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はやし渡船単独釣行

ドブちゃんかかり釣り師への道シーズン1が順調すぎて、いきなりはやし渡船で46センチ、その翌週は大遠征で年無しを捕獲。シーズン1ファイナルのハードルがぶち上がりでさあどうしよう、という感じだったが、単独釣行で一日の釣りを真剣に組み立てる、という趣旨で三度はやし渡船へ釣行することにした。

本ブログに対応する動画は9月中にはリリースします。お楽しみに!

若狭本郷の印象としては、筏もあまり流されたりして動くことはなく、流れも程々なので釣り自体はしやすいが、アジやチャリコといったエサ取りの動きが活発かつずっと居座るのに加えて、ボラやコノシロがダンゴに絡んでスレあたりを出しまくるイメージが有る。夏シーズンはオキアミやボケは通用せず、サナギやアケミ貝などを使い込んでいかないとチヌの顔は拝めないのではないか、という印象を持っている。近頃釣れているチヌのサイズは30センチまでが多いとのことで、南国釣行で巻いていた2.5号を1.5号に巻き直し、出撃。

若大将が素敵すぎる(ほめたからなんかちょうだい)

初回訪れたときも思ったのだが、はやし渡船の接客はいわゆる渡船業のイメージをいい意味で覆す。初回の客の名前もすぐに覚えるところとか、帰宅する客の車出しを見送るとか、さすが前職で鍛えられた(と思われる)ホスピタリティ。スタッフの皆さん親切だし、なにより若大将、背が高くて引き締まった日焼けボディも相まってかっこいいわ。ちょっと羨ましい。

受付で活餌を購入し、荷物を台車で船着き場まで運ぶ。舟はすでに満員御礼状態。乗り込んだら偶然NSR使いの方が目の前。

「どうも!いつもお世話になっています」

と挨拶。するとSNSでつながっている方。お会いできてよかったです。帰りの時間が合わなかったのでその後お話はできなかったのですが、またお会いしたときはよろしくお願いします。

出船直前にはやし渡船特有の?「朝礼」はその日の状況説明やアドバイス。こういうところはとてもありがたいサービスだと思う。昼からチヌの動きが良くなる傾向があるからよく粘ってほしい、とのこと。よし、頑張ろう。

「青柳」で単独かかり釣りレッツトライ!

前回、前々回は大浦。今回はその手前側にある青柳というポイント。水深が思いの外浅い。5メートルほどだ。それを忘れていたので、ロッドからラインを引き出す作業が余りすぎて一投目は情けない結果にw

ダンゴは例によってNSダンゴ。糠と砂、そして荒挽さなぎ。混ぜものはオキアミと激荒を用意した。サシエはオキアミ、はやし渡船のサナギ、アケミ貝、青虫。シラサエビを勧められたが、予算上の都合とそれ用のダンゴがないので見送り。

それにしても、はやし渡船のサナギはニシダテツヤ先生も語っていたように、非常にできが良いし、なんたって安い。結構浮いてしまう粒もあるのでよく潰してやらないと混ぜて使うのは難しいが、落とし込みでは何ら問題ないし、ダンゴ釣りにしても、ハリの重量とラインが受けている水圧に相殺されて問題はないはずである。一袋でサシエとして一日使っても十分余るので、激荒を持たずにでかけて二袋をダンゴに混ぜたりしながら使っていくとかなりコスパがいい気がするけどどうなんだろう?

アケミ貝は正直安いものではない。が、時々落とし込んでみたり割ってむき身を使ったりして様子を見て、上撒きしてみたり、少しでもなれておきたいので購入。まあ次回はこれをやめてシラサエビかなあ。

タックルはNSR ASRA 160D1に黒鯛工房アスリートレーサー65、ラインはBlackseabream筏1.5号。
ハリはオーナースーパー競技チヌ2号から4号を餌によって使い分け。

まずはオキアミを0.8号オモリで落とし込んで様子見。やっぱり、小アジがヒット。続けて底で何か釣れたと思ったら引きが一気に強くなる。根魚かな?と思ったら、釣れたキスにエソが噛み付いてあがってきたwエソはハリ掛かりしておらず、水面付近でお別れ。サナギを落とし込んでみても、まあ予想通り反応はない。サナギはどっちかというと後半に強いエサな気がする。

結局ダンゴ釣りに移行するが、コノシロやアジがときおり釣れるくらいで、チヌの気配を感じないまま時間がすぎる。ようやく強いアタリだと思ったら、どでかいボラを掛けてしまう。喜んだのもつかの間だった。1.5号ラインでも余裕のやり取りはさすがNSR。

ダンゴを数投連続させたら落とし込みでサナギを広角、、、、という釣りを繰り返す。広角で前に出したらオキアミも残るし、待つとキスが釣れる。どうやらチヌがいる感じではない。そうこうしているあいだに昼の便が来た。

若「どう~?釣れてます?」

わざわざ筏に乗り込んできて状況を聞きに来てくれた。この日は弁当頼んでなかったのに。なぜかというと、最近下痢が続いてて揚げ物とライスの組み合わせは確実に食後15分で逝くパターンだったから。おいしいんだけどね、弁当。お茶もつくし。

若「動画撮ってるの?いえーい!(ドアップで映り込む)ダンゴのほうがええですよ。チヌに割らせてください。ダンゴはカチカチのほうがいいと思います。ほな、2時は飛ばしますんで、最終は5時45分、よろしくお願いしまーす!」

ブロロロロ~

なるほど、じゃあオキアミをカチコチダンゴに入れてみよう。

そしたら一投で釣れちゃったよね、おチヌ様。穂先がキュンと入った。小さめだけど。さすが自身も名手であるところの若大将のアドバイス。例によって油断してカメラ止まってたw

無事ネットイン。

その後、30センチ超のチヌを水面でバラすこと2回、サナギで小さめのチヌを2枚追加。チヌがそのへんにわんさかいる感じはすごくあるのに、穂先が入ってくれない。なぜだ???

ラスト一時間、怒涛のラッシュ……エイが

穂先がそれっぽく入る。乗った瞬間の重量感がやばい。これはまた年なしきちゃった!?と思ったが、馬力がえげつない。そして浮かない。だんだん嫌な予感がしてくる。エイだ。タモ枠いっぱいのエイでも1.5号ラインでゴリゴリに勝負して勝てるのはやっぱりNSRのロッド性能の高さ。

そしてその直後にはさらに巨大なエイと思われる何かがヒット。先日のモンスターコブダイよりも強烈!一気にラインを引きずり出していくので流石に立ち上がって応戦。しかし身切れしたようで素バリが返ってきた。ラインブレイクではないところがすごい。

もう相当場荒れしてしまったような気がするが、頑張って時間いっぱいまで粘る。粘るが、これで終わり。迎えの時間まで20分となり、片付け。帰りの船からみた青戸大橋に若狭富士、そしてそこに沈みゆく夕日が本当に絵のような美しさだった。満員の甲板でカメラを出す余裕はなく、この目に焼き付けることにした。いい経験させてもらったなあ。

答え合わせのお時間です

お土産として確保したアジと少々のチヌを片付けながら若大将から色々アドバイスを受ける。どうやら、この日自分が気づいていないアタリが相当あったようだ。これも「ラインテンションのコントロール」ができていないことに問題があるという。特に、ダンゴにまつわるあれこれ、つまり割らせて、その直後のくだり。

「でも餌取りに食われるんじゃないですか?」

「違うんですよ。ダンゴの中心まで入ってこれるのはダンゴを割りに来ているチヌだけ。寄せてるときは案外居食いしてますよ。今度やるときはどんどんあわせてみてください。」

他にもディープなヒントが沢山。聞けば聞くほど、また試したくなる話だった。

昼頃から足元にずっとチヌがいる感じを持っていたのはどうやら間違いではなかったのだが、知らない間にかなり食われていたということだ。悔しいけど今回もいい勉強になった。また来ます!

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