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猫ヶ洞池で12尺底釣り 若べらと戯れてたら変な魚が

秋は野池のアグレッシブな底釣りが楽しい季節。最近ようやくへらぶな釣りにまつわるストレスから解放されて安定してきた感じがあって、P班チャットに「週末空いてるからどっか行こうと思うけど、誰か一緒に行かない?」と投げたらYBTNから猫ヶ洞池のリクエスト。よっしゃ、行こう!

先日約束してたにもかかわらず竿を忘れてひだ池に行く凡ミスも

先々週くらい、ZWCNとひだ池でみっちりとへらぶな釣りをしようと思っていたにも関わらず、打ち合わせモードで竿なしの登場。結局ずっと桟橋で昼寝して、釣り終わったあと彼を駅まで送り届けて一日が終わった。

(ああ、潜在的にこの釣りをやる元気がなくて忘れたようなもんだな)と思った。周囲にもそうこぼしていたのだけど、先週の釣り教室イベントの成功や、周囲のケアのお陰でまた出かけてみようという気になった。かかり釣りにかけられる時間と予算は残しておかねばならないのだが、いま猫ヶ洞池に行っておかないとシーズン的に後悔しそうだったのと、放流バッジの購入もあったから出かけたのである。

令和6年度放流に協力しました

バッジは嬉しいが、付ける場所がない

猫ヶ洞池の常連であり、自治管理にも関わっている先輩諸氏から、今年も協力金を集めているという話を聞いて、今年は是非と思っていたところ、愛好会の方からやってきた。もちろん協力しますよ、と話していたらYBTN氏が到着。二人で1個ずつ購入。

「たまにと言わずに、もっとたくさん釣りに来てくださいね」

と温かいお言葉をいただきました。いつもきれいな釣り場の維持、環境管理、自治が非常によく保たれている猫ヶ洞池は愛好会の皆様のおかげなのです。ありがとうございます。

ヘラブナって思ったより高いんですわ

たぶん、緊急事態宣言うんぬんとかのころに仕込んだ世代のヘラブナが出荷のタイミングを迎えるのが今年。諸々の悪条件が重なり、生産量も乏しく、価格も高騰するはずである。もともとの単価を聞いたことがあるが、結構高い。正直放流バッジ2000円とかで大丈夫なのか、管理釣り場の入場料が1500円とかで大丈夫なのか、と思うレベル。これを四国や関西からトラックで運んでくる。手がかかっているのである。

だからこそ、大切にしたいよね、と改めて思う。

現地育ちのヘラブナがかなりたくさんいる

ここ2年の現象として、一昨年の大規模な減水がきっかけだったのか、かなり産卵があったようだ。手のひらサイズや、それより一回り小さい1歳魚がかなり湧いている。これがスレの多さや釣りにくさに繋がっている面もあるが、これはむしろ放流がなければ資源が維持できないと考えられている池にとって、プラス材料になるのではないかと思っている。このまま完全水抜きなど強力な外部要素がなければ、来年、また再来年とより楽しい池になっていくのではないか。

地下水が豊富な猫ヶ洞池の環境がより強い引き味のヘラブナを育てていくだろうと楽しみにしている。

両ダンゴの底釣り

今回は15尺と迷って安定の12尺。私が大好きな、そしてへらぶな釣りの基本とも言える両ダンゴの底釣りである。

エサはヒロキューペレ充単品でOK。ウキが動き出すのは3投目からと、立ち上がりが早かった。ただ、鯉のほうが積極的で、30センチほどの鯉が次々とヒットする。

まあいいのだ。月光12尺を曲げて糸鳴りがする楽しさがあれば。そのうちヘラブナも釣れるだろう。ダンゴの底釣りなんて、ずらし幅は綿密にやっても、マインドはそのくらいおおらかにやるべきなのだ。

15センチ位のがめちゃくちゃいる

着底前くらいのタイミングであわせるとヘラブナが釣れる。厳密に言うと底釣りにならないが、江成公隆さんの過去記事にもあった「底”らへん”釣り」的な変化球。正直私はあんまり狙ってやることはなくて、ドンピシャすぎるときに思わず手が出る、みたいな感じ。別に底べたになってからじゃないと邪道だとか言うつもりはないけど、そっちのほうがわかりやすいな、と思っている程度の話。

釣れるサイズは徹頭徹尾15センチ~20センチくらいの小型だったが、「野池」カテゴリーでこれだけ反応が続く釣り場なんて贅沢の極みだと思う。浅ダナの釣りをしていたらきっともっとたくさんのヘラブナに出会っただろう。たぶん7枚くらいであとはスレが無数、な感じだった。

珍魚

体型と鱗の模様に注目

記録としては「マブナ」になろうかと思うしそれで異存はないが、明らかに鯉の特徴を強く持ちつつヒゲがないという不思議なフナが釣れた。いや、フナなのか?むしろ鯉寄りではないか??

口ひげなし。ただ頭がフナにしては長すぎる

これを100%ギンブナ、もしくはオオキンブナとするには無理があると思う。私の見立てでは、何らかのフナ類と鯉のハイブリッドだと思う。勝手なイメージでは鯉8割、オオキンブナ2割位な感じ。そういえば昔、落合池に形態はヘラブナだけど口ひげがほんの気持ち程度生えているというハイブリッドを釣ったことがある。スマホのない時代なので画像はない。

半ベラ論争はいろいろあるが、フナ類は学者でも分類が難しい。クローン発生はギンブナだけだから、半ベラは存在しない説の論拠が雌性発生というなら、他の種類のフナもことごとくクローンでないと矛盾するのだが、その点について納得行く説明をまだ聞かない。ちなみに名古屋から西でよく見かけるオオキンブナはヘラブナと同じく雌雄両方同程度存在する有性である(出典:クローン繁殖種の日本フナ、有性生殖種と交雑しながら遺伝的多様性を獲得か https://univ-journal.jp/130508/)。したがってヘラブナとオオキンブナは交雑するし、鯉とも交雑することは否定できない。

いずれもコイ科魚類だし、生物学的にも割といい加減というか、地域変異や個体差が大きいグループだと思う。まあ、太り気味のギンブナを半ベラと言ってしまう人がいるケースはちょくちょくあるからややこしいのだけど。

そもそもヘラブナも個体差激しいし、混じりっけなしのヘラブナ、という定義はどうやってつけるんだろうね、とは思う。いわゆるマブの多い釣り場で時々すごく微妙なのを釣ることがある。管理釣り場ではそれほど意識しない話ではあるが。

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