今回は益田川…と思ったが猛暑、渇水、混雑をきらって庄川にプチ遠征することにした。連日の通勤で暑さに参っている。少しでも水量が安定していて、涼しくて、マイペースな釣りができるところと考えたときに浮上したアイデアが庄川である。実は、飛騨小坂よりも時間的には微妙に近いのだ。道中も高速なので課金が少々重たくはあるが体はラクだ。
美濃、郡上、下呂と40℃が続くという異常事態の中、あえて庄川まで行けば少々涼しかろう、という読みは果たしてあたっていたのである。
湿度も低く、高原ならではのサラッとしたさわやかな暑さ。
庄川といえば富山県側の鮎釣りも有名だが、しかし、岐阜県側の当地ではオトリアユの取り扱い店が2箇所のみとなったという。理由は不明。とにかくまずは森商店でオトリを購入。
こちらは主人が鮎をさっと選んでオトリ缶に入れてくれるスタイルだが、非常に活きが良い。それに、私はオトリ選びにはあまり神経質ではない。明らかに傷物だったら困るが、今のところはどこいってもそういうものをあてがわれたことはないし、オトリのせいで釣れなかった、ということは今のところないから安心している。
川見した結果支流でスタート。幸先よく
本流は先客が多く、支流部を下見。フライマンが数名いたが、距離を保って共存できそうだ。橋の上から川を見下ろすと、たまに争って川を横切るように泳ぐ鮎が見えるし、なんならイワナもウロウロしているのが見える。しかし鮎はそれほど数が見えなかった。渇水気味だが姿があまり見えずやや不安。
次に土手から見下ろせる場所で、トロ場にそこそこいいサイズの鮎が群れていて、ときおり思い出したようにオラついているのが見えた。ここならいいスタートになりそうだ、ということで入川を決意。
ただ、どこに車を止めても、複数のスズメバチが車体に体当たりを仕掛けてくる(泣)
ドアガラスにコンコンとノックするように体当りしてくるスズメバチ。窓がなくてこの距離なら失神しそうなくらい怖い。近くに巣でもあるのだろうと場所を変えても、またどこからともなく飛来して車を威嚇してくる。最悪だ。
仕方なく、ハチが興味を失うまで車内で着替えながら待って、静かになったところで手早く準備開始。
今回はトモアユ70にダブ蝶6.5号でスタート。仕掛けはいつものように上からフロロ1.2号、アーマード0.1号に中ハリス1号、ハナカン6.5号である。サカバリはカエシのないがまかつ楽勝サカサか、オーナーの忍サカサを用いている。
トロ場にオトリを誘導し、群れになじませてウロウロさせたら幸先よく1匹目がヒット。

きれいな三重追星を出した鮎が3連発する。徐々に場所をずらしながらやってみるが、反応が薄くなってきたのでその下流の弱いだんだん瀬の筋を引いたり、落ち込みを泳がせてやると目印が軽快に走る。結局80メートルほどの区間で2時間ちょっとやって18匹の鮎を確保できた。サイズは15~17センチだ。

この日は流れも弱く、本当に水量のある絞られた流れだけ引き釣りが有効で、そうした場所には即座に反応する鮎がついていて目印をぶっ飛ばしてくれた。一旦下流に走ったと思ったら今度は自分より上手に一気に突っ走って高速でぐるぐる回るなど、小柄ながらとんでもないファイトをしてくる鮎が目立った。
10時スタートで12時半には18匹。自分の力量からしたら良いスタートだった。
判断ミスで大きな時間的ロスを喫する
昼食にはスーパーで買った冷麺を食べたが、箸をもらう事を忘れていて素手で食った(1ヶ月ぶり今年3回目)。我ながら割り箸を携帯しない学習能力のなさにがっかりするが、手づかみで食べているうちに後半には冷麺を素手で食べる選手権があれば岐阜県大会に出られるかな、位には上達している自分に順応性を見出すなど自己肯定感の回復を忘れない。
この時期、酸っぱくて塩気のある冷麺は体力回復にとてもいいと思います。
こんどは本流筋でもやってみようと場所を探すが、やっぱりどこに言ってもスズメバチが現れ車を襲う。黒いからだろうか。
段々嫌気が差して、ならば開けた場所が続く御母衣ダムより下流に行けば面白かろうと大移動。しかし鮎釣りをしている人が全く見当たらない。放流はされているはずなのになぜだろうと不思議に思いながら走っていくと気がついたら白川郷だった。しかも水濁ってる。なんかやれる気があまりしなくて結局戻る判断。
やってみたらめっちゃ釣れたかも知れないが、なんとなくまたさっきのポイントがいいなと思ったので、白川郷から荘川まで高速道路で戻ることにした。しかしこれもまた厄介な話で、高速道路は大きく迂回するようなルートを描いており、結局156号で戻るのとどっちが良い判断だったのか微妙なところだ。運転だけでまるまる2時間使っている。これ飛行機だったら中部から新千歳への所要時間より長いやんか、と先日乗った飛行機に思いを馳せる。
ともかく2時間半ほどタイムロス。またここでやろうと思えるポイントにたどり着いたのは16時前だった。これは痛恨。
夕マズメ、たのむ!!
パッと見地味な川だが、飛騨地方のポテンシャルを信じて入川。タックルは70のまま。最初から一角6.5号4本イカリで攻めの姿勢。
長い移動で疲れたであろうオトリからマシなものを選び、中でも少し水量の豊富なラインを引いていくと比較的あっさりと釣れた。ちらほら走り回る鮎も目視できたので、これは手返し優先攻撃モードで行けると判断し、背バリなし、オモリなし、こすれるとすぐに鈍るが反面かかりが早い一角で攻める。
よく掘れている泡の下で泳がせれば知らない間に18センチくらいの鮎が掛かっているし、チャラ瀬を上飛ばしすれば勝手にオトリが野鮎を煽り、ドッグファイトを始める様子が目視できる。とにかくよく泳ぐオトリをしっかり使いこなすことに注意しながら釣り進め、一定区間をやりきったところでまた釣り上りでやり残したポイント、まだ残っていると思われるポイントを泳がせていくといくつか拾えた。泳がせに苦手意識があったが、この日は徹底してと言っていいほど泳がせに傾倒し、数を伸ばせた。

洒落にならんレベルで熊がよく出る地域で怖いし、暗くなる前に上がりたい。結局2時間半で19匹。タイムロスがなければ、というタラレバはあるが、それでも十分満足いく釣りになった。
タイムロスでも戦えた理由
真夏にオトリ缶に20匹の鮎をいれたまま2時間半ウロウロとしていたので、当然鮎が弱ることが心配になる。そこで実は今回、車からインバータ経由で電源を取って熱帯魚用の強力なエアポンプを稼働させている。エアコンを入れて走っている分には水温はそれほど心配いらなかったが、やはり酸欠が最もリスク。ちょっとした出費だったが、導入して正解だったと思う。おかげで、8割位の鮎が夕方も実戦投入できるレベルで元気だったし、死魚はでていなかった。今後も活用したい。
夏が短すぎる。本当に岐阜県は鮎釣りが楽しい
益田川、長良川中央がホームだが、たまには違う川に行くのも楽しい。益田川の大鮎を急瀬から引きずり出すのも楽しいが、こうした支流でテクニカルな数釣りをするのも楽しい。鮎釣りと一言で言っても、チヌ釣りやヘラ釣りのようにいろんなステージ、楽しみ方があって奥深い。
2年目の初心者である私は、なんといってもまずよく掛かる場所を見つけて数をこなしたい。
しかし一方で大鮎の強烈なぶっ飛びに脳幹をガツンと殴られたい願望もある。
周囲に人がいるような有名ポイントで自分の力量が通用するか試したい。
しかし誰もいないような渓流で深淵に泳ぐ鮎が掛かる瞬間を見たい。
ああ、夏が短すぎる。





