P-squad Magazine(旧ドブログ

かかり釣りを上達したければ一発大物狙いを言い訳にしない、これも技術のうち

さて先日は久々に誰に言わせても良型と言えるサイズのチヌを釣った。

帰着時に他のお客さんからすごいすごいと言われるのも気分がいいことは認める。

何より自分だって単純に嬉しい。

鳥羽本浦はどちらかというと30~40cm台のチヌが数枚狙える、という感じの展開が多く、乗っ込みシーズンには大型がしばしば上がるイメージがある。かかり釣り場といえば、ほとんどアタリがなく、出ればデカい、という場所もあれば、とにかく小さい個体が多く忙しい場所もあるが、ちょうどその中庸と言ってもいいかもしれない。

技術を試すのに絶妙な難易度だと思う。

もちろん個人の好みや地域特性もあるのでこうだと決めつけるわけではないが、私が色々学んで今のところ落ち着いているかかり釣り上達における大物の考え方は、「いる場所でやってればそのうち釣れる」である。もちろん、アタリを出せるように働きかける能力は必要だが、基本的なことができるようになったらあとは通うだけだ。

私が思うかかり釣りの上手い人は、「大物を釣ってくる割合が高い人」ではなく、「どんな状況でもコンスタントに釣る人→だから結果として大物もちょくちょく出る人」である。

理論の権威性的な意味で補足しておくと、私は普段Webマーケティングや経営判断を補佐する仕事も少しやっていて、ECサイトやアクセス解析などビッグデータを取り扱った分析及び提言、実務までやっているので、このへんはうるさい。ちょうど先日、他社が「抜粋トップ5」を「円グラフ」で提出してきた資料を見て白目をむいたところである。そんなのがWebマーケティング業界という現実を考えると、ウェブマーケターの信頼性に問題があり、私の説得力も怪しまれそうだが…w

数字で考えてみる

その釣り場によるが、普通に考えると45cm超のチヌは単純に個体数が少ない。実際に統計を取れるわけではないので肌感で考えるしかないが、本浦近辺の釣果情報を観察していて感じるのは、

~20cm 5%
~30cm 20%
~45cm 70%
45cm~ 5%

くらいの分布に思えるので仮にそうだとする。

もちろん釣り方によって大物狙いに相性の良いアケミ貝やボケを多用するかというのもあるが、5%程度のチヌを狙って釣るには一日の釣行ではなかなか難しい。しかし、アプローチがある程度適切であることを前提として、釣行回数を重ねてみたとする。試行回数を増やして、大チヌが出る確率を計算してみよう。

釣ったチヌの中から大チヌが出る確率=5%*n

つまり1回の釣行だと5%。そらそうよな。しかしこれが3回になると14%ほどに上がるのである。5回釣行すると22.6%ほどに上がる。

仮に大チヌの比率が5%だったとして、14回通えば51%出会える計算になる。しかし30回やっても78%である。50回で92%。なかなか100%にはならないのだ。

ここに、「ずっとやってても釣れない不運もしくはアプローチが間違っている人」が生まれてしまうのだ。しかし、これで通っていればチャンスは必ずいつかある、ということが理解してもらえるはずだ。

ちなみに、100回通っても99.4%止まり。まあここまでやったら多分釣れていると思うけど。。。

そして忘れてはいけないのが、潮回りや天候など外部要素、そして自分のアプローチの妥当性を係数として加えることだ。つまり、いかにも釣れそうな条件の良い日に行ける割合をどれだけ増やせるか、である。

根気強く通っていれば、機会は巡ってくる。

だから、先日釣れたチヌは基礎的な状況としてラッキーであり、ラッキーを見逃さなかった技アリでもある、と考えている。別に狙って釣ったわけではないが、僅かなアタリを確信を持って合わせた結果でかかった、というだけのことだ。

じゃあ大チヌが目の前に来るその機会を逃さないためにどうすればいいのさ

腕を磨き、センスを尖らせるしかないのである。

そのためにできることといえば、とにかくチヌという魚、そして海をよく学び、考察の精度を上げることと、体にその流れを覚えさせることしかない。どれだけアタリがない時間が経過しようが、淡々といつか来るチャンスに向けて手を緩めないこともそうだし、いざというときに確信を持って掛けに行ける準備をすること、そしてその瞬間を見逃さないこと。

逆に言えば私は結構そういう瞬間を見逃しているのだと思う。

だからもっとたくさんのチヌを釣る必要がある。小さいのから大きいのまで、有効なアプローチは違うが同じ種類の魚だ。時合いやアタリ方、エサ取りとの勢力変化などをたくさん積んでいく経験の中から学んでいくことになる。その中でも時折大物が出る場所を選んで通えば、きっとその日はいつか来るのである。

試行回数にアングラーの能力を係数として反映させたのが大物をキャッチする可能性

試行回数の結果*環境による影響プラスマイナス*釣り方の減点率=大物キャッチ率

である。

大物が多いがアタリの少ない釣り場を選ぶ人は、レギュラーサイズが数出る釣り場で活躍できるとは限らないのである。逆に、レギュラーサイズを安定して釣る能力がある人は大物釣り場に行っても結果を出せる確率が上がる。

ここから何が言えるか?

「一発大物でなかったら坊主」スタイルは上達をスポイルする

のである。もちろん熟練したアングラーは別だ。

しかし、大物を狙っているからほとんど坊主でもいいんだ、と言いながら単純に確率の勝負をしているというのは、技術的な進歩に乏しいと私は思っている。あくまでも私はそう思っているだけで、他に押し付けるつもりはないのだが、そう書いておかないと変な解釈をする人もいるので。。。

とにかく、これからかかり釣りを上達したいと思っている人は、まずコンスタントに釣果を出せるようにヒット機会の多い釣り場を選ぶことをおすすめしたい。

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