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釣行データが蓄積されれば「釣るべくして釣る」ことが可能になる

年が明けてから釣りに行くよりもやりたいことがいくらかあって、仕事もそれなりに忙しくしている関係で釣行日記は依然として書けていない。しかし、複数持っているアウトプットの場で最も影響があるのがここのブログで、最近もまた「グーグルアナリティクス」を用いたガチのアクセス解析によると24日時点で今月のページビューが1500を超え、一日当たり平均30~40人が見に来てくれているデータが上がってきた。一応ブログやってますよ、というレベルにはなれたかなと思うが、コンスタントに有益な情報を出すというのは結構難しいものだ。
釣り人というのは奥深い存在で上には上がいるもので、筆者より極めている人などごまんといる。テクニックなどはすでに偉大な先人がたくさんの手法をウェブに紹介しているので、筆者ごときサンデーアングラーが何を書くのか、というところはある。

という個人的なあれこれはこのへんにして。

 

貴重な釣行スケジュール、ヒット率を高めるにはデータの蓄積

さて、冒頭でこのブログのアクセス状況を把握していることを書いたわけだが、こうやってデータを蓄積することはそのまま釣りにも応用できる。これはあくまでも、釣行するにあたって釣れるチャンスが見込めるタイミングや場所、釣り方を絞り込み、数少ない釣行を満足いくものにしたい人のためのものである。どんなに厳しいシチュエーションでも竿を振れれば満足、とか、釣れなくても関係ねー!というタフガイの方にはあまり魅力的な話題ではないと思う。

で、そのデータの蓄積だが、よく昔から釣り日記をつけろ、なんてことをものの本などで読んできたように、やはりデータをとることは大事だ。紙の手帳にびっしり書き込むようなタイプもいれば、筆者のようにExcelワークシートに記録するタイプもいるだろう。メモ帳アプリやグーグルカレンダーなどに記録する人もいるかもしれない。さらに最先端を行く人は自力で記録アプリなんてものを開発したりして。

しかし記録として一番多いつけ方が、ブログの投稿ではないだろうか。

 

ブログのデータは後でチェックしやすいかどうか考えて書くべし

釣りブログにありがちな、

今日は某ポイント。

つれない。。。

さむい。。。。

それでもめげずに投げます。

すると

ゴツン!

きたああああああああ!!!!!

みたいな文体では、後で見返したときに思い出としてはいいがデータとして活用するにはいささか情報に乏しいし、文末などに水温、潮回り、釣果などをまめに記録してあっても「蓄積されたデータから参照して分析する」ことにはまったく向かない。いちいちブログ内検索をかけて、今度のスケジュールに近い条件を探してきて、タブを多重起動して比較検討して。。。。たぶんそこまではやらない。
ブログで釣行日記をしたためて、のちに活用したいなら投稿分類を必要な限りきっちり作りこんで、ブログ内検索ですぐにデータが発掘できるように釣行日をタイトルに明記、冒頭にその他の釣行データを「いつも統一されたフォーマット」で書くことをお勧めしたい。
例えば
1月24日 師崎港メバル(タイトル)
カテゴリ:メバル 師崎 餌釣り 大潮 モエビ

のような感じで、後で検索しやすくまとめておくことでデータベースを作るめんどくささは回避できる。ブログそのものがデータベースであるからだ。ただし弱点があって、比較検討や統計としてみるには弱く、経験や勘で補完する必要がある。しかし一般的にはそれでも十分だとは思う。「1月 大潮 メバル」で複合検索すればすぐにその条件に合う記事が一覧表示されるからだ。

スマホでできることはスマホでできるだけやってみる

とりあえずスマホでその日の潮汐グラフのアプリをスクショして、画像編集機能で釣れたタイミングに手書きやらスタンプやらでマークするだけでも視覚的にわかりやすく意味のあるデータになる。スマホでできることで完結させられるとめんどくささを極力回避しつつ現地でも判断しやすいためベストな気もする。アプリのスクショをここに載せるのがありかナシかが微妙なのであえて載せない。

蓄積していったデータが威力を発揮するのは「整理分類と比較」

さて、こうやってデータを積み上げていくと、だんだん統計的に正確な数字に近づいていく。とはいえ毎週釣行するような人はともかく、その精度が極めて高い、ということになるわけでもない。
しかし、同じポイントに通い続けると年間を通した動きが理解できてやがてよく釣れるようになるよ、という理屈と同じで、ある程度の数がそろった記録は「釣りに行くべきかどうか」「行くとしたらどこに行くか」「どんな釣り方をするか」という判断をするうえでより確度が増すし、一番やっててよかったと思うのは、「初心者をゲストとして案内する」ようなケースである。それでも予想していなかった要素によって思うようにならないのが自然というものだが。。。。

しかし、初心者と釣れる場所に行って、釣らせてあげて、楽しい一日を過ごしてもらうのは筆者にとってすごく楽しいことである。もちろんそんなに難易度の高くない釣りに限るが、プランを立てて、道具立てを考え、実際に集合して釣場に向かうまでが実に楽しい。内心、釣れなかったらどうしようというプレッシャーもせめぎあうけど。

そういうとき、たとえば数多くのデータから何をもって比較するかを整理できていると迷った時の判断を助けてくれる。大寒波が来ているけど釣れるだろうか、カラぶったらしんどいしどうせ釣れないならパスして酒でも飲むか、みたいな判断に役立つ。そしていざ釣行するとなったら、その昔バス釣りの世界で言われたようなパターンフィッシングのように、「このタイミングでこうやれば高い確率で釣れる」という非常に前向きな気持ちで釣り場に立つことができるのだ。
逆に、あえてシビアと思われた状況でもあえて出かけてみて、やっぱり駄目だったか、あるいはその中でも魚を引っ張り出せたか、という経験をするのも大きな意味を持つ。というのも、「ラッキーでたまたま釣れた」ということは「上達を考える上で」という前提に限った話だが意味がないからだし、失敗する経験を積んでなぜダメだったかを振り返っていくことが次につながるからだ。それを繰り返していけば、ボウズはぐっと減らせるのである。これは完全にPDCAサイクルだ。計画、実行、反省、改善のルーチンを回すのだ。仕事ではめんどくさくても釣りなら楽しいはず!?

ラッキーもアンラッキーもない。シビアに、理由を考えるのが楽しい。

そういう考え方の上では基本的に運の要素は考えないものとする。よっぽど魚影の薄い場所や個体数の少ない魚を狙うなら一発ラッキーヒットを、というのはつきまとうが、ある程度個体数が安定している釣りものなら、たまたまではなく、それなりに必然性があると思うからだ。
出かけるたびに良く釣ってくる人は、自然とそれができているのだと思う。釣れると思って釣っている。なぜ釣れなかったかを推理している。データをとっていなくても、脳内に蓄積されていく記憶が経験となっている。しかし、自分が気付かなかったことを数年後に振り返ってみた時に新たな発見があるかもしれないから、ある程度データは取っておいたほうがよいのではないかと思うのだ。

Excelでワークシートを作り管理するのが特別な技能を必要とせずに最も効果を発揮する

Excelでデータベース関数とまではいかなくてもフィルタ機能とVLOOKUPができる人なら、サクッとデータ蓄積用のシートが作れるはずだ。仕事でも散々Excelやってんのになんで、と思う気持ちもわかるけども、やはり手軽に情報を整理するならExcelが便利だ。問題は、そのデザインである。釣りのジャンルによって、あるいは釣り人の考え方によって重視すべき項目も違うからだ。例えば海釣り一般なら潮時は絶対に記録したいし、ヘラブナ釣りなら餌の配合、川釣りなら水位が大きなファクターになるだろう。

入力のめんどくささはマクロやリストなどを駆使して、表検索テーブルを作り、水温や釣り物でフィルターがかけられ、期待度を複雑なIF関数ではじき出し。。。そこまでやってるぜ、という方がいたらお会いしてみたい。

筆者はヘラブナ釣りに没頭したころ、釣り場、餌、ハリスの長さ、ハリの号数、竿の長さ、釣法などを記録するシートを作り活用していた。これが徐々に例会での順位を底上げするはず、、、だったのだが、いろいろ人間関係しんどそうだからやめたのだった。それでいわゆる競技の釣りを久しくやっていないので、そこまで根詰めることがなくなったけども、こと分析と推測は釣りの満足度を高める一大要素であり、釣りの一部分なので今後もいろいろ試してみようと思っている。

釣り場ごとに大潮がいいのか小潮がいいのか、というのもデータの蓄積だ。釣れるかな、ではなく、釣るぞ、の精神で釣り場に向かえる日が少し増えると、釣りはまた違った楽しさを見せるようになるのだ。

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