どうしても渓流に出かけたい。雨予報だが、出かけたい。
天気予報とにらめっこし、宮川下流、奈良井川、奈川が候補にあがった。というのも、ホームグラウンドの益田川はかなり雨が降る予報で厳しそう、ということで、どうせならヤマメが期待できる川に遠征しようと思い立ったのだ。
しかし宮川下流は3時間を要する。奈良井川なら2時間半ほどで釣りになりそうだし、雨もそれほどでもないのではないかと思って出かけることにした。
雨雲発達しすぎ
現地に到着するとすごい雨。道中で木曽川本流にてルアーを投げている人がちらほら見られたが、ここまで来たら分水嶺を越えたい。欲をむき出しにして雨の木曽高速を北上する。
しかし、奈良井に着いたもののえげつない雨。寒い。外に立っていられない。セブンイレブンに入り、温かいものを物色すると「かきあげ信州そば」のチルドが売られている。せっかくだしこれにしよう。
実際、だしが効いていて実に美味しかった。駅そば的な美味しさで十分満足できるものだった。
さあ、どうしよう。奈良井川はダメだった。増水している。
マップを読み、安曇漁協ならまだマシと思われたので奈川を目指す。安曇漁協は入漁券をネットで購入することができないので、どこかのお店に立ち寄る必要がある。勝手がわからないが、とにかく行ってみることにした。
唯一ギリギリ釣りになりそうな川を見つける
管内を下見したところ、一つの川だけなんとか入れそうな感じがしたので、日釣り券購入を決意。ここまで4時間以上車で彷徨ったのだ、せっかくだから竿だけでも出したい。
「え?今日やるんですか?」
おしゃれなUターン系カフェのおねーさんがちょっと引いていた。
なんとか里川を徘徊し、入れそうなポイントを見つける。近距離戦向けのカワセミラプソディのタックルにDコンタクト52を結びつけ、増水した開きを横切らせながら釣り上がっていく。
一番釣れそうな開きで物陰から飛び出してきたヤマメがヒット。やった!
しかしタモを出すのが遅くてモタモタしているうちに足元の石積のスリットに入り込んでそのまま逃げてしまった。動画も撮れていない。あーあ。
またポイントを探してさまよう
同じ考えの同業者があちこちにいる。ここしか釣りにならないので集まっているのだ。迷惑にならないように一定の距離を開けながら入れそうな場所を巡っていく。ある川の橋の周辺に気持ち緩やかな流れがあったのでDコンタクトを潜らせたら泣き尺イワナが岸際までチェイスするも限界ターンを食らってしまった。自分の立ち位置も悪い。足場が悪いので仕方がない。
その上流で流されまくって結果水面直下を流れるDコンタクトにいい感じのヤマメがジャンピングアタックを敢行したが、ヒットに至らず。そのあと深みにハマりかけて踏ん張った際にウェーダーがこすれた部分がほつれてしまい、退散。もう十分だ。悔しいが、色々と経験は積めたので帰ろう。盛期でボウズ退散はかなり久しぶりだ。
下手したらコンビニのそばを食べるために400キロドライブするだけの土曜日になるところだったが、魚の反応を得られたし、釣り場の下見もできた。今年こそ、夏場は信州方面にも行ってみよう。
あーくやしー!