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モエビ100パーセントのかき揚げを作ってみた

モエビが余る。たいてい、余る。1ハイ500円で、一体何匹入っているのやら。同じ価格の虫エサと比較して、たくさんトライできるのは間違いない。それに、小さくて使いづらいエビもかなり混入していたりする。筆者的には、やはり4センチくらいの全長はないと魚へのアピールが弱くてよろしくないと思うのだ。時合いとあれば、できるだけデカい餌から使っていく。

そんなわけで、今回もモエビが余ったのだ。実釣時間は2時間あるかないかという短時間だったので、かなり余っていた。

実は以前にチヌ釣りで余ったイシガニを焼いて食ったことがあるがおなかは痛くなることはなく、ただ無難に甲殻類だなあという印象を持ったことがあるが、あれに比べれば実に低いハードルではないだろうか。ブログのネタにもなるしここはひとつチャレンジだ。偉大なプロレスラーだったジャンボ鶴田も人生はチャレンジだと言っていたし。

生かしたまま持ち帰ってしまった海老さんがこちら

結構大きいエビも残ってしまった。ふと思い立つ。ブログのネタにもなるし、食ってみたらどうだろうと。そもそも筆者は夏場となれば夜中の木曽川で川エビも手長エビも一緒くたに捕獲して持ち帰っては酒のつまみにしている。スジエビと呼ばれるものだ。

ぶっちゃけて言えば、釣り餌として売られているモエビはスジエビである。間違いなく食える。琵琶湖のお土産で佃煮になってたりする。仕事上がりにわざわざ家と逆方向なのに出かけるくらいだ。そもそもモエビ的な淡水エビは余裕で食っているはずなのだ。問題は餌屋で生かしている関係で薬品付けなのではないかとかそういうことだ。

しかし、エビというのは薬品にとても弱い。抗生物質くらいは溶かしているのだろうか、そのあたりは知る由もないが、人間にとって直ちに健康に害があるような水であれば水質に敏感で脆弱なエビは生きていられないだろう。昔熱帯魚と一緒にエビを飼育していたことがあるが、薬剤や水質に一番敏感なのはいつもエビだった。

よし、食うぞ。お前らの命は無駄にしない。

(このご時世だから一応書くけどマネする人は自己責任ね)

早速贅沢なエビ100%かき揚げを作る

まず、明らかに死んでいるエビは取り除く。白く変色しているのですぐわかる。次に日本酒に浸して酔わせます。でないと暴れてどうしようもない。動きが鈍ってきたところで塩、コショウをふりかける。

次に小麦粉を投入。小麦粉が口に詰まるのか、一気にエビの動きが止まる。残酷だ。すまんな、すぐに楽にしてやるから。手早く加熱調理の準備をする。鍋焼きうどんの使い捨て容器を使っているのは理由がある。寄生虫対策だ。モクズガニなんかは調理に使った道具を煮沸消毒するくらいしたほうがいいらしい。

スキレット登場!「え、僕の出番当分ないって聞いてましたけどマジっすか?じゃあがんばります」

サラダオイルでかき揚げ風に加熱する。ジュージュー!

どうですか、完全にエビでしょ。香ばしい、エビ独特の食欲をそそる香りが漂い始める。

こんがりと焼けてくるといかにもクリスピーでうまそう。黙って出したら釣り餌屋で買った海老だなんて誰も気づかないだろうw

出来上がったものがこちら

エビ100パーセントのかき揚げ、それは贅沢の権化である。やや焦げ付き気味ではあるが、そこは淡水エビだから、念入りに火を通したかったからだ。

実際の味は、普通にいい意味でエビ。サクラエビのような強烈な風味はないが、淡水エビ独特の淡いうまみとサクッと香ばしい触感と香りが口の中に広がる。結局あっという間に全部ひとりで平らげた。魚が釣れなかったら、また試そう。

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