色々と悩み、それでもなんとかやってきた釣り。まずもって、完全夜型の自分が早朝集合の例会を一年走り切るということ自体が懸念されたが、少々の欠場はあったものの最終ラウンドに無事参加してきた。
日照時間の都合で冬場は集合時間が遅くなるが、なにげに6時半集合というのは楽である。
到着するやいなや、21年ひだ池チャンピオンのSETくんが絡んでくる。
「ドブさんもしくじ引きで手前引いたら温泉はいってたほうがマシですよ」
「ほんまやね」
結局引いたくじは18番、JR向き桟橋に入る並びで最も手前側だった。
「ドブさんやってもうたね。ボウズちゃいます?」
「うるせえなあ、あっち行っといてくれ。俺は今日絶対絶対25ポイント以上とらなあかんねん。必死やぞ」(関西在住経験のせいで関西人と話すとエセ関西風味がまじりがち)
この日は年間ポイントを争うクリエイト例会の最終戦。どうしても25ポイントは獲得しなければならない理由がある。クリエイトではその日の釣果重量をトップからの相対ポイントでつけてレースを行っているのだが、参加度の高いメンバーではド底辺をさまよっていたドブちゃんも秋口から徐々に復活しつつあり、三川での高切れボーズという悲惨な事故があったにもかかわらず、事実上の最下位を返上しつつある。そのためにはどうしてもこの日25ポイントを獲得しなければならない。
圧倒的に不利なポイントを引いてしまったが、闘志がみなぎる。
スタートから早釣りでうまい棒が当たるアトラクションもあるので、余計燃える。
コロコロ変わる冬の天候を追いかける釣りに
この日の特別ルールとして、竿は最長15尺まで、となった。ゲームを成立させる為適切なルール設定だと思うが、12尺の次は16尺のラインナップしかない私にとって、それも得意な16尺を封じられるのは痛い。それも釣座が不利ポイントである。厳しい。
しかたなく朝方の放射冷却で表層の水温が低い時間帯は12尺のグルテン底釣り、風が強くなる予報だったのだが、日光で表層の水温が上がってきたら浅ダナうどんセット、風が強くなったら短尺のグルテン底釣りで粘る、というプランを立てた。日光による表層の水温上昇は結構馬鹿にできない。溜池の水温変化についての論文などを少し読んで、ずっと終日底釣りで通すメリットが有るかどうかという話でいうと少なくとも年内はそうでもないよな、ということがわかった。だから浅ダナも準備に入れておいたのだ。どっちみち粘って魚が居着くような状況でもない。拾い釣りになる。
左は空席、右はMSNさん、部長と続く。…部長!?うるさそうだな~。お二方とも15尺グルテンの底釣りからスタート。自分も12尺と短いが同じくグルテンでスタートするが、全然釣れない。
9時過ぎに予定通り水温が上がってきたと判断し10尺浅ダナに変更。バラケはペレットとサナギパワーをしっかり棚に入れてからズルっと抜く感じで、それを追いかけるように食わせが入っていくようなイメージに調整。ほどなくして一枚釣った。狙い通り!
ドブ「やっと釣れた!うまい棒まだある!?」
一同「もうなくなったよ」
ドブ「え!?ないの!?」
一同「ないよ」
ドブ「マジカヨ…プライスレスうまい棒食べたかった…」
TELさん「そんなに悔しいなら俺の一本やるわ」
ドブ「いいよ、お情けでもらっても味しないっすもん。勝ち抜くからこそ美味しいのに。そんな、一人で4本もうまい棒抱えちゃって、どんだけ欲深いんですか。大人げないなあ」
TELさん「だから一本やるって」
ドブ「そういうことじゃないんすよ、あーあ、あーーーーあ」
悔し泣きしながらもう一枚を狙う。ほどなくさらに一枚追加。もう一枚、二枚釣れれば25ポイントは固いだろう。
よしよし、このまま、と思ったが急に雲が出てきて、風が一気に吹きすさぶ様相に。トシくんやめてくれーーーー!クリエイトの例会の天気を荒らすのはもうやめてくれー!
雲が分厚くなってきたので7尺に持ち替え、グルテンで粘りの釣りに変更。寄るけど、なかなか当たらない。そんなこんなで弁当が届いて休憩タイムとなった。
部長「俺はいいの。釣れる釣れないとか関係ないの。みんなを楽しませるのが部長の努めだから。」
誰かが通りかかるたびになんか言ってるw
不安定な天気に地合いは刻々とひっくり返される
15尺両グルテンで苦しんでいた部長が、半ばやけくそとばかりに9尺ウドンセットに変更。
(昼から風ビュービューで釣りにならんやろうなあ、部長かわいそうに)
と思っていたが、風とまるでやんの。おい、予報!仕事しろ!
部長「釣れた釣れた!!ヒャーーッヒャッヒャッヒャッヒャ!みんな期待しとっただろ!?うらぎってごめんねぇ~~」
一同「うわあああああやられた!」
まだ余裕があった。このときは。
部長「まーた釣れた!ごめんね~今日は昼から参加したんだわ~~」
一同「うわーまたかよ!!」
一枚目から10分経つかどうかで2枚め。
さらに、
部長「すみませんねえ!俺くらいになると午後だけでしばらないとみんながかわいそうだもん。ヒャーーッヒャッヒャッヒャッヒャ」
銀ピカのヘラブナが次々とタモに収まっていく。悔しいが腕の差である。随分焦ったようだったが、さすがの安定感。悔しさのあまり歯ぎしりしすぎて奥歯からダラダラ血が出た。嘘。
特にメイクドラマもなく終了
全体としては、年間チャンピオンがすでに確定しているSETくんが珍しく苦しんだものの、やはり先端に入っているベテラン勢が好成績を収めた。ドブちゃんは18人中15位と、場所と腕の貧弱さに苦しんだが最悪の結果はどうにか免れた。
SETくん「え?ボウズちゃうかったんですか?釣れたん?マジ?今日やらかすやろなあと思ってたのに」
ドブ「うるさい!今日は死ぬ気で釣ったわ!」
ナウなヤングにバカウケのナイター突入
ところで最近クリエイトの若手の間でブームなのが、西の森のナイター。もう真冬である。どうかしている。社長も、「え?やるんですか?絶対風邪引かないでくださいよ」と心配しつつ帰っていった。
メンバーはトシくん、SETくんと、それぞれ今年の温泉前、ひだ池の年間チャンピオンである。その横にクリエイトのボトムズことドブちゃんである。ちなみにふたりとも若いのでボトムズのネタ元を知らない。

「最初は全然当たらないけど、一時間くらいやっているとあたってくるから辛抱強く。抜きセットが一番いい」とトシくん。小雨が降る中、水銀灯で青白く照らされる桟橋に並んでバラケを打つ。
「飲み物賭けて早釣りしようよ」
SETくんが口を割った。
「いいよ」「やろうか」
三人とも、自分のウキがいい具合に動き出していた。自分も、釣る自信があった。両チャンピオンにスプリント勝負である。
一投目、SETくんのウキが入ったらしいが空振り。
「うわあああ!やってもうた!絶対釣れる自信があったのに!」
よしよし。こっちは二投目。一旦馴染んでウキが沈没、すっと抜けたウキがまた食わせでラスト一節と少し馴染んでいく…つん!
「っっしゃああああ!きた!」
曲がるドブちゃんのX7。
「「うわっ!マジ!?」」
信じられない様子の二人のチャンピオン。

事前に聞いていたように、なんとなく昼に釣れる魚とは違うタイプの魚である。無事ネットイン。勝利!!!クリエイトのボトムズ・ドブちゃん、早釣り一発勝負でひだ池、温泉前チャンピオンを降す!!
次にヒットしたのはトシくん。貫禄の合わせで独歩が弧を描く!
「ぎゃあああああああ!!」
悶絶するひだ池チャンピオンSETくん。コーヒーごちそうさまでした!年下にたかっちゃって、すみませんねえ!ミレニアム世代2人に混じって昭和のアラフォーおっさんがはしゃいでました。

滅茶苦茶疲れて次の日におもくそ引きずってひたすら寝てた気がするけど楽しかった~~!また遊んでね!
あ、ポイントは無事35点獲得し、自分のことが気になってしょうがない誰かさんを撃破しましたことを報告いたします。釣りに向かうメンタルもかなり改善したし、来年はもっと行くで。もっと釣るで。もっとうまくなるで。
お疲れ様でした‼️
めちゃくちゃ濃い1日なりましたね✌️
来年度も楽しく真面目にさらに熱いクラブにして行きましょう‼️
あー日曜日楽しみ〜✌️
お疲れさまでした!
いやー、楽しかったね!
来年はさらに充実していく予感がありありなんで、楽しみです。
日曜日は悶絶の予感だけど、それもまた楽しそうだね!