サイトアイコン P-squad Magazine(旧ドブログ

来ちゃった♡ 浜名湖ダンゴでグレ、アゲイン

午後3時ごろに上げ潮スタートということで、11時半くらいに家を出る。先週の日曜日の釣行では睡眠不足過ぎて火曜日くらいまで引きずったが、昨日はたっぷり寝てからの出発。大した混雑もなく、青空の下1号線バイパスを東へ東へひとっとび。

ファミリーでいっぱいの釣り公園に適齢期ちょいすぎ独身おじさん登場

予想通り、先週と同じくサビキ釣りとダンゴ釣りで釣り公園は満艦飾である。くしくも、先週と同じポイントは空いていた。たぶん、流れが速すぎて釣りにくいんだろう。

今回は先週教わった通り、ダンゴに使う米ぬかを持参している。地元の米屋さんでぬかを売ってくれと言ったら、「売るっていうか、売り物じゃないし、あげますよ。何キロくらいほしいの?」と若女将さんがヌカを分けてくれた。

今週仕事の合間に精米機巡りをしていたが、ご自由にお持ちくださいコーナーのヌカはカスみたいな量しか残っておらず、これをかき集めるためにあっちこっち行っていたらあっという間に配合餌を買い足すより高くつきそうだったので米屋から買おうと思ったのだ。そう話すと、「今は畑でみんな使ってるからどこに言っても残ってないと思うよー」とのこと。

「畑じゃないならこんなもの何に使うの?」「へー!魚が釣れるの!あ、これを食べるわけじゃないんですか、餌をくるんでそこまで落とす、あー、なるほど」そんな会話をしていてもただでもらうのは気が引けるとばかりに店内を見回す。

コメは親父が知り合いから買っているから買ってもしょうがない。何かいいものがあればと思ったら、あった。押し麦。これはダンゴの混ぜ物にぜひ入れたい。350円で入手。

砂場遊びが大好きだった独身おじさん、楽しくダンゴづくり

というわけで、今回はなんとなく4キロと言ったらめちゃんこたっぷり手に入ってしまって困り気味のヌカと、ついでに購入した押し麦、粗びきさなぎ、紀州マッハをブレンドし、しっとりまとまるダンゴづくりに取り掛かる。押し麦とさなぎを最初に水で溶いて香り付けをするという小技も決めてみたりする。

かくしてバッカンにたっぷりのダンゴ材ができあがった。これで日没までたっぷり行けるだろう。やっぱりヌカがないと話にならない。

下げ止まりで緩む潮、チャンスタイムからスタート

サシエはマルキューのスーパーハードオキアミ、サイズはMである。今回は練り餌の食い渋りイエローも用意した。ヘラブナでも、ダンゴ釣りでも、gyottosaiはいつでもマルキューのカモである。15分ほど餌打ちを続けていると、水道側のお父さんがフカセでグレをヒットさせた。お見事。周囲の視線を一気に集め、子供たちも誇らしげである。一方こちらは独身である。おひとり様時代に備えて一人で生き抜く知恵を身に着けてやるんだ、今に見てろと思っている刹那、こちらにも穂先がピッと1センチほど触れるアタリがでてヒット。

お隣様がとにかくノリがよくて歓声を送ってくる。先週教わった通り、狙い通りのヒットだ、完璧だ。しかし完璧だったのはあわせまでである。先週帰宅後リールを洗ったときにドラグを直すのを忘れていた。とにかく空転するスプール。巻いても巻いても出ていく糸。指で押さえながら、巻こうとしても空転するからドラグを戻さなきゃならないが、どっちに戻すんだっけとアホみたいな迷いが出て、足元のパイルに巻かれてラインブレイク。こうなることはもう予測できた。戦う前から負けていたのだ。

「ああああ!」

隣から悲鳴のようなため息のような声。

「なーに、どうせ何枚も寄ってきているはずだからまたそのうち釣れますよ」

「えー、そんなもんですかね」

先週までダンゴがまともに作れなかったくせにこのどや顔である。でも、私は知っている。底にダンゴが堆積しているポイントには、必ず魚はしばらく居つく。しかも、グレという魚は、10匹以上の群れで移動して餌場に集まるものである。一枚ばらしたところで、十分寄せができていればまた次のが釣れるチャンスは残っている。ヘラブナでもそうだった。きっとうまくいく。経験は男を慌てさせないものである。

「ほらきた!」

「すげー!」

11歳の時に親父に買ってもらった筏竿が絞られる。一番財政的にピンチだった割と最近のあの頃に買ったベイトリールがうなる。

先週と同じで、胸へのスレだった

胸のスレということは、あわせが早すぎたのだ。食いつく前に魚のあおりかなんかを合わせてしまったからすれたのだ。繊細なあたりを取るとはいえ、さすがに自分はセンシティブすぎるのではないか。

といっても、ヘラの競技会でもないし、獲物をゲットしたことには変わりないので、フラシにお入りいただいて残り僅かなオーシャンライフをお過ごしいただくことに。こう書くとすげえかわいそうだな、釣りって。

2枚目はちゃんと食わせましたよ

釣った様子を見ていたらしく、また別の人が話しかけてくる。明日は大会があって、下見に来たそうだ。正直自分も初心者だしこの釣り場はまだよくわかっていないので、いろいろ聞きながら餌打ちをしていく。しばらく糸を送り込んでいくと、チョンと穂先を引っ張られたのでしっかり掛ける。人の見ている前というのはなかなか釣れないものであるが、この日ばかりは悪くない。写真はとり忘れたが、さっきのスレより少し大きい。可愛そうだけど、先週食べたグレのガーリックオイル焼きが超うまかったので君の運命も決まってしまったんだ。すまんな。Let it 成仏。

日没まで粘ったけど続かなかった理由とは

その後上げ潮に入るが、先週は水道側から流れてきた潮も来ず、ミオ筋をガンガン登ってくる上げ潮の反転流がT字堤に入ってくる形になり、二枚潮でなおかつぶつかり合って水が滞留するような状態が満潮まで続いた。多分、魚は反対側の、よく潮が当たる場所に集まっていたのだろう。この流れは予想していなかった。

これが先週ダンゴ釣りを教わった日のタイドグラフである。

先週は10時過ぎくらいからアタリが出だして、12時頃一旦止まったものの14時頃からまたチャンスタイムが来たような感じだった。まあ、釣ったのは隣の方なんだけど。

それで、こちらがこの記事の釣行日。

干満差がより大きいことがわかるだろうか。あまり幅が大きすぎると、流れが沖合に集中してその反転流で思うように上げ潮のポイントができないんだろうな、ということにあとから気づいたのだった。スパコンで流体力学を用いた地形シミュレーション、みたいなものが津波対策などで用いられているが、釣りにも応用できないだろうか、とこういうときは思うのである。自分の記録のためも兼ねて、まとめておく。もうすこし上げ幅がゆるいほうが手前に上げ潮が効きやすいはずだ。そういう意味では、この日は明け方の2時間が最高に楽しい時間だった可能性がある。

猫に注意しながら、血抜き作業、下処理をして、お持ち帰り。このサイズが2枚もあれば2度はファミリー食卓を飾れる。色がぜんぜん違うけど同じグレですよ。下のは血抜きのナイフを入れたので死相が出ております。鱗をとって持ち帰ったあとだと必要以上に真っ黒い魚になってしまうが、釣れた瞬間のグレってめっちゃきれいな色してると思うんだ。

モバイルバージョンを終了