色々と行き詰まりを感じる今日このごろ、この先どうやって生きていけばいいのかな、と思っていたところに先輩経由でとてもありがたいオファーが来た。高校で非常勤講師を探しているという。
早速、久しぶりにネクタイなどを身に着け、履歴書持参で出かけた。この年になって経歴も色々あると履歴書に書く内容の整合性に自信がなくなってくるということに気がついた。あれ何年前だったっけ?などとなって混乱するので、今回まとめたのはいい機会だった。
ともかく、敷地に入って2秒で内定という、「出会って3秒で合体」みたいなスピード展開で話は進んだのだった。
ここまで歓迎されることがあるのか、と思ったが、とにかく話が早くて助かった。指名で頼られることの嬉しさありがたさというのはなかなか代えがたい充足感あふれる感情である。
現職でも色々と来季のオファーはあったが、これ以上自分が伸びる感じがしなくなってきたので若手に枠をお譲りすることにした。ちょうどアシスタントで入ってくれている20代がいるので、そのまま引き継いでくれればと思って推薦するなど色々工作もしたが結局年上に話が回ったそうだ。まあいいや。
それで、今年度の日程と諸々の期末処理がようやく一段落して一息つくまもなく新年度体制に向けて指導案などを書いているのである。この記事はその箸休めで書いている。右のディスプレイは指導案、左のディスプレイにこの記事を書くエディタが表示されている。
さて、いきなりたくさんのコマを担当することになったので勝手もわからないままエクセルとにらめっこである。
生徒から見て、魅力的な先生とはどんなものだろうか。
タイプは色々あるが、私の場合、実社会のほんとを教えてくれる先生やいい感じに俗っぽい先生など人間臭さと言うか、ちょっとアレな面も見えるけど外の世界を教えてくれるような先生が好きだった。
専門学校でもそのような存在を目指してきたが、今回ある意味復帰する高校でも同様に「じゃないほうの目線」から生徒に向き合う存在になりたい。ワンピースみたいな王道の友情劇が嫌いな捻くれ者にも光が当たるような、そういうアレである。とにかく「あかるくなかよくげんきな子」になれなかった、なりたくなかった、そんなやつを肯定したい。ルサンチマンが岩盤化する前に、それを燃料にして社会とつながる方法があることを知ってほしい。
これは数年がかりの仕事になりそうだと思っている。
私の教員としてのモットーは「俺も頑張っていくからみんなは俺を追い越していけ」だ。