に、今回の企画も完璧に段取りしてくださった西の変態チョーさん、池ちゃんに完全に開発されてしまった気の毒なヒロさん、おっさんたちの会話のあまりの酷さに釣行レポートがのり弁みたいに墨で真っ黒に編集されてしまうかあるいはお蔵入りになるんじゃないかと心配なSAYOさん、そして朝はすごく機嫌の悪いリバウンド太りに苦しむ俺の5人がしっとり湿ったつつじ池に集結。果たして。
各方面に配慮して、今回は自分の釣りを振り返る記事。
それと、遅刻してすみませんでした。
HERA V15の初陣

深めのタナが安定しそうだと思ったし、15尺でチョーチンウドンセットあたりで一日通したら釣りになるかなと思って先日ニシグロに注文してあったHERA V15を継ぐ。
ところが、うんともすんともいわない。また長めのチョーチンで苦手意識が増幅されそうだ。困った。これは、タナが高めなのではなかろうかと考え、V15は撤退。いつものS8に切り替えて浅ダナセットで様子を見ることにした。
HERA Vの感想
ということで、V15は振ってみただけなので詳しい解説は今度にするにしても、その取り回しの良さ、軽快さは価格帯から考えると驚きだった。V15が月光12を振っているときのフィーリングと殆ど変わらない(実際カタログスペック上の重量もほぼ同じ)。となると、もっと短いモデルならもっとSシリーズに近いフィーリングだろうし、もっと長いモデルでは月光に毛が生えた価格でSVFカーボンを使用した上級モデルに迫る使いやすさを得られるだろうと想像。
SNSで見ていても、店頭の様子を見ても、Vが飛ぶように売れている。価格と性能が本当に「ちょうどいい」ことと、デザイン性の高さ、これまでの価格帯を考えるとかなり軽量化していること(SやFほどではないが、龍聖より軽い。もちろん軽ければいいというわけではない、というのはあるにしても価格と軽さのバランスを大きく変える存在だ)、これらのスペックで商品化できたこともそうだが、それを狙って設定していったダイワのマーケティングの巧さを感じる。
それにしても、月光シリーズだって相当コスパの良さが評価されてきたのに、今回のVはその月光シリーズの価格差もわずかと言っていい。つまりさらなるコスパの高さを実現したというわけで、まあそりゃ売れるよね、欲しいし。
「これがダイワのへら竿の新しいベーシック」と言うだけあって、相当自信を持って送り込んだことが伺えるシリーズで、あらゆる釣り方を邪魔しないとは思うが、月光よりシャキッとしたフィーリングなのでとりわけ沖目のセット釣りやペレ宙のような釣り方が手軽にできそうだ。
結局平凡なS8のチョーチンウドンセットなんだけど
5人中誰も釣れないままお弁当タイムになってしまう。草生える。
ただ、なんとなく魚の気配が浅いタナで感じられるようになってきている。昼からの勝負か。
昼あけそうそう、チョーさんがヒット。ただ、流れるように魚をふらしに入れずリリース。なぜ!?爆笑の桟橋。なお、続けて2枚めを釣り上げたが、お笑いのセオリーであるところの「天丼」はやってくれなかった。残念。
やはり手前についている魚を狙うのが上策か。ということで、例によって8尺のチョーチンウドンセット。バリバリの真冬仕様で挑む。ただし、ハリスは気持ち太くし0.4号である。
毎度のことだが一応断っておくと、今のところ使いやすいなあと思ったものと、在庫として抱えているものを順次愛用しているので、どこのメーカーがいいとか好きとかそういうのはないし、この日は個人的な集まりだし、わしゃ単にいちユーザーでしかないから持っている中からこの日の釣りに合うものを選ぶよ。これがもし夏だったらほぼ「みやび」でダンゴ打ちまくるよ。
で、参考までにこの日のセッティングは、
セットガン200
バラケマッハ100
セットアップ200
BBフラッシュ適宜
からスタートしたけど、途中から
バラケマッハ200
セットアップ200
段差バラケ100
でより滞留時間が長く、粒が細かく、煙幕が濃くなるイメージのバラケに替えた。ハリスは45センチから50センチ、くわせはさなぎ玉、ハリはリグル3号。ウキはハタさんに作ってもらったひだ池真冬用チョーチンウキ。
オモリが通ったあたりで抜いてしまい、できるだけ滞留を濃く長くするイメージで若干の上ずりやすさを許容しつつやっていく。が、やはりうわずりは起こらない。さわり自体が少ないから、スレになりやすい長いハリスは避けたいと考えてやや短めだ。

待望のヒット!フラシインは1人目。状況はかなりしんどい。
「俺のかっこいいところ撮ってくれ~~~」とカメラを要求する厚かましさのなか、ようやくカウンターツンツンの儀を執行。続けて2枚めは池ちゃんのねっとりした視線を感じている中、ウキのラスト1節がズンと入った。

そしてそれからある程度間が開いてからまたズバッと入る。

4枚目も同様に。「ほーらいただき!」

そしてダメ押しの5枚目!

釣れているときと釣れていないときで人格が違いすぎて頭がおかしいと言われながら、5枚の釣果を出せた。もともとこの釣り方の基礎はチョーさんに教わったのだから、チョーさんのおかげである。
写真もたっぷり。ほんとありがとうございます。
色々おもしろエピソードやら写真やら動画やらがあるんだけど
各方面に配慮して割愛。あと、ありのままに書いたらきっとGoogle神の怒りに触れてアドセンス広告剥奪される気がする。
釣りで初めて優勝しました

しまった、池ちゃんの竿が無修正だ!
結果、釣果5枚、フラシ込み5キロで優勝。釣り会ではじめて優勝した~~
この日は深場や底はかなり反応に乏しい状況だったようで、水位も上がり続けていたので、冷たい底水が入ってきてたんだろうなあと予想。HERAV15を早々に諦めた結果の釣果。シビアだ…。
アフターはおっさんたちが性…じゃなくて精をつける(それはそれでどうよ)

少し値上げしたと言っても、1700円である。相変わらずのコスパの良さ。こちらのうなぎは濃い目のこってりした甘いタレで味付けする傾向のある当地の中でも写真でも分かる通り割とあっさりしている方で、それでいてパリっとした表面と中身のふわっとした食感が絶妙だと思うので、甘さよりキレのある味付けを好むであろう関東の方にもおすすめ。
この日はダイエットのことは一旦横において、美味しくうなぎを堪能。明日から本気出す。
にわか雨も降ってくる中、皆様お疲れさまでした。いい釣りできました。