先週は舞鶴で釣行会が開催されたばかりなのに、名古屋、京都、奈良、神戸あたりからメンバーが能登に集まってるのやばくない?
体力お化けや。。。。
おことわり
ご存知のように能登は元旦に発生した大地震により大きな被害を受けておりますが、今回の釣り場までのアクセスは問題なく、家屋やインフラに爪痕を残していますが現地の生活は日常を取り戻しつつあります。そんな能登で集まって釣りをしたり、食事をしたりすることでわずかながらでも経済に貢献できればという思いが一致した釣行会です。
10月に開催するチャリティーかかり釣り大会に向けての意識も新たになりました。そのへんについても本文中で述べます。
数釣りの楽園と聞いてそれ用の準備に余念がなく
シラサエビ3杯、オキアミ1/8、さなぎ、コーン2箱、ヌカ砂ダンゴにタックルはおなじみ数釣り向けのNSR ASRA MAX160F2+Xtreme IKADA #1.2である。もともとサナギの落とし込みでどっしりと釣ることが多かったスタイルから一新してめっきりこのタックルにはまって久しいが、今回はまさにそういう釣りが良さそうな場所と聞いて期待が膨らむ。
幹線道路もあちこち歪んでいて
能越道を走り現地に向かうが、氷見あたりから路面のねじれ、歪み、ギャップがあり多少の減速が必要だった。かなりの部分が再舗装されているが、橋や用水路の暗渠をまたぐ部分に隣接する部分などはまだ段差が大きかった。あちこちで復旧工事は夜を徹して継続中。あとで明るくなってから分かったのだが、多くの家屋の瓦が部分的に崩れてブルーシートで覆ってある。電柱なども傾いているところがある。氷見市内も損傷した建物がそこかしこで見られた。
復旧が遅いとかどうとか、というのを門外漢の素人で当事者でもない私が述べるのは間違っていると思うので意見はないが、引き続き一日も早く復旧が完了することを願うばかり。
太陽に向かって座るマゾい釣りがスタート
カセは3人で乗れる大型にあたる。隣は釣行会でお会いするたびに色々と話しかけてくださるミッキーさん。はるばる京都から。3人でじゃんけんして勝ったにもかかわらず、太陽に向かって座ることになった。なぜだろうか。思い出そうとしても思い出せない。
先輩二人は太陽を背にして並んだ。
コーンを入れて、コーンの落とし込みが有効と聞いているが、なかなかそうはうまく進まない。ポツポツと竿は曲がるが、気配が薄いと感じられ、3人で申し合わせて早めにダンゴを入れ始めることで合意した。
その直後か、ミッキーさんが竿を大きく絞り込む。これはでかいぞ!計測したら47.5cm。すわ年なしかと思われる立派な魚体だった。


直後、こちらにもオキアミの落とし込みにヒット。F2が気持ちよくしなる。

いかにも日本海の夏チヌ、といったサイズ。小ぶりだが引き味はよい!風は右から、上潮はほぼゼロ、底潮は右へ、というのがずっと続いているので、ダンゴに一点集中させるのがちょっと難しい。少し上手にダンゴを入れ、足元から右方法に落とし込みを繰り返して、積極的な誘いを入れてサシエに気づかせ、しばらく寝かせて食わせる、というパターンがアタリにつながってきた。が、それも続かない。
一旦潮止まりがあり、軽く仮眠をとる。
30分ほど休んで、また動きが良くなってきたようなので釣りを再開。餌取りは稀にヒイラギ程度で、ほとんどおらず。なのでオキアミの落とし込みが使える。というか、なぜかこの日はオキアミ以外に反応がもらえない。
たまにコーンやシラサエビを落として誘ってみるが、全く反応がない。せっかくエビ買ったのに!
「うちPもっとエビ入れてったらええのに。後で効いてくるやろ」
「いや~、まだそのタイミングじゃないと思うんですよね。群れが入ってくる期待が持てるまで様子見です」
そう、釣れてくるサイズの割にアタリが遠い。実験的にエビ満載団子を落としてもみるのだが、その直後しか反応が出ない。ましてやエビをサシエにしてもダメ。ここぞというときのために温存しつつ、少しずつダンゴで撒いていくようにした。


底はカキガラやゴミなんかで結構荒い。ただエビを落とすだけでは見つけてもらいにくいんじゃないかと思われるほど落とす場所での底立ちが変わってくる。なので、オキアミで頻繁に誘っていく。グレがヒットしたときは、グレの群れを入れてしまうのではないかと(釣行会的にはチヌを数釣りしなければならないので)不安視したがグレも群れているわけでもなかったらしくこの一枚だけだった。
あとは、一回大きい手応えをバラしてしまった。チヌである確信は持てないが。
その後潮下への広角、直下への落としこみで数を伸ばし
結局「ポイントに釘付けするための濃いダンゴ」を入れてはその下を落とし込みで探るという釣り方に終止し、小型のチヌがポツポツと釣れる。11時頃つ抜け達成。この日は状況があまり良くないという中で、まあまあいいペースだと思われた。

ここからがなかなか伸びなかった。本当に忘れた頃にようやくあたりが出る感じ。トータル14枚で納竿となった。長寸はミッキーさん、数釣りは黒河会長は23枚で、うちPは次点。思うように釣れない日の上に熟練者だらけのCMAXメンバー総勢8人いるなかでここまで伸ばせたのは、釣りが難しかったというストレスなんか全く感じない充実感のある結果だった!

能登の夏といえば、このさっぱりとして、それでいて優しい青い海と空の色。本当に景色が良くて美しいところなんです。
その後氷見で食事会。新鮮なお刺身、珍味に舌鼓をうち、宿泊組はそのまま明日も寿司を食べたりしたそうな。わしは帰り道で体力があれば道中の渓流に寄ろうと思ったけど、無理だった。灼熱の街に直帰。
一日の段取りをバッチリ決めてくださったこっしーさん、黒河会長はじめメンバーの皆さん、ありがとうございました。一日すごく楽しく過ごせました。
幼少期の思い出が詰まった能登
能登と言えば、幼稚園~小学生の頃家族旅行で祖父母も含めてよく出かけた。祖父がしばらく能登に赴任していた時期もあったため、我が家は能登に出かける機会は昔からちょくちょくあった。祖父が退職後趣味でやっていた油絵、日本画でも能登の漁港の風景を描いたものがたくさん残っている。
軍艦島を見ながらの海水浴、のとじま水族館、民宿での食事。展望台ではソフトクリームを買ってもらった。そのころの記憶に残っているのは、セルリアンブルーの空と海がものすごく近く感じられ、鮮やかな緑の田んぼと里山のコントラストに吹き抜ける風。暑いんだけど、それが心地よくすら感じられるような、不思議な感覚。
その感覚だけは当時のまま変わらなかったが、そんな美しい景色に傷んだ道路、屋根を覆うブルーシートが痛々しく、見ていて心が苦しくなるものがあった。船宿のみなさんはもちろん、コンビニの店員さんまで人懐っこく、親切な能登。
なにか自分なりにできることを考えてみよう。





