サイトアイコン P-squad Magazine(旧ドブログ

俺は今後もレジ袋普通に買うよ。どう考えても環境負荷も経済的負荷もエコバッグより低いし。

レジ袋有料化がはじまった。これに朝立ち先立ち数日前からコンビニなどで「袋は有料ですがどうしますか?」ときかれるようになった。

まず前提として私の見解は「レジ袋有料化は環境保護的には無意味な上に社会を混乱させるだけ。あとぶっちゃけ経済政策ですよね」である。そのうえで、決まったことなんでお金は払いますし必要な限りレジ袋は使います。

普通に使われるサイズのレジ袋は3~5円が相場

コンビニ、スーパーで使われるサイズの袋は3~5円が別途かかる。というか、以前から西友とかではとられていたのでそれって別に変化なしってことじゃん。じゃあ別にいいや。さてこのブログ的に問題は釣具店やコンビニである。

コンビニのレジ袋はいくらになるか

セブンイレブン 特大サイズ5円、それ以外は3円
ローソン どのサイズも3円
ファミリーマート こちらもすべて3円

普通に使うと3円で、どこのチェーンも店員が購入料やサイズに応じて袋のサイズを選択することになっているが、セブンイレブンの特大というのがどのくらいのサイズなのか気になる。気になるが、その差2円である。私の場合はもともとコンビニで大量購入はあまりする機会がないのであまり気にしなくても良さそうだ。

釣具店のレジ袋はどうなるか

我々釣り人にとっては釣具店のレジ袋の動向が気になるところである。

イシグロはサイズに関係なく一枚5円となるようだ。

https://www.ishiguro-gr.com/corporate/info/awareness/detail.php?id=928

フィッシング遊は中・大サイズが一枚5円、特大サイズは一枚10円。

まあどこも大体こんなもんだろう。上記2グループはその収益を環境保全、稚魚放流資金にしますと宣言している。

マイバッグ持参している場合は精算時に店員に渡す

釣具店というのは万引が非常に多く、マイバッグ導入についてはリスク要素が大きいものである。したがってこのやり方でよいだろう。ところでイシグロのエコバッグ、500円と値段も安いし、粉エサ、ヘラエサの購入時には便利そうだ。3つくらい買ってエサのタイプごとに分類してエサバッカンの中に保管しておくとかすると整理が楽かもしれない、と思ったが仮に3つ買ったら全部で1500円か。うーん。

経済的理由でレジ袋を手放す理由はない

今回の取り組みもめちゃくちゃ寒かった(個人の感想です)マイ箸運動(笑)と数年掛けて同じ結末をたどるんじゃないかという気がしているのだが、とにかく市販のエコバッグとして売られているものは500~3000円くらいが相場である。500円のものでも経済的に元を取るには100回買い物をしなければならない。しなければならないというのもおかしいか。3000円するエコバッグのリュックタイプとか買ったら、私のようなものぐさは間違いなく適当なものを入れっぱなしにしたりゴミが入りっぱなしになり店頭で恥をかいたり不衛生になったりする未来しか見えない。

だから私は今後も普通にレジ袋をお金を払ってでも要求する。

そもそも5円を惜しむならコンビニじゃなくてスーパーやドラッグストアで買えるものはそっちで買うほうがよっぽど経済的である。500mlペットボトル飲料とかほとんど倍値段が違う。平気で69円とかで販売している。自販機やコンビニより数十円安い。釣りに行くときには前日にドラッグストアでまとめ買いしておけば下手すれば数百円の差が生まれる。こういうことをやればそこでレジ袋を購入しようが全く経済的負担は生まれない。それがめんどくさかったらコンビニで普通に買う。

自分の時給が100円とかだったら迷うかもしれないがさすがに私のような弱小フリーランスでもそんな時給ではない。ということで、経済的理由でエコバッグを選択する理由は私の中には存在しない。

あとサンジャポで杉村太蔵氏は「 3円から5円で本当に私達人類がですよ、レジ袋を使わないようにしようって、行動が変わるのか疑問 」と話していた。私も同意だ。これに対して
「 たかが3~5円、されど3~5円。日々の積み重ね。庶民は節約しながら生活してるのにな 」
といった意見もあるようだが、エコバッグをわざわざ購入したらそんなの一瞬で吹っ飛ぶ金額だぞ、と。

そもそも釣りって環境負荷どうしてもあるよね

そもそもレジ袋ってエコバッグより製造~流通にかかる環境負荷低くない?

さて、ホームセンター等に行くと各種ポリ袋を販売しているが、50枚、100枚とか入っていてその体積はちょっとしたファイルくらいの分厚さである。年間レジ袋を300枚使ったとしてもこの3つ分だと思うとその流通コストの安さと効率の良さは素晴らしいものがある。これらを運搬するにはトラックが必要だし、倉庫も必要だ。

で、エコバッグはコットンなどの自然素材で作れば重く、かさばるし、使っているうちに雑菌が繁殖するリスクが有り、最終的にはカビるし腐る。製造工場では当然CO2を排出する。流通でもレジ袋よりかさばるため一度に掛かる負荷は大きくなる。

ちなみにレジ袋というものは原油から精製するときに発生するエチレンから作られるので、燃料や化学薬品を精製する事自体がなくならない限りレジ袋を削減すること自体に意味があるのか、という意見もある。

そして今回の主題とはちょっとずれるがとくに食品を包装、運搬する上では衛生的だという意見も押さえておきたい。生ゴミの包装、釣りでも大変お世話になっているはずだ。

これらについてはポリ袋メーカーのサイトなのでポジショントーク的ではあるが下記サイトが詳しくて参考になる。何事もエビデンス大事だよね!

shimizu-chem.co.jp/message.html

釣り人としてレジ袋の問題を挙げるなら海洋ゴミ問題か

釣り場に放置されたゴミや水中に放棄されたレジ袋はマナーの悪い釣り人(本当は釣り人と呼びたくない。クズと呼びたい)が残していく【海洋汚染】である。うっかり風に飛ばされてしまって、ということはあるにせよ、明らかに放置ゴミだったり意図的に海に放棄したものだったりが環境を汚しているのを我々は何度となく見ているはずである。

豊浜の釣り桟橋とかめちゃくちゃひどいもんね。行く気しないけど。あんなゴミ放置する人たちとテリトリー争いしたり嫌な思いまで釣りしたくないというのが本音。

しかしそれだけではなく、例えば名古屋港で釣りをしているとまあいろんなゴミが流れてくる。生活用品、洗剤の容器、ペットボトル、コンドーム・・・。

たしかにこうしたゴミは減らさなければならないと思う。減らす努力をしていない人たちの勢いに全く負けてしまっている。

だから釣りをする人一人一人が釣り場の美化に務めるのは最低限の責任だと思うのである。まずそれから取り組もうよと。

で、レジ袋の効果的なリユース。これは釣り人みんなやっていると思う。釣った魚を入れる、釣りで出たゴミを持ち帰る、さばいた魚の内臓を入れる・・・。これらは今まで通りの付き合い方でよいのではないか。レジ袋がなかったら「わざわざ代替品を買わなければならなくなる」のである。だから5円でもいいから買う。

生分解性プラスチック製品はちゃんと分かるように書いておいて欲しい

さて、なにかしら長期保存することがある釣り餌。釣具店では生分解性プラスチックによるレジ袋に移行するという話も多いが、どのくらいで分解が始まるのかがわからないのである意味怖い。例えば紫外線による劣化とかで寿命は縮むんじゃないかとか、そのへんのことはもっと知っておきたい。下手すると使いかけなのを忘れていて倉庫に保管してあったレジ袋に入れている粉エサが知らない間にぼろぼろになって虫まみれとかそうなったら怖い。

ちなみに、国連いわく「生分解性プラスチック製品を製造流通させても対して環境負荷の軽減に寄与しない」という見解が最近出されたようだ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/38730

ついでだけど、店員さんが毎回「レジ袋有料云々」を客に聞くエネルギーが無駄

時間あたりさばく客が20人だったとする。となると、客が最初からマイバッグを差し出さない限りは「レジ袋有料ですがどうしますか」ときかなければならない。4時間働いたら80回このセリフを言わなければならない。ホスピタリティ関係なく、売上向上にもつながらない作業である。

そして仮にレジ袋使用率が100%だったとして、レジ袋の売上は5円*20人で時間あたり100円の売上である。店員の労力増加に見合わなさすぎる。きくのもめんどくさい。もう「レジ袋どうしますか」だけで十分だと思うが、「有料でうんぬん」と言わないとクレーム案件になるのだろう。ああめんどくさい、気の毒だしこっちもめんどくさい。

釣り人よ、レジ袋は今まで通り使い倒せ!

が私の結論である。できるだけ有効に使いましょうと。釣り場に残さないように気をつけましょうと。最終的はそれだけ。

モバイルバージョンを終了