急に時間ができた。気温が急に上がる。
まずは何をおいても行くしかないだろう。
通過点の小川を釣り上がってみる
11時半頃現地着。まずはいつも通過してしまうような小川に入って小手調べとした。
エデンSSやリュウキ50Sで水量のある開きを中心に狙っていくと、イワナらしき魚影が飛び出してくるのが見える。何度か掛けそこねた後、リュウキに小さなアマゴがヒットした。

その後ちょくちょくチェイスがあったが、釣り上がっていくにつれ反応がなくなり、やがて数百メートルノーリアクションになってしまった。入りやすい川なので、おそらく誰かがもう釣ってしまったのだろう。早めに諦めて、魚影が濃いことがわかっているポイントへ移動することにした。
原点にして灯台下暗しな準本流へ
昼食をとってから、こんなところで?と思うようなエントリーのしやすさだが、ポイントは無数にある、ただし渡渉は不可能で片側をつり上がっていくしかない、という感じの準本流で動き出したであろう天然魚を狙い撃ちにしていく作戦に出た。
トリコロールGTで落ち込みにグイっとねじ込んでダートさせてタナを掴んでからドリフトさせると、ゴツンと鋭角的な手応え。イワナかと思ったが、良型アマゴの腹がかりだった。

なおこのトリコロールはその後ほどなくしてリップを叩いて割ってしまった。残念無念。
そこそこ水量もあるので、トリコロール流芯50、60と徐々に強気のセッティングに交換して水量のある開きの中層を狙っていく。トロ場やチャラ瀬にはまだ魚がいる感じがしないが、アップで開きを撃つには流れが強すぎるので極力横に回り込んでクロスストリームで反転のアタリを狙う。
そのさなかちょっとした緩やかな開きがあり、ここを通したらいい手応え。重量感たっぷりだ。

本流で育った肉付きの良いイワナが出た。パワフルな引き味と野性味あふれる模様はなんとも得難い感動がある。
続いてクロスで中層を丹念に流し込んではトゥイッチしていくと、反転したところでいいアタリ。

このパターンがいいと分かったので続けていく。とはいえまだ盛期ほど次々とチェイスがあるわけでもない。しかし、丁寧に、立ち位置や落下点を調整しながら探っていくと、2投目で出たりする。

トリを飾ったのは、スモルトが進みつつあるアマゴだった。当地ではこれを「シマ」と呼ぶ。長良では「シラメ」。アマゴといえば鮮明なパーマークと朱点がトレードマークだが、本流やダムで大きく育つ銀色のアマゴも素敵だ。去年はこれを狙って本流ポイントも通ったが、渇水がひどくて銀毛アマゴには出会えずじまいだった。今年はなんとかぷりっぷりの銀毛砲弾アマゴを釣りたいものである。
蓋を開けてみれば大満足の釣果
トータルでイワナ4、アマゴ4と、半日で十分に楽しめた。歩いた距離もそれなりだ。よかった。ようやく満開を迎えた桜を見ながら悠々と帰路につく。