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リア充になれなかった青春をペレ充で埋める

最近の若者は「リア充」を「いい年してイキって遊び回っているみっともない中年」というニュアンスで使うそうだ。恐ろしい。2006年卒世代なんで、リア充というとクラスの中心的ウェイよろしく、バイト!彼女!酒!かー!寝てねえからつれー!みんなで卒業旅行はグアム!え?お前ミクシイ招待されてないの?かわいそー!みたいな感じの、オレンジレンジをなんの疑いもなく聞いてそうな、そして我々非リアを排他することが生きがいの生物的強者、そういうイメージで生きてきたのだが、ひと世代ひっくり返ると常識というのは変わるものである。

当時鬱屈して腐ったモノクロの、芯が折れた鉛筆のようなかすれた青春、そして無味乾燥な学生時代を過ごしていたし、今も私生活がカサカサの花崗岩のようで殺伐としている私としては、ノーダメージなのである。

そんな私は青春を取り戻そうとするが如く、趣味に邁進するおじさんにクラスアップしていった。親戚に一人二人くらいはいる、法事のときだけ現れる独身でやたら変なものに詳しい、自分との続柄がよくわからない謎のおっさんを不思議な人だと思っていたが、気がついたら自分がそれになってしまった。

家族団らん真っ最中の友人宅に時々魚とビールを持ち込む謎のオヤジでもある。

なお、友人の奥さんが気を利かせて、テレビで私の動画を再生して、

「ほら、おじちゃん出てるよ」

と言っても、毎度毎度ことごとく、こどもたちはにべもなく

「やーだー!トーマス見るの!」

と不機嫌になるのである。うんうん。ハロルドだけキモいよな。なんでお前ヘリやねん、SLが走る世界観壊しに行くなよと。そんなことはどうでもいいか。

さてひだ池である

前日深夜どころか早朝まで仕事上の作業をしていた関係で、ゆっくりスタート。

北さんにマッシュの宙釣りを習うということで、渡り桟橋にイン。

マッシュはマルキユーの徳用マッシュポテト単品。よく動画や記事でマッシュポテトに麩エサをミックスする様子が見かけられるが、北さんいわく、「十分魚影が濃い場所でマッシュのメリットを活かすなら、単品使いがおすすめ」。

ではマッシュのメリットは何か。

ジャミを寄せすぎず、釣れてくるへらぶなが重く大きい傾向があり、エサ使いもシンプルで楽である、というところにあるようだ。

一方デメリットとしては、アタリの数がダンゴよりもやや少なくなる傾向にある、ということにある。

マッシュの釣りというと、ダムでの大型狙いのような、マニアックなシーンで多用されるイメージを持っていて今までやったことがなかったのだが、やってみれば別にそんなに変わったものでも難しいものでもなかった。ブレンドがどうのとか、そういう悩みから解放してくれる一つの武器になりそうだ。

マッシュ自体は作ったままではすぐボロボロと崩れてしまうので、自分で押し練りをしてタッチを作っていかねばならない。練り込んでいくと徐々にグルテン質が起きてきて、粘りが出てくる。乾燥も早いので、適宜手水を加えつつ、いい塩梅のもたせ具合を作っていく。それさえコントロールできたら問題ない。

タックルは両ダンゴの宙釣りと同じと思ってもらえばいいが、マッシュ自体に重さがあるので、ウキは両ダンゴの宙釣り、浅ダナ釣りに比べてしっかり背負える、トップの長いものが適しているようだ。ハリは軽め、ハリスは30センチ前後。この日は8~9尺の竿を出した。

アタリの出方も強く、消し込みが多かった。一旦馴染んだ直後、少し抜けてから、というパターン。これで4時間ほど練習し、なんとなくつかんだところで終了。北さんありがとうございました。

ヒロキュー「制覇」「ペレ充」を使ってみる

竿を12尺に持ち替え、まずは制覇を単品で作ってみる。速攻タイプのエサらしく、底釣り餌としては開くのがすごく早い。マルキユーの「ダンゴの底釣り」シリーズと比較して、時間が経っても粘りが出たり目が詰まっていくような感じはかなり弱く、むしろ積極的に自分から練り込みながらやっていかないと、底までエサがもたない状況だった。たぶん、中層の魚がもっと少なく、浅い場所ならもっと使いやすいエサだろう。浅ダナでバンバン釣れるような状況でのセッティングとしては、ウキを大きめに、一気にタナまで沈めて、そこから先だけゆっくりダンゴを沈下させて着底するかしないかあたりに集中するような釣りをしたほうが良さそうだ。

本来、春先、晩秋のような時季にやる底釣りにマッチしそうなので、またその時に試してみようと思う。

次に作ったのは「ペレ充」単品。

経時変化が驚くほど少ない!

結論から言うと、盛期の両ダンゴ底釣りで自分の中でしっくりきたのがペレ充。ものすごく気に入った。ペレットの粒や粉が麩にミックスされていて、作った感じだとしっかり重さを感じるのだが、粘りや詰まった感じは殆ど感じない。多少自分で粘りをコントロールして入れていくことになるのは一緒だが、何より驚いたのは途中休憩を挟んで30分ほど経過したエサでも特に手直しせずに、ごく軽い手水で使えたことだ。そして、エサの変化が少ないということは安定感につながるということを意味する。ありがてえ…!

そして、エサ自体の比重があるので、毎回同じようになじませやすい。小さめにつけてもしっかり残ってくれる。

魚が浮きやすい状況でもあるが、最終的に毎投のようにヒットするような状況まであった。これは今後もしばらく使ってみて、自分の一手にしたいと思う。

初心者釣り教室から、普段のいろんなあれこれまでいろいろお気づかい頂いてます。北さん。ありがとう!

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