前日は猫ヶ洞池でへらぶな釣りをしたということで、渓流釣りを順延した。しかし、かねての大雨でとても釣りどころではなくなってしまった。そんな海の日の遅い朝。
「今からプラザでも行こうかなと思って」
「お、ええやんええやん、行くわ」
同年代の気楽な釣り仲間であるところの木村通信氏がプラザ池に行くというので、ノリで乗り込むことにした。2日連続でへらぶな釣り、それも自分の自由意志で、というのはいつ以来だろうか。
プラザ池には以前2回ほどお邪魔しているが、まったく事前情報なく真冬に釣りをした結果まともな釣果を出せなかった苦い記憶がある。しかし、魚影が猛烈に濃い箱池である。釣果自体は問題なく出るだろう。
「カレー注文しておこうか?」
「おなしゃす!じゃあ今から出るわ」
半日コース+カレーで1500円。正直こんなに安くていいのかと思うほどお値打ちである。
水深が浅いので長いハリスは使いにくい、とのこと
とはいえ、猛烈に湧き上がる魚影のため、長いハリスはそもそも釣りにならない。両ダンゴにしても15-22cmまでだろうな、という感じだ。
メーター規定の両ダンゴ釣りは非常に難易度が高かった
まず8尺両ダンゴで打ち始めるが、もみくちゃにされてタナに入らない。ハリスを詰めてダンゴに粘りを加えてようやくもったりもたなかったり、であるが、保ちすぎても食わない。ここでは昨日と全く別の釣り方をしなければならない。
当池ではウキからおもりまで1メートル以上なければならないといういわゆるメーター規定がある。東海地区では非常に珍しいが、ヘラ玉が湧き上がるような場所でのメーター規定は通常の東海の管理釣り場とは全く違うアプローチが求められる。
そこで、メーターうどんセットに切り替えて少し遅めのアタリを取りに行く作戦に切り換える。ところが、ウキが馴染み切る前に上も下もひったくられるような状況になってしまい、あくまで仕方なく抜いていく、というような釣りになっていく。とはいえウキを立たせてからのヒットなので規定上は問題ない。
食わせにはちょっと工夫が必要で、力玉ハードSを2個つけたほうが安定した。
キ「力玉ってどんなの使ってんの」
P「ハードSだけど二個つけてる。それじゃハードMでいいんじゃないかと思うかもしれんけど、持ってないのよ」
キ「あー、なるほど」
P「それでさ、おっさんたちがさ、釣り場でハードなSだとかハードなMだとかしょーもない下ネタ言ってると思うんだよ、いたるところで」
キ「俺はハードなSってのはちょっとどうも」
P「ほら、それよ。そういうやつ。そういうひねりも工夫もないダサい下ネタ。そのまんますぎて聞くに堪えん」
キ「お前が振ったんだろー!!!ふざけんなよ~!!」
P「いやいや、別に振ってはいない、振っては。まあ、釣りなよwwwwwまだまだ釣れると思うよwwwww」
キ「あー!くっそ!www」

途中からある程度割り切って馴染み切る前の違和感にも合わせを入れていく。あっという間に先に竿を出して先行していたキム通氏を追い越す。一昨年の冬に「プラザでウドンセットやってるところを見せてくれ」とリクエストを受けたがダダ滑りしたという苦い過去を払拭する釣れっぷり。夏場の釣りではあるが、ようやく面目躍如と言ったところか。
「いやー、後から入って、釣れちゃってすみませんねぇ~」
「クッソーーーwwww」
「ほれ、魚いっぱい居るやん。釣りなよ、ほら」
「ああああーーーーあwせdrfthぎゅふ」
などと煽ったりもするが、彼は彼で両ダンゴの底釣りでタナをきっちり合わせ直しては数を伸ばすシーンがあり、色々工夫して状況に対応しようとしている様子だった。
ランチは特製カレー。よそで出したら1000円取れるレベル

カレーが500円とは思えないクオリティである。サービスで出してもらった胡瓜の漬物も絶妙な旨味。ただ、食堂として開放されている小屋が二桁くらい蜂の巣を作られているのには閉口した、正直。おれはちきらいやねん。
なにはともあれ、最終的に32枚の釣果となり大満足の釣行となった。木村氏ありがとう。