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ASRA MAX(ISSEN by NSR)はお世辞抜きにすごい竿!かかり釣りが超楽しい!【PR】

ブログの更新まだー?というありがたいお声も頂戴しましたが、この間温泉前トーナメントでダダ滑りした話とか、ひだ池でペレ宙やったら結構いい感じだった話とか色々あるにはあるが、ちょっと最近釣りのモチベも低空飛行な上に疲労も溜まっていたので自宅にいるときは努めて気分転換にPCゲームに興じておりました。

さて8月は学校の仕事が休みになるので、どうやって仕事の予定組もうかと思案するのが通例であるが、例のアレ以降子供向け夏期講習会みたいなイベントもやれず、かと言って大型案件があるわけでもなく、どうしようかな、という状況が続いている。そんな今年、ここにきて「ASRA MAXの撮影をしよう」という話が浮上し、8月は立て続けにかかり釣りのスケジュールが差し込まれて大忙しになってしまった。

まずは三重県の鵜方浜釣センター西尾渡船。泊まり込みでの2連チャンである。次に、シークレット釣り場の予定であったが、その前に突如福井県若狭のはやし渡船日帰り釣行が差し込まれる形となった。

はやし渡船といえば、7月に一度出かけたのだが、チヌらしい前アタリはあったものの一枚もチヌを釣ることができずに、しかもダイワ飛竜イカダを落水させ、途方に暮れたのであった。なお、この飛竜イカダとバイキング筏極というマニアックな組み合わせのタックルは午後の時間帯に予備のタックルに仕掛けが引っかかり、回収に成功するというミラクルが起こったのでそれはそれで動画でぜひご覧いただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=B0eMU_8J-AY&t=758s

そんな珍事から約1ヶ月後、鵜方浜釣センターに集まったのはニシダテツヤさん、黒河さん、トシミツさん、inoさんとこれまたガチな匂いがプンプンするメンバーである。そこに現れた、にわかかかり釣り師ドブちゃん。道中で鹿を16頭くらい見かけたがロードキル(実質こっちがキルされる、経済的な意味で)がなくてよかった。

鵜方浜の様子は近日中にISSEN公式からも動画がリリースされるし(なぜならそれは私がやっているから)、それ用のレポート記事も改めて書くが、今回ははやし渡船で一日ASRA MAX160F5をお借りして実釣した感想を改めて文章で紹介しよう。ああ、前置き長すぎるな。よくこんな冗長な前置き書いておいてブログだりーとか言ってたな??

ASRA MAXはどんな竿?

各モデルの具体的な内容については、公式の発表を待ってほしいので、ここではASRA MAX全体の印象としての紹介をしようと思う。

ASRA MAXの先代にあたるASRAシリーズはNSRのロッドの代名詞的存在であり、そのしなやかかつ強靭な設計と最適化された感度設計の穂先がかかり釣りのエキスパートに愛されてきたことはよく知られている。で、このMAXシリーズはまだその多くが開発中であるが、ニシダテツヤ氏いわく、「ブランクスはもちろん、各パーツを吟味し設計を見直すことでASRAを更に超えていま考えられる最高のポテンシャルを持っている」。

実際に振らせてもらったが、どの竿にも共通して言えるのは「かかり釣りロッドの常識とされているたくさんの間違いを正したロッド」と言える。かかり釣りロッドの多くは、ベリー部分がガチガチに補強されていたり、その逆に柔らかすぎて粘り・復元力に欠けていたりする。確かにかかり釣りロッドは全長が短く、ISSEN by NSRで推奨している長さも160センチ前後である。この短さで大チヌを釣り上げるパワーを目指すと一般的にはガチガチの好調先調子になりがちだし、古典的なロッドではその逆に曲がり切る胴調子だったりする。で、ASRA MAXはどちらかというと全体的によくしなるため「硬い竿」ではない。しかし、いわゆる「軟調」でもない。

釣り竿とは、曲がることにで魚のパワーを受け止めるものである。しかし曲がり切ってしまうとそこが受け止められるパワーのピークになってしまう。一方硬いと突発的なショックに弱い。それぞれに一長一短あるというのが基本的な考え方である。ASRA MAXは一般的な軟調竿より圧倒的に粘りつつも復元するパワー、そしてショックを吸収する減衰力の高さ、ロッド全体でパワーを分散し余裕を持ったやり取りを可能にするバランスが高次元でまとまっていると言える。

提灯記事に見えるが、そうじゃない。本気で推せるからこそ関わることにしたのだから。

ところで私はかかり釣りに関しては初心者である。その私がASRA MAXを褒めちぎる投稿をするのは「商売だから提灯記事を書くんだろ」と見做される方もいるかも知れないが、言わせてもらうと順番は逆で、「実物を触りながら、開発経緯や経験、今後の展開をとことん聞かせてもらって惚れ込んだから」だ。どうにかこのロッドの良さを皆様にお伝えしたい、と考えた結果このような活動に至っているのだ。

「いいもの」を知ってほしい。「いいものの作り手」のことを知ってほしい。これは私がこのブランドに限らず、お引き受けしている仕事のすべてがそのような動機から始まるものでありたいという私の「伝える」仕事としての理念に基づいている。

かくしてASRA MAXは色々な障壁を乗り越え、時間を掛けて、何かと難しい時代に新しいチャレンジを続けている。

このときヒットしているチヌは25センチ前後。しかし竿全体がしなやかにカーブし仕事しているのがわかる。そして40センチオーバーでも変わらない安定感がある。

異次元のフィーリングがかかり釣りを熱くする

さて実釣レポートに戻ろう。この日の釣行は朝からゲリラ豪雨、そして前半の寄りの悪さでどうも前回の二の舞になるんじゃないかと思いそうになる。が、この日は違った。なんといっても、ニシダテツヤさんと同じ筏に乗っていて、最強のセコンドがいるような超贅沢な環境であることは間違いないが、その前の鵜方浜釣行で学んだ知識と経験が圧倒的にその前後で自分の中でのかかり釣りの認識を変えている。だから、前のように「チヌおるんかおらんかわからんし釣れんかったらどうしよう」みたいな「よくわかってないがゆえの弱気」とか、「釣れないダンゴだったらどうしよう」みたいな「よくわかっていないがゆえの思い込み」はない。チヌはいるし、ダンゴは薄味だろうと釣れなくなるなんてことはない。

この日も糠と砂で作ったダンゴにオキアミを適量練り込みつつ、一般的なかかり釣りからすると極端に少ないと思われそうな数投に一個くらいのペースで「エサ取りの量をコントロール」していく。サシエはさなぎなのでおもりを付けて別打ちという、私が浜名湖で好んでやっていたスタイルを敢えてそのままやらせてもらったが、明確に穂先が絞り込まれるアタリでまずは30センチくらいのチヌが釣れた。そして空けること1時間、これもはっきりサシエを咥えて頭を横にふる前アタリからやや糸を緩めてからの、穂持ちまで入るような大きなアタリをヒットさせる。

あわせが入った瞬間ロッドはぐいっと曲がり、ずっしりした重量感が手元に来るが、それはあくまでもマイルドというか、角が取れている感じがある。これがロッドのサスペンション性能の高さだ。そして叩きも少ないし、あってもロッドが全部そのショックを減衰してくれる。なので私はまあまあ大きそうだと思いつつも安心してロッドを保持し、リールを巻いた。おそらく35センチ位だろうと思った。

ところが見えてきたのは明らかに45センチ級の赤黒い魚体。一気に反転しロッドを引きずり込もうとする。すかさず糸をじりじりと出し、ロッドの角度をもう一度立て直す。これを2回もやれば、あっさり浮いてきた。あまりにファイト時間が短くて拍子抜けしたというのが率直な感想である。…とはいえ、私は動画でご覧いただくとアホみたいにはしゃいでいる。全力で推しているロッドを実際に使って早速良型を釣ったらそりゃあ、上がりますよ。脳汁ビュルビュル。

たしかに簡単に釣れてしまうというのはある意味でスリルがないかもしれないが、いやいやどうして、この手応えは病みつきになる。実に丁寧に設計されたバランスゆえに、釣り味も「良いヘラ竿」のように官能的ですらあった。それに、魚をポイントから素早く抜き上げられる性能はその後の場を荒らさないためにも重要と考えるが、いかがだろうか。それはその後の釣果にも影響してくるのではなかろうか。

プレミアムな存在を手に入れよう

ASRA MAXは徹底して時間と手間ひまをかけたテストとお客様と打ち合わせしてからの受注生産、ハンドメイドのため価格もはっきり言って最高峰だ。なので、ニシダ氏本人も「初心者にいきなり買ってもらうための竿ではなく、まずは廉価な市販の竿でかかり釣りを楽しんだ後に、もし本当にハマったら手にとってほしい」と語る。

高価な市販ダンゴや必要以上の種類の餌に惑わされず、釣行費用をうまくコントロールしながらであれば、釣行回数が月1くらいでももしかしたら数年もやれば、ASRA MAXを携えヌカスナダンゴと絞り込んだエサで取り組んでいくと案外一般の市販ダンゴのアングラーが掛けている費用よりも最終的なコスパは良いのではないかと思う。

熱心なかかり釣りファンなら、ぜひ一度実物を手にとってほしい。

実釣の様子を収録したので、ぜひそちらでもご確認を。もし今後に期待していただけるのであれば、チャンネル登録お願いします。

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