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4代目インプレッサスポーツに乗り換えました

社会人デビューで盛大につまずいて、しかもリーマンショックの追い打ちをかけられ、うつ病のなか低所得でずーっとくすぶってきた中で、愛車遍歴はと言うと、スバルサンバーディアスを2台乗り継ぎ、ホンダ・エアウェイブ、そして今回のスバル・インプレッサスポーツ(GP7)と進んでいる。すべて低予算のなか厳選に厳選を重ねた(w)中古車である。

せっかくなのでスバル党になったきっかけのサンバーを振り返ってみようか。

サンバーディアスワゴンはガチで名車だと思うので乗っている人は大切にしてほしい

リアエンジンAWDという奇特な存在。それにしても荷室の整理整頓が死んでて草

「車買うの?なら、ハコバンが一番いいよ。それも、サンバーディアス。あとMT一択だな。スーパーチャージャーがついていれば完璧だけど、流石にそこまで全部揃ったタマはなかなかないだろうな。あれは乗り出し高めだけど、本当におすすめだから。あと、維持できない事情ができたら俺に売ってくれよ。頼むわ」

学生時代の友達で引っ越し事案などがあるとやたら張り切る変わったやつがいて、彼が私の趣味を知っている上でそう言うのだから、きっとそうなんだろう、といろいろ探し、小牧の中古車販売業者から9万キロMTを70万円くらいで購入した。割とボロくなっている割には高いのである。エブリィと最後まで迷ったが、この車を選んで正解だった。釣りに、車中泊に、大活躍だった。一時期はここに住んでいたと断言してもいい。なかなか狂った20代だった。

リアエンジン、4気筒なので軽自動車なんだけど重低音で静か

軽自動車ワゴンと言うと、甲高いエンジン音と、足元の熱が避けて通れないのであるが、この車はエンジンが最後部に載っているためそれらが抑えられている。なお、冬場の車中泊ではラゲッジに布団を敷いて逆にエンジンの上に足を置くようにすると足元が暖かくて良いw

一時期、ガチで布団一式積んだまま何日か家出したりもした

そして釣具などを満載しても足を伸ばして寝られるのが最高だった。豊浜桟橋にメバルを釣りに行ったが防風に揺られまくって真冬の仲びしょ濡れのまま毛布にくるまり、揺れで酔いそうになりながら寝たのもいい思い出だ。それでいて、ランニングコストの安さよ。

この年式のサンバーは意識して見渡すと結構まだ走っている。車齢20年になるようなものも出てきているはずだ。オイル漏れなどの持病がありがちながら、さすが赤帽で鍛えられた名車である。

5速マニュアルをガコガコ

MTの箱バンは乗り物として楽しすぎる

MTというだけで希少価値なんだが、AWD、つまり全輪駆動である。貴重な存在。軽自動車としてはアルトとかそういう走りに特化した車には譲るが、走行性能は高い方だったと思う。登り坂だけがしんどかったかな。

タイヤハウスが尻の下にある格好になるのでオーバーハングである。バスやトラックのようなフィーリングの切り返しもなかなか楽しかった。

1台目のサンバーディアス、追突事故で全損

サンバーは構造が特殊なので、エアコンホースなども故障リスクが高いと言われていた。ある時エアコンが効かなくなり、修理に出したが、修理が完了し回送される途中で某お菓子メーカーの営業カーに追突され全損。乗っていたのはお世話になった車屋さん。座っていたシートはねじれ、車体後部の3割が潰れていた。流石に泣いた。車屋さんも怪我を負い、これがきっかけかどうかは分からないが廃業してしまった。初めて買った車がこんな形で潰れてしまうのは結構ショックだったが、保険金と差額数万円で譲ってもらったのが2台目のサンバーディアス。マイナーチェンジ後のもので同じくMTであるが、とにかく車内が臭い。獣臭い。辛かったが金もなかったし仕方ない。

手放す数日前。最後まで臭かった(泣)

下取りの見積を依頼した業者は数社。某おおきなモーターの営業マンの、人を人とも思わない失礼千万なクソ接客に苛立ったり、色々ありましたが私は元気です。ぶっ飛ばしてやりてえな、今でも。あームカついてきた。

で、人柄の良い某社の査定マン、「あのー、大変失礼なんですけど、犬とか飼ってます?マットの下毛だらけなんですけど…」wwwww

それでもまた別の会社で数万円の値が付き、ホンダ・エアウェイブに乗り換えたのだった。エアウェイブといえば、新卒のときに新車で買おうとしたけど結局会社をやめて買えなかったという苦渋の歴史で遠のいていた。これを買ったときは、ようやく失われた20代を取り返したような気がしたものだ。ちょうどくすぶりまくって底辺で泥水を美味しく頂いていたような卑屈な人生にNOを突きつけ、自力で飛び出してみようと思い始めた頃だ。それでこのブログを書き始めたのはそれから2年後くらいだったと思う。

エアウェイブの話も長くなるので割愛するが、これだけは言わせてほしい。VTECバンザイ!うおおおおおおおおおん!

インプレッサスポーツ、これはいい買い物をした。。。

10年落ちの中古車である。なお走行距離は8.1万キロ。この型式からタイミングチェーンなので10万キロあたりの大掛かりなメンテナンスも回避でき、ちょこちょこ直しながら数年は乗れるだろう。業販価格同然で手に入れたが、アイサイト、ナビ、カメラ付きの2.0Lモデルだ。大きく分けて1.6FFと2.0AWDがある。税制的にはどちらも変わらない。なぜ1.5に合わせなかったのか、と良く言われるが、車体サイズを考えるとどちらにしても維持費重視で1.5にする意味があまりないのだろう。

で、維持費もほぼ変わらないなかで、どちらを選ぶかという話なんだが、2.0のほうが重厚感があり、余裕があるのだそうだ。どうせならそっちに乗ってみたい、というのがあった。

さて、狙う車は決まった。あとはどこにいいタマがあり、どんな店で買うか、だ。折しも、中古車相場が高騰しており、相場が安定化するのが先か、ボロボロのエアウェイブの車検リミットが来るのが先か、というチキンレースは数ヶ月に及んだ。新年度になれば…という読みは当たって、GWが近づいてきた頃から徐々に弾数も増え、価格も落ち着いてきたように感じられる。そろそろだ。エアコンが壊れているからあんまり暑くなるまで待てない。車検は7月末。5月中に決めたい。

そして、豊田市の販売店にちょうどいいのが出てきた。よっしゃ!これや!と思ったが、一応他にも条件のいいものがないかを見てみたりしたが、お店の雰囲気、条件を考慮するとこれが自分にとっての本命だった。下取りタダでも構わないから現車を見て問題なければ即決しよう、と決めた。押し付けがましくもなく、担当者の人柄も信頼の置ける感じだった。お互い釣りの話が長くなりすぎたけど。気持ちよく取引できそうだ。

カラーはちょうどこのブログの背景のようなダークグレイである。エロい。

復活の狼煙がテーマだったエアウェイブ嬢(享年17)とお別れの儀

車を受け取って、3つ目の信号で前のおばちゃんカーが急ブレーキ踏んだのでいきなりアイサイトが発動w

当然自分でもブレーキを踏んでいるが、ちゃんと作動することにちょっと感動。

クルーズコントロール、アイサイト、燃費計測、バックモニターと必要十分の装備。前のオーナーは割と合理主義であったようで、安全装備はしっかりついているが、実用と関連の低いところはオプションを盛らずあっさりした仕様になっている。もちろん私はこれでよい。

STIアルミペダルを取り寄せた

ペダルがゴム製なのは良いが、ちょっと味気ないと感じたので予めアルミペダルを取り寄せておいた。送られてきたブレーキ部のネジが固着しているので作業ができず、またそのうちやろうと思う。フットレストは特に引き締まった感があって気に入った。

ラゲッジネットをつけて頭上に小荷物を収納する。キモオタ度が徐々に増していくような?

私は整理整頓が超絶苦手である。今後は仲間を乗せて出かけることも増えるだろうから、今度こそきちんとしたい。

USBケーブルの配線は模索中だが、一応フックなどで半固定している。あと、撮影用のバッテリーを複数充電する必要性からシガーソケットは3つほどあると嬉しい。車にはダッシュボード下、アームレスト下にそれぞれ1個ずつ電源があるという素敵仕様。ダッシュボードからは二股ソケットをつけてUSBポートを4つ。アームレスト下からは4つ穴ソケットを接続し、その気になればスマホを同時に10台充電できる(車のバッテリーキャパシティは考慮しないものとする理論上の話)。

4つ穴ソケットという過剰装備は、たまたまひだ池で売りに出ていた社長が買って放置していたものを200円で購入したからであって、4つ穴が欲しかったわけではないw

実際は、自分のスマホ、モバイルバッテリー2個、大型バッテリー1個、ウェアラブルカメラのバッテリー充電器1個、ゲストのスマホが充電できればよい。

コーナー走破性能の高さにビビり散らかす

それから楽しくて毎日乗っているが、コーナー突入時の安定性の高さは良く言われているが、やっぱり体感してみるとこりゃすごいな、の一言である。

よく4代目インプは加速が遅い、レスポンスが悪い、という声を見かけたが、それはもっとバキバキのスポーツカーとかレガシィのような上級モデル、あるいはWRXのようなバケモンと比較して、みたいな話だと思っていただいて差し支えないと思う。普通に余裕がたっぷりある走りをする。この値段でいいんですか、と思った。痺れた。買ってよかった。

中速域は2.0NAエンジンとCVTによりスムーズで静かな加速感で余裕を感じる。まさに釣りに行くときのような夜間走行やバイパス、高速のような中長距離の移動においてアドバンテージだし、実際そういう場所を走ると燃費は思ったより良く18km/lをマークする。これはフィット1.3Lと肌感覚ではあまり変わらない。下手するとエアウェイブより燃費がいいシーンもある。4輪駆動でこれはすごいのでは。

カーブの多い山道においては、普通に余裕を持たせて走っているつもりでも先行車にすぐ追いつくような感覚がある。プリウスやカローラが道を譲るようなシーンも何度となく。パドルシフトによるシフトダウンを上手に使っていくとブレーキをいたわりつつ燃費にも貢献するだろう。

路面に吸い付くようなコーナリングは癖になる。もし自分が評論家だったら、ファミリーカーとしての性能を追求したモデル、と言われつつもそこはやっぱりインプレッサのDNAが生きているのだ、羊の皮を被った狼なのだ、それとジャガーじゃなくてジャギュアな、的なことを書くだろう。ジャギュアの件は関係ないか。

苦手なのは、街乗りである。すこぶる燃費が悪くなる。どうやっても8km/lとかになってしまう。これは以前の車では可視化されていなかった瞬間燃費がわかりやすく示されるようになったから明らかになっただけで、実際は昔からそんなもんかもしれないが詳しいことはわからない。ただ、車の特性から言っても短距離走は向いていなさそうだ。

岐阜ナンバーを付けていると「雪多いからスバルなんですか?」とか聞かれそう

燃費も大事だけど、乗ってて楽しい、快適、というのが同じか、それよりちょっと大事

踏めばグッと加速し、曲げようと思えばクイックに曲がり、安定感と動力性能がしっかりした車だという印象だ。上品にも走れるし、シャープにも走れる。スバルはいいぞ。なおセダンタイプのG4はパトカーにも採用される程度には高性能である。あれ?覆面に見えてきたぞ、、、??

家族を乗せて走ることを想定して考えられたモデルでありながら、男臭い色気もある、そんな車だと思う。

例によって乗り潰す所存である。40代になって色々ガタが来てしまったが、それにも負けず自分らしさで勝負する今後の自分の相棒としてよろしく頼む!

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