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頼むからライトを消してくれさもなくば来るな

夜に漁港などのポイントで釣りをしていると、同好の士がどこからともなく現れてくる。ちらりと一瞥すると、そのときになんとなく嫌な予感がすることがある。やっぱり。その男は額に必要以上にきらびやかに輝くヘッドライトを煌々とたたえたまま私を追い越していく。そしてそのまま次に狙おうと思っていた美味しそうなポイントに入り、ヘッドライトを付けたまま竿を振る。。。さらには海を覗き込むのだ。

ライトつけっぱなし=ドヘタだから釣るだけ無駄やしさっさと帰ったほうがええで(炎上

正直ここを読みに来る人達はそういうことはしない熟練者が多いと思うけど、本当に手軽めな漁港ポイントはこの手の輩が増えたように思う。昔のようにブチ切れて怒鳴る爺さんがいなくなったのも理由の一つだろうが、それにしても多い。先日GWの敦賀半島周辺の釣りでは非常に辟易した。一時期海釣り(主に夜釣りのルアー)をやめてへらぶな釣りに傾倒した理由はここにあったのを思い出した。イライラしながらポイントを共有せざるを得ない釣り自体、ストレスそのものだからだ。名古屋港や浜名湖などで釣っていてあまりそのような不愉快な思いをすることがなかったので、すっかり忘れていた。

ちょっと仕掛けを直したりルアーを交換するときに手元を照らす程度で全く釣れなくなるようなことはないかと思うが、海面を照らしたりつけっぱなしでいつまでもウロウロしていたら魚が散るというのは、夜釣り師のなかでは経験則としてほとんど定説であるかのように考えられている。実際のところどうなのか検証したデータを知らないが、少なくともお互い不必要に魚を刺激しないように存在感を消しながら釣っているところにそれをぶち壊しに来ていることが一体どれだけのヘイトを稼いでいるかをよく考えてほしい。

そもそもあの真っ暗闇の海のさらに真っ暗で濁った世界の中で魚はぶつかったりせずに泳ぎ、餌を見つけたり追いかけたりできて捕食に至るのはそれだけ「見えている」からにほかならず、それだけ人間が対応できない暗闇の中で明暗を感じられるところであの強烈なLEDのライトを当てられたらそりゃびっくりしないわけ無いだろと思うのだ。

あと、これも個人的な経験則だけど、ライトつけっぱなしの人がまともな魚だのイカだのを釣っているのを見たことがない。

名古屋港の観覧車のイルミネーションに照らされながら、50センチオーバーのコショウダイを1.75号ハリスでとった

でも、よくよく考えてみると、そういうマナーが存在すること自体知らない、そういうことをすると釣果が下がることを知らない、そして周囲の釣り人からの殺意を集めていることに単に気づかないという善意の人もいるかも知れない。ある意味そうであってほしい。

メーカーや店頭のHOW toできちんとそのへんも安全装備の必要性とあわせて周知してくれないだろうかとすごく思うのだ。

思うのだが、どれだけゴミを釣り場に捨てないでと言っても捨てるクソ野郎がいるように、そんなの知るかよなクソ野郎もいたりするのだろうかと思うと限界を感じで泡を吹いて死んでしまう。私はそういう釣りを愛していない人を釣り人とは思っていない。釣りごっこをしに来た人だと思っている。

釣りを学ぶつもりがあるなら、周囲の人がなぜ必要に応じてライトを付けたり消したりしているか観察して気づくと思うのだが一体どういうつもりなんだろうか、不思議でしょうがない。

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