かかり釣りにおいて1.2号のテクニカルなアプローチをするときのリールとして廉価版のシマノ セイハコウ60を活用して久しい。こちらには「ちょい出しクラッチ」というギミックがある。リールをフリーにせずとも、クラッチレバーをちょっと親指で押してやると、その間はスプールフリーになるので少しだけ糸を出したい、というような時に便利なのだそうだ。
結論、いらん
まあこれは人によって意見は変わるところなんだろうが、私は全くこれを必要としていない。それでいても、他の性能に不満がなく価格が手頃だから使っている。だから、あってもなくても気にしない。でも、これが便利なんですよ、と力説するブログを散見すると「そうなん?」と思ってしまう。
なんか、本来自分も殆ど使っていないのにアフィリエイトを買わせるためにメーカーの売り文句をそのまま書いていやしないだろうか??と邪推してしまう。
まあ、とにかくあっても邪魔になるわけではないので、あってダメなわけではないが、使っていない。
そういえば黒鯛工房のリールにちょい出しクラッチ的なギミックってあったっけ?
なぜちょい出しが不要なのか
そもそも私も、先輩も、ほとんどがダンゴを落としても、広角をやっても、スプールフリーのまま釣っている。もう一度書く。スプールフリーのまま釣っている。
テンションを掛け直したり、広角の落下点から少し寄せて落としなおしする時は人差し指でスプールを回転させてラインを巻き上げる。巻き上げると言っても、スプールを指でちょっと転がす程度なので大した動作でもない。そもそも、かかり釣りにおいていちいちハンドルを握って巻き取るほど一投でラインを大きく詰めることがない。
なので、仕掛けを回収する時か、ヒットするまでハンドルに指は掛けないのである。
微細なラインコントロールをする時に絶えずラインの出ている量を修正していくからフリーじゃないと邪魔
リールに掛けた指に注目して動画を見ていただきたい。風や流れなどによってラインの出し方に修正が必要なこともある。そういうときも早めに微調整を続けているのだ。
着底した時にただちにスプールを人差し指で止めて、テンションを適切に保つ。ここで下手にハンドルに手をかけると、そのテンションが狂ってしまうことになるのだが、これはあまり良い手とは思えない。
第一、いきなりハンドルで巻き取るくらいの必要があるなら、そもそもその一投はプレゼンテーションが失敗している。
着底してからスプールに掛けた人差し指はそのままトリガーのように掛けておき、アタリがあった時はそのままフッキングに移る。何ら問題なく刺さるはずである。そこでファイトに移行する際、初めてハンドルに巻く側の手をかける。
スプールを保持していた人差し指はそのまま人間ドラグとして適宜ブレーキをかけるなどして対処するのは言うまでもない。