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【ヘラブナ】もっとガッテンが評価されてもいいと思うんだ

夏場は浅ダナ両ダンゴやトロ掛けセットで私の中で非常に信頼しているエサである「ガッテン」。4~10月に購入するエサの中で凄麩と並んで最も重要な一品である。

凄麩も非常に使い勝手がよく、ボソタッチでもいじりやすいという触れ込み通り初心者にも扱いやすいエサだが、その凄麩とも非常に相性が良いガッテンをいかに愛しているかを語ろうと思う。

まとまりよく重すぎず軽すぎず

浅ダナ両ダンゴとなると浅ダナ一本も有力なエサの候補になるが、もちろんダンゴを軽く仕上げたいときはガッテンとブレンドして使う。メーターくらいのタナにしっかり入れていくつもりで釣るなら、浅ダナ一本よりは凄麩、ガッテン、グルテンダンゴのトリオがその割合を増やしたり減らしたりしながら活躍するのが2020年現在の私のパターンだ。これは魚影が濃い「ひだ池」などで有効なパターンである。

なお、エサの練り込み程度の変更でもどうしてもタナに入らないくらいはしゃがれてしまったらダンゴの底釣り夏をパラパラと追い足して手水を入れて軽く練り込むこともある。ひだ池ではGDをまぶしてもう一度撹拌するくらいの感じで決まることが多い。

ガッテンは案外色々使えるユーティリティープレーヤー

浅ダナ両ダンゴについて言えばそうした重くする方向の調整にも十分ついていけるし、短尺チョーチンでも魚があまり多くない場所なら凄麩+粘麩をブレンドして使うといい感じにゆっくり馴染みながらタナまで運んでくれる。粒子が小さくやや粘る性質のため、応用幅が実は結構広いのだ。

また、裏書きにも書いてあるようにバラケマッハとの相性もすこぶる良い。野釣りなどガッテン単体ではやや寄せきれないと感じたり、あるいはトロ掛けセットではバラケマッハと組み合わせてダンゴタッチのバラケにするというのも定番だ。ガッテンの程よい軽さと粘りがバラケマッハの開きと落下バラケによって膨らみを加速させ、早いタイミングで「食い頃のダンゴ」にもっていけるだろう。

浅い場所での底釣りでもブレンド要員として活躍するぞ

9尺くらいまでで底が取れるようなポイントで底釣り両ダンゴをやるときもガッテンはサブのブレンド要員として使える。私の場合は底釣りではダンゴの底釣り夏を軸にして考えるが、もう少し軽く仕上げたいなと思ったとき、あるいは柔らかいというか、開かせたいとき、早いタイミングでのアタリを期待できるときはガッテンを底釣り夏に対して半分ほど入れたり、それこそバラケマッハと一緒に三種ブレンドしたりもする。夏単体では重すぎると思ったら是非試してみて欲しい。

開きをコントロールできればリャンコもしばしば

へらぶな釣りを再開した今年特に好んでいる「GDG」

グルテンダンゴとガッテンも非常に相性がいい。というか、今の所ひだ池を中心とした両ダンゴが有利な釣り場ではマストブレンドだとすら思う。グルテンダンゴとガッテンはどちらも粒子が細かいのであわせると密度の高いダンゴができる。そしてよくまとまる。これを水に入れると、開いたダンゴは1~2ミリの粒状になってゆっくり沈下していく。ガッテン単体、あるいはガッテン+凄麩だともっと細かい粉状の粒子が沈下していくが、グルテンダンゴを一定量入れるとまとまりがよくタナまでもたせやすくなるのと同時に、開いてからも粒子があまり散らばらず粒状を保って沈下する。したがってうわずりを抑制し、馴染み際のアタリが取りやすくなる。

グルテンダンゴが両ダンゴの釣りをすごく簡単にしてくれた。むしろガッテンよりグルテンダンゴを称える記事にすればよかったんじゃないかという気もしなくはない。

そのグルテンダンゴは手を熊手状にして ガッテンと混ぜると最初は鶏そぼろみたいな感じにまとまっていく。それを少し手水を入れて軽く練ってやると刺し身パックについてくる貧乏くさい練りわさびみたいなタッチになる。それ以上加水するとまとまらなくなるサインだから、その手前くらいの感じが良い。気持ち貧乏くさい練りわさびより硬いくらいを目指そう。

独特の酸味を感じるスメルが夏の香り

ガッテンはバニラなどの香料の匂いではなく、酢昆布のような独特の酸っぱい香りがする。この匂いを嫌う人もいるが、個人的には夏の香りの一つで嫌いではない。ダンゴの底釣り夏と混ぜるとちょっと強烈だが。

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