先日の能登釣行会が楽しかったので、どうにかこうにかして数釣りモードの釣り場に出かけたくなった。すると、はやし渡船が最近やたらと数の出る状態が続いているという。そこで急遽予定を調整しはやし渡船釣行を敢行。同行者はおなじみリトル門脇くんだ。
はやし渡船のチヌはアタリの出し方が素直ではない。
かずぼうこと若船頭は「チヌはいてます!(断言)」が口癖だが、実際に時間帯のむらはあるにせよ魚影は濃いはずなのである。しかし、逆にちょっと間違うとボウズの憂き目にあう危険をはらんでいるのが夏の釣りである。くれぐれもエサ取りの寄せすぎには気をつけなければならない。
若船頭・かずぼうが「最近腕上げてるらしいじゃないですか。今日もバッチリやってくださいよ?」などと煽ってくるので
「おー、任せといて。まあ間違いなく動画の撮れ高出せると思うわ」
と大見得を切りながら荷物を乗せた台車を押す。
この日は動画も撮影するつもりだったのでもちろん気合は入っているが、さすがに昼寝を予定していた。しかし、ちょっと戦闘スイッチが入ってしまい、結局フルで集中して釣りをする結果となった。
いつものNSR ASRA MAX 160 F2と Xtreme IKADA #1.2で挑む
もはや私のメインウェポンにしておなじみの装備である。他の大手メーカーのエントリーモデルロッドも持っているが、やはり穂先から得られる情報量と、魚をかけてからの性能は段違いだ。一本一本最適にチューンされているというのは、こういうことなのか。
エビを多用するので、なんちゃって柔らかダンゴに挑戦
なんか、直近で多い人は80枚とか釣っているようなので、ここぞの場面ではダンゴにたくさんエビを抱えたい。そこで今回は奮発?して市販のダンゴとNSDを合体させたなんちゃって柔らかダンゴで挑むことにした。結論、片手で握るのは難しかったが両手でさっと握ることができて、清水港のおからダンゴに近いテンポで打ち返しができたため、こういう釣りが予測できる日の選択肢としてありだな、と思った。
用意したサシエは、オキアミ、コーン、はやし渡船謹製サナギ、シラサエビ3杯、アケミ貝(いらねーって毎回言うけどご祝儀。ちょこちょこ撒いて使う)。
ヒイラギ、チャリコをかわせばチヌがいる
アイゴが乱舞する’22年は苦労したが、今年はエサ取りもおとなしいものだ。コノシロも相変わらず巨大だが、オキアミを控えめに使っているので糸ズレなどの邪魔も抑えられた。ボラがダンゴを叩く様子もあったが、釣れてくるほどでもなく、早期にダンゴにしっかりチヌが入ってくる状態を作ることができた。

5時頃釣りを開始して、7時までに3枚の釣果。ここまですべてシラサエビのダンゴ釣りである。
その後門脇くんにもヒット。

彼はこの日トータル2枚のチヌを釣り上げたが、いずれもコーンでの釣果だ。清水港でもコーンで釣っていた。一方の私はコーンでの釣果が長年なく、その清水港でコーンDTを卒業したばかりである。
その後エビを不注意で死なせるなどのアクシデントもあったが、前半の釣りやすい時間帯に釣果を出したあたりは、上達しているものと思われた。後半に進むにつれちょっとアタリが遠くなるとエサ使いが安易な方にずれていくところは要改善、という話はした。
そう、実際、景気よくアタリがもらえたのは前半の涼しい時間帯であった。ダンゴ釣りを中心に、あるいは魚が寄りすぎる手前で時折コーンやエビの落とし込みを織り交ぜて昼の見回りまでに小さいサイズだがチヌを12枚釣った。
午後は魚影が遠のきアタリも散発的に
サナギはフグにかじられる程度で本あたりは終日もらえなかった。それでもエサ取りが濃くなってきたタイミングで入れてみるなどして、様子は伺った。サナギで釣れる状態になればそれはそれでイージーなところもあるからだ。
徐々に、ダンゴを入れてもチヌの反応が乏しくなっていき、ここでエビ、オキアミを多めに抱えたダンゴでの釣りを4投ほど繰り返して様子の変化を待つ。しかし徐々にヒイラギばかりが反応するような状況になるため、ある意味諦めて薄めのダンゴと落とし込みを淡々と繰り返す。そこでチヌがダンゴをかじった手応えがあれば、次のダンゴは小さめ、濃いめで作り、ダンゴあたりから連動しての食いあたりがすぐに出るようにテンションをギリギリ分かる程度に保つようにした。
これがうまくコントロールできていると、ダンゴアタリからサシエがそのまま押さえ込まれ、テンションを張ろうとすると穂先の先端が持ち上がるのが僅かに遅れる、という状況が発生する。これが一番わかりやすい。
そうやってどうにかこうにか寄ってきたやつを釣る、ということを繰り返し、さらに3時台は釣れない状況になっていく。
苦労している時間が続いて4時半を回った頃に、大量のクラゲが岸側から流れてきた。なんかわからんが、こういう変化はいい変化の前触れと予測した。少なくとも潮変わりのサインであろうと思われた。その様子を見ていると、隣の筏でヒットしているのが見えた。ちょうど、クラゲが流れてきた方向である。
「これは釣れる時間帯が始まると思う。集中していこう」
門脇くんにも終盤ミックでの釣りで釣果を出すようアドバイスし、こちらは最下流になるがエビをたくさん抱えたダンゴを投下し、潮に乗ってくるチヌを迎撃体制に入る。
ダンゴが効いてきたタイミングで今度はエビの落とし込み…やっぱりいた!オモリをものともしない穂先の押さえ込みが入り、一枚追加。18枚目だ。
おそらくチヌはたくさん入ってきた。続けてエビを落とし込み、早いアタリを掛けてやろうと鼻息荒く仕掛ける。が、なかなかタイミングが合わない。数投の空振りのあとで19枚目。残り時間が僅かになり、あわてるも、落ち着いてダンゴ釣りを一旦挟み足止めかつわかりやすいアタリに期待する。
しかしちょっと間が空いてしまう。
しつこくエビを落とし込み、チヌを挑発するかのように見せつけてやるとあたってくる。20枚目だ!
と思ったが、タモ入れ直前でバラしてしまった。悔しい!!!!

はやし渡船ヒーローインタビュー獲得!(2年ぶり3回目)
大物を釣り上げるか、数釣りの上位であがるとはやし渡船公式サイト用の写真撮影と船頭によるタックルのインタビューがある。私はこれをヒーローインタビューと呼んでいる。
去年は釣行会で一度おじゃましたが、5位だったので対象外。今回は久々の登場である。
かずぼう「今日は思ったよりも渋かったけど、まあうちPさんならやると思って心配してなかったわ。来週も来てください」
破産してしまうわw