今年もホームグラウンドの益田川の年券を購入。解禁とあってはいてもたってもいられず…というわけにもいかず、今年は来年度に向けて色々と変化があるのと、受注案件があるためめちゃくちゃ忙しい。いいことだ。
いずれにしても解禁直後からポコポコ釣れるような川ではないし、成魚放流を狙って行くわけでもない。少し暖かくなった実感がしてからでちょうどいい。
そう思うと、去年も思ったが益田川の旬は短い。現地で桜が咲く頃から渓魚が瀬に出るようになり、梅雨明け直後くらいまでが快適に釣りを楽しめる頃合いだ。真夏でも釣りはできるがオロロにたかられるホラーは避けられず、選べる川も減るし、その分人も入り釣りが難しくなる。
去年は10年ぶり近いブランクでスタートしたシーズンだったので勝手を忘れていて、3月は立て続けにボウズを食らった。おかげさまでかかり釣りでもへらぶな釣りでもボウズということはここしばらく稀にしかなかったので、釣れないということの悔しさと、またそれを攻略することに頭を悩ませる喜びの中にいた。
かくして再開後2シーズン目である。
午後のみの釣行だが、なんとかなるだろうと車を走らせる。
当初から目をつけていた谷を目指す
もともと、昨シーズンから、来年の初期はここでやってみよう、と思っているポイントをいくつか見繕ってある。しばらくはそれを巡回することになるだろう。
今回選んだのは、水量が比較的少なく、かつ時々大きなプールがある緩やかな川である。
大きい魚は狙えなさそうだが、もしかしたら深みでワンチャンスあるかもしれない、そんなポイントだ。
解禁直後はスローな釣り、ボトムを狙う釣りなのでスプーンが活躍
まず最初に選んだルアーはMIU5グラムである。基本的な形状のスプーンだ。これをトロ場でアップキャストで底スレスレを舐めるように、時折リフトを入れながら流してくる。流してくると言ってもアップキャストなので、こちらに近づいてくるラインを巻き取ることになる。止水のスプーンの釣りは巻く釣りだが、アップキャストの場合は巻くのではなく、スラックをとる、レンジを取る、という意識であくまでスプーンはラインテンションと水流の中でバランスを取りながらドリフトしてくる、という感じで動かしたい。レンジはスプーンの重量を変えることで対応する。
この場では5グラムがちょうど底石にかからず、かつ浮き上がりもしない丁度いいゾーンだったというわけだ。
しばらく釣り上がると、ちびアマゴのチェイスを観測。これは何かしら釣れそうだ。
小場所や瀬は無視してどんどんトロ場や深場をトレースしていき、開きに出たところでワンピッチジャークを入れてスプーンの荷重が一瞬抜け、平打ちする。そこでスコンという手応えとともにくねくねと暴れる魚影が見えた。今年の初物だ!

12センチほどのちびアマゴだが、久々に見るパーマークに心躍る。
そして軽い魚であるにも拘らずアップでかかった魚をバラさなかったということに去年よりも成長を感じることができた。やっぱり巻き過ぎは駄目だ。
続けていく。

この寒いのに、果敢にスプーンを追うアマゴがちらほら。

同じ場所での2匹ヒットとかもあり、しばらくやると5匹ほどのちびアマゴが反応。とりあえず良しとしよう。もちろんすべて即リリース。
そしてここぞと思うプールにやってきた
まるで管理釣り場に来たようなプールだ。活性の高い時期に来てもいいことはなさそうだし、実際そうだった。あまりに水に動きがないので渓魚にとって美味しくない場所だ。しかし寒い時期ならあるいは、と思ってやってきた。
ここはミノーを色々試すことにした。

スローシンキングから、ミニマムサイズなどスローな釣りでも反応。

小さくてもサビはサビ。まだ冬だと思っている。

これで2時間ほどの実釣となり、川から上がる。
念のため、大場所に移動して少しキャストしてみたり、里川で軽く釣り上がったりもしたが特に反応は得られず、まだまだ春は先かと確認したところで陽も傾いてきて、納竿とした。
昼からとはいえ釣る気満々、メンタルとしては釣果を出すつもりで行ったが、それでも思ったようにいかないかもしれない、という予想も同居しての釣行になったが、小さくとも反応はそれなりに豊富に得られたのでスタートとしてはこれでいいと思った。
次はもう一回りどっしりした魚を狙いたい。