今年の梅雨は近年よりも気温が低めで推移しているが、雨はそれなりに降っている。週末を狙い撃ちにするような天気が続いていたが、今週はどうにか持ちこたえてくれた。しかし本流は竿が出せない訳では無いが釣れそうな感じがしない。前回は門和佐川の引水の釣りに挑んだがポイントの見切りが遅く数が伸びなかった。しかし日中の鮎の活性自体は高い。この反省を活かして結局再び支流である山之口川に向かうことにした。
今年の本流アタックは別日に流れたが、その時の様子は後半で紹介する。
特に水温が低い川ゆえの難しさ
山之口川の様子を観察しながら車を走らせるとそれなりに人はいる。水はやや高いが私の好きな水位。これは挑み甲斐があると思って更に進むと、意外なポイントががら空きだった。逆に不安になるくらいだったが、白波の立つ瀬とトロ瀬が交互にある面白いポイントだ。
川幅は支流とは言え開けたポイントゆえに85でも良さそうだったが、釣れる鮎のサイズが小さいであろうことと、細かい操作性を重視して70を持っていった。高活性を期待して最初から一角7号4本イカリを装着。
まずは瀬肩の最も水量がある筋で一匹目をとりにいく。これがうまくいってスタートから5分ほどで養殖から天然に切り替えることに成功。更に次は岸際のチャラ瀬に入れたら一発ヒット。次にまたメインになる流れの筋を引いて4匹目まで1時間かからずに進められた。
ここまで釣り下っていったのだが、その下流の瀬はちょっと強い。一旦トロ瀬の流芯を釣り上がっていってから様子を見ようと思い、また来た道を戻る形で拾っていく。そこで他の釣り人がやってきて、下流側で竿を出すというので、さっきやったけどそれでもよければ、ということで棲み分け。どうやら泳がせ釣りがやりたいらしかった。その方の仲間の方に色々情報や攻略法を教わった。その節はありがとうございました。
流芯ド真ん中よりその脇にいる ただし例外もあり
オモリを打って落ち込みに差し込んでも反応がなく、その両脇を通すとすぐに目印がカンカンと叩く。しばらくそのまま様子を見ていると15秒ほどで掛かる。
この調子で段々瀬も一個一個石の頭に打ち込んで筋を引く形で伸ばしていく。この時間帯はちょうど11~13時頃、日照もよく入れ掛かり状態。小ぶりながら景気よく追ってくる。手返しの速さこそが釣果、という局面。実は先週、タモにサカバリが引っかかってかなり時間をロスしたので、この日はカエシのないサカバリに替えて背バリもなしでやっていたのだが、これが良かった。非常にスムーズにおとりを交換できた。

この時点で20匹は固いと予想した。10時スタートで13時にはつ抜けできた。夕方までやれば30も射程圏内だと気合を入れ直す。なんといっても、ここから上流は釣りにくい複雑な段々瀬。逆に飛びつき鮎が期待できるポイントが続くのだ。そしてその脇には別の筋があり、こちらは緩やかなチャラ瀬だ。見過ごしやすいがここにもついているはずだ。わかりやすくこげ茶の石が点在しており、こちらも攻めておきたい。
夢中で釣っては抜き、でベースから200メートル遡上する
渓流の鮎釣りではどうしても移動距離が伸びる。食事をすべて車においてきたことを後悔しつつ、目の前の高活性の鮎を釣らずに戻る気になれず、空腹を押して釣りまくる。
一段深い落ち込みには1号おもりをつけて立て竿気味に入れていくと良型も飛び出した。といっても18~9センチくらいだが、やはりこのくらいになると釣りごたえがいい。何より答えが早い。おとりが通ると秒で目印がガツンと飛ぶ。
その後もテンポよく引き釣りを堪能したが、太陽が山に隠れると一気に反応が薄れる。水も冷たい。どうやら本流よりも楽しい時間は短いようだ。4時半頃潮時と判断して撤収を開始した。下流でやっていた人にあいさつし、「何匹くらい釣れました?」と聞かれたので肌感で「25~30くらいじゃないかと思います」と報告。
後でカウントしたら養殖ぬきで36だった。

これまでの数釣り記録は前々回の小坂川、昨年末期の板取川、今年3度目の板取川で概ね15~18匹。条件に恵まれたこともあって自分史上大きく釣果が伸びた。しかし、川自体が釣り返しのきかない支流であることを考えると再現は大変そうだな、とも思った。
非常に良い結果に満足。ただ、改善できる点はある。水分、食事の携行をより充実させること。釣りきった感があれば移動はもっと思い切ってもいいこと。きっと今シーズンはさらに記録を更新できるだろう。
やっぱり本流もやっておきたい
翌日はエキシビションマッチ的に、ぼちぼちやれればいいな、という感じで昼下がりに本流のマイナーポイントに入ることにした。
大きな淵に挟まれた60メートルほどの区間だけがトロ場、荒瀬になっており、ここを釣る。瀬肩を狙ったが全然反応がもらえないうちに時間が経過して1匹目の養殖が弱ってくる。20分ほど経過し、これはまずいなと思い、おとりをもう一匹のに交換し、攻めの段々瀬一箇所目の水量があるところの肩に入れて引く。おとりがなじんできたところですぐに追われている反応。これは掛かるぞ、と思った直後に無事確保。その次のひと流しで2匹目。
そこから強い瀬の落ち込み、その下の筋を泳がせて直ぐに反応を出せる。4匹目まで一気に進む。

このサイズになると目印がギューンと下流に引き込まれ、下の段に落ちようとするのを竿でこらえる。これがスリリングだ。流芯に入った鮎を緩い場所に捌ければいいが、それができない局面では強引に抜く。まだ確保数が少ないと結構度胸がいるが、これぞ益田川本流の鮎釣りという醍醐味が詰まった一瞬だ。
この区間は危なくて入れない場所も多く、狙えるポイントはせいぜい30箇所くらいだ。その間でどれだけ拾えるか、という釣りだが、9匹釣ったところでパタッとアタリがなくなってしまう。一気に雲が厚くなり、風が冷たい。こうなると本当に不思議なくらい鮎の存在感が遠のく。
どうせ狭いポイントだし切り替えるなら早いほうがいいと思い、萩原エリアのフラットに入るが、ろくに反応がないままより冷たい空気になっていき、ギブアップ。まあ十分楽しめたかな。






