いやー、今年は鮎の解禁は支流と本流でずらしてるんだね!本流はド渇水でやってみたけど全く魚っけなし、支流はことごとく鮎解禁まつりで鮎より人が多いんじゃね?そんなに人だらけだったら鮎逃げちゃんじゃね?と思うくらいの密度で鮎竿が林立。それでもちゃんと釣れていたようだ。
関係ないけど、「渓流釣りするときの服装はやっぱり地味な方がいい?」とよく質問されるけど、「全身がまかつの真っ赤なウェア着てるじいさんがアマゴだの鮎だのボコボコ釣ってるんだから服の色は気にしなくても良くね?」と答えている。一応補足すると立ち位置はどんな服を着ていようが気にしたほうがいいし、どんなに地味な服装でも見つかるときは見つかる。
さてルアーマンわい、これでそのまま引き下がるわけにもいかない。アマゴ狙いが絶望的な状況なので谷に入ってイワナを追うしかない。
渇水の谷をどうにか釣るにはルアーサイズを小さく
渇水だからルアーのサイズを小さくする。
すれているからではない。追ってきたイワナを食わせるために少しでも底打ちを遅らせ、滞空(水?)時間を長くとりたいからである。渇水だと魚が深場や穴から出てこない、というのはあるが、反応した「釣れる」イワナは水深に関係なく猛然とルアーを激しく追う。すれていたらそんなやつが出てくることはない。水深が浅すぎて食うまでの間がもたないのである。
単純に水の体積が小さいから、ルアーも小さくなるのであって、釣りが繊細になるというわけでもない。
勘違いしないように。すれていたら(警戒度が高かったら)、そもそも何やっても無駄である。渇水では出る魚の数が単純に減るから、すれているように感じるのである。渇水でも幸運なことに?出た魚は強烈にルアーに襲いかかる。
というわけでこの日はリュウキ38が中心となった。1日中狭いポイントを投げまくって岩にぶつけて最終的に破損したが、これだけ仕事したらまあやむなし、と思っている。
ただ、こういうときはリーダーのサイズを1つ下げたほうがいいかもしれない。ラインにかかるドラグを小さくしたほうがルアーの動きを阻害しないからだ。これも「魚の警戒心が云々」などと適当なことを言わないように。ルアーにいい仕事をさせるためにラインを細くする、だから釣れる、という方程式だ。
前置きはこのくらいにしてこの日の釣りを振り返っていく。
去年から興味を持っている谷を更に上る
昨年入ってからオモシロイと思っている谷。狭い上にボサが激しくエサ釣りには向かないゾーンでは意外にも良いアマゴがいたりして魚影も濃い。そのさらに上流は当然イワナ域になるが、こちらはある程度歩きやすいので荒れるのも早い。
それでも渇水の中釣れる可能性があると踏んでエントリーした。熊が怖い。
リトル門脇選手の敵討ちで朝飯前で二桁釣ると豪語したてまえ、イワナが期待できる谷を丹念に攻めるしかない。

痩せ気味のヤマトっぽさのあるイワナ。あっさり出た。やっぱりリュウキ38Sがちょうどいい感じだ。

4匹目を釣ったあと、事件は起こる。
カワセミラプソディ46L、ワイの不注意で討死
ネットに絡んだフックをほどいているときに知らない間にロッドへ負荷がかかりすぎたようで、パンと乾いたいい音を響かせて#1の真ん中で3つに分裂してしまった。4月に購入してから短い命だった。
そうは言っても、この2ヶ月ほどの間に40匹ほどキャッチしているので、それなりに使い心地は掴んだ。確かにキャストアキュラシーはいいし、トゥイッチでキビキビと反応させやすいロッドだと思う。しかし、やっぱりカーボンはどっか違うな、という感じがある。反発が強すぎて替えパーツを注文することもできるが、それなりに金額がかかると思うとどうもその気になれない。これはカワセミラプソディが悪いということではなく、カーボンロッドの特性が自分の目指している釣りにシンクロする範囲が狭い、ということだ。
私にとってはもうちょっとふくよかで弾力のあるロッドのほうがいい。まだ釣り始めてそれほど距離を移動していなかったのですぐ車に戻り、インターボロン60MTに持ちかえるとそれを強く実感する。谷で使うには長くてキャストアキュラシーが下がるが、結局その後の一日は楽しい釣りになった。
手痛い金銭的損失だが、より好みのロッドを再検討する機会になる。
なんで今までそうしてこなかったんだろう、と思うが、近年はグラス素材のトラウトロッドが復権しつつある。昔のようなグニャッとしたものではなく、それなりにシャキッと感があり、かつ魚がかかるとグラス独特の粘り腰でリッドの腹を使うことができるという。次はグラスロッドを選ぶことにする。
魚止めまで進んで8匹

ちょいちょい大場所ではリュウキ45Sを使うなどしつつ、渇水で半減したポイントを攻めていった。最初の谷で8匹。とりあえず十分な釣果になった。
次にその下流部に入ることに。下流部と言っても谷は谷だが、そのぶん水も多くなる。先行者さえいなければ全然釣れるはずである。
果たして、ポツポツと小場所を撃ちながら釣り上がり、結果16匹のイワナをキャッチした。

下記はこの日に釣れたイワナの写真である。
















なんとか釣りになったがやっぱり「知ってないと」難しい益田川
益田川水系は渇水になるとかなり釣りが難しく、頼りになる支流、谷も少なく、またあるいは非常に険しく単独釣行に向かない所も多い。どちらかというと鮎の川のイメージが強く、鮎の解禁以降はその限られる谷からその日に有望なポイントを絞り、落差が大きく狭いポイントを釣っていく能力が必要になる。
最近は荘川など他の川にも出かけるが、そうやって相対的に見ると、魚影が濃く良い漁協エリアではあるにしても釣り自体は釣果を出すために工夫が必要なところもある、と思った。
梅雨の時期には増水などでチャンスが減るにしても良いときに入れれば楽しい川。日釣り券が2200円とかなり高めに設定されているが、その分魚影はあるし、本来の水位であれば水量の豊富な川で豪快な釣りが楽しめる。あまり混雑しないのも魅力だ。