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名古屋港チヌのウキフカセ釣りサナギ釣法のまとめ【1.タックル選び】(2019年版)

前回(→記事)に引き続き、私なりの名古屋港チヌのウキフカセサナギ釣法の記事を紹介する。今回は道具選びについて述べる。

竿とリール

竿

竿は5メートル以上の磯竿で1号が基準でよいだろう。1.5号では少し重く、0号は竿がかなり柔らかめになるので熟練しておりこんなところを読むまでもない方向けかと思う。1号となると基本的にサビキには適していないし、ウキフカセ専用のつもりで購入することになるが、じっくりチヌを狙いたいと思うなら一本持っておきたい。1.2号でもしばらくやっていたが、1.2号でなければならないと思ったことはなく、むしろ1号の軽さと操作性のほうがメリットが大きい。長さは基本的に5.3がおすすめ。これで竿3本ぶんくらい前のポイントを流していくが、足場が高いこともあるし、足元にゴロタ場があるとできるだけ前で魚を浮かせたいので4.5ではちょっと苦しいこともあるのではないだろうか。

私はダイワの銀狼1-53を使っている。お値段は実売で19000円ほどで、エントリーロッドとして申し分ないと言うか、実に扱いやすくて魚を掛けてからも超楽しい。2019年は波止釣りでチヌ、グレ、アイゴ、サバなど沢山の魚を釣ったが45オーバーのチヌも落ち着いてこなせるし、20センチに満たない魚の引きもそれなりに味わい深い。そして投げやすく、糸絡みも少ない。買って間違いないのでぜひ皆さんにもおすすめしたい。→レビュー記事はこちら

もちろん予算が許せばもっと高級な竿でも何でもよい。
なお、竿の取り扱いに多少慣れた人(例えばルアーアングラーから参入したい人など)はこのクラス以上の竿を購入したほうが間違いない。釣具店PBは避けたい。尻栓が突然どっかに転がっていったりとか、ガイドがぐらついたりとか、単純に重いとか、穂先に糸絡みしやすいとか、何かとストレス要素が多い。せめて豊富なラインナップを持つメーカーのエントリーモデルから入りたい。ダイワリバティクラブとか。

リール選び

リールは2000番~2500番くらいのスピニングリールでよいが、ドラグがスムーズに動くものを選びたい。ワゴン売のリールではいざというときにドラグの滑り出しが遅く、かといって緩めすぎると45センチクラスのチヌが走りすぎて対処が遅れるということで大変苦労する。せっかく竿が生きていてもドラグが一瞬のパワーについていけないとバラしやすい。最低でも、具体的にはダイワで言うところのレブロス以上はほしいところ。そのレブロスも、使っているうちにプラスチックのパーツが劣化して破損したりローターの動きが悪くなったりしがちなのでその頃までにはもうワンランク上を買いたいところ。

名古屋港というところは、案外大きいチヌのほうがよく釣れる場所である。正しくアプローチすればいつかはあたってくる。それも突然来る。

そこで私は今年ついにレバーブレーキデビューをしたわけだが、ある程度練習して、たくさんチヌをばらして経験を積めば慣れる。かなり落ち着いて突進にも耐えられるようになった。チヌが一気に走り出した瞬間だけブレーキを緩めて竿がのされないようにする。そして両手で竿の角度を保ち、チヌが落ち着いたらリールを巻けばよい。ドラグが仕事をしないリールだと竿の角度の保持が難しく、結果ハリス切れを誘発する。竿の角度をツッコミに対してもすぐに回復できれば最小限のライン出しですむ。その点でレバーブレーキのメリットは大きい。

ちなみに私はシマノのラリッサ2500を左ハンドルで使っている。レバーブレーキリールのエントリークラスだが、圧倒的に安心感がある。ちなみにフロントドラグもついているのでレバー操作に自信がなければドラグをある程度緩めておくのも手だ。

糸、ウキ

道糸はフローティングかサスペンドのナイロンでよい。ただし、サスペンドだとゴロタがある場所で水面が下がってきたときは非常に危険なのでそれを理解しておく必要がある。私はバリバスのややサスペンドするタイプのナイロンライン2号を使っている。商品ページ
これ、風が吹いてもそれほど引っ張られないので結構気に入っている。

2.5ではキャスタビリティ、ドラグ耐性(この場合風や二枚潮に引っ張られやすさという意味のドラグ)で不利である。1.7号でもいいかもしれない。1.5号ではボラに突っ走られたら高切れしそう。

ウキの選び方

ウキは円錐ウキを使うことが多い。いわゆる半遊動仕掛けである。内湾の底釣りなので棒ウキのほうが良いという考えもあるが、遠投性能のある棒ウキというのは、お値段が高く、貴重品である。一般的な円錐ウキが1000~1300円のところ、例えば私が愛用するダイワベガスティックタフ遠投などは2400円くらいする。もちろんその値段に見合う使いやすさはある。だから必要があれば使うこともある。

円錐ウキは中層をゆっくり鎮めるとき向けの0号からガッツリ鉛を背負わせる1号まで持っているが、大抵の場合風や潮が穏やかなときはBからスタート、風や潮があるときは3Bからスタートしてそれでもさし餌が不安定だと感じたら5B、1号と交換していく。また、ウキの形状もどんぐり型と丸形があるが、下図のように環境によって使い分ける。結構馬鹿にできない差が出るものだ。

チヌ棒ウキの王様である遠矢ウキはなかなか手に入らない。そこで私が目をつけたのはダイワベガスティックである。これは実によく飛ぶ。高いけど。これの5Bと1号を持っている。棒ウキは号数表示ピッタリのおもりを背負わせるとボディとトップの境目あたりが喫水線となるが、ヘラブナ経験者の私はもう少し沈めたほうがメリットがあると感じている。なので号数表示にプラスしてBを一個追加するなどして目盛りをもうひとつ、ふたつ入った状態にする。こうすると挿し餌がついている、いないの判断がしやすくなるし、ボディよりもトップのほうが水面に接している面積が減るのでアタリが素直に出やすい。

ちなみに二枚潮や強風時は棒ウキのほうが有利である。

次はハリの選び方と餌の使い方を紹介する。

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