P-squad Magazine(旧ドブログ

今年もようやくマイ解禁 エサ釣りも奥が深い

名古屋で桜の開花宣言から数日。これが本格的な渓流釣りスタートのカウントダウンとなる。

こればかりはその年によってズレがあるが、私のホームグラウンド益田川では名古屋がちょうど満開になった頃に遅れて桜が咲き始める。これが満開とは言わずとも五分咲き位になってくるといよいよ当地でも天然の渓魚が深場から顔を出し釣りやすくなっていく。

ちょうどそのタイミングで時間を作れたので、今回も半日コースだが益田川へと北上した。きっと釣れるだろう、という読みとともに。

中流域の支流は渇水、希望なし

一応、手近な支流から攻めてみることにした。これまで私の渓流釣りはというと、もっぱらルアーだったのだが、今年からエサ釣りにも挑戦することにした。1本目の川は予想通りだめだった。一応、アブラハヤを一匹釣ったので魚の顔は見た。

となると、午後からでもエントリーしやすく魚影が期待できる谷にかけるしかない。昼食をとり、どんどん北上する。

例の谷に到着。エサ釣りは準備から楽しい

へらぶな釣りや前打ち釣りを経験した私にとって、誤魔化しのきかない竿で魚と勝負することはロマンであり、またいろんな釣法で魚と対峙することは魚と自然と科学をより深く理解することにもなると考えている。事実、前回の釣りで初めて川虫取りをやったが、場所によって虫の多寡や種類の偏り、そして想像以上の種類の豊富さと数の多さに驚いた。

ほとんどムカデみたいな巨大な虫もいる。例えばヘビトンボの幼虫だ。イワナ釣りの餌になるかと一応捕獲はしたが、正直言って怖いw

ともかく、ヒラタ、キンパク、クロカワムシなどを捕獲し、ポイントに入った。

竿はダイワ春渓硬調5.3。開けた場所ではフロロ1号の天井糸に0.6号の道糸、0.3号のハリス。ちょうちん釣りでは天井糸を省略し道糸とハリスの全長を一ヒロに。

ハリはイワナのポイントなのでオーナーのヤマメ7号。

エントリー級の渓流ロッドが予想以上に面白い

それにしても春渓のロッドデザインが好みだ。蒔絵のような金の控えめなラメ仕上げに部分的に市松模様が入っており、黒塗りのロッドのワンポイントとして実にシックで大人な仕上がりになっている。ダイワでもリーズナブルな部類のロッドだがモダンジャポニズム的で美しい。テンションが上がる。小継ぎなのでこれを書いている今も手元において眺めている。

実売1万円そこそこでHVFカーボンとメガトップを採用しているのはすごい。25年版アバンサーが鮎竿の価格破壊と話題になったが、こちらも価格破壊のように感じる。シマノ天平は実売16000円くらいで少し高い設定になっているがこちらも魅力的な竿だ。こちらもシマノご自慢のスパイラルXとタフテックを装備しているのでこちらも非常に勝負に出た竿と言える。店頭で大いに悩んだが今回はより先調子ぎみで価格の落ち着いたダイワ春渓を選んだ。デザインもこっちのほうが好みだった。これは性能よりも優先順位が低い要素だが、手に取るものがしっくり来るというのは見た目からくる実感も大事といえば大事である。

幸先よくスタート、読みが当たった

入渓してすぐにちょっとしたプールがある。そこの流れ込みにキンパクを送り込むと、うまく餌が入らなかったものの激しいライズが。つまり、不完全に流されていく餌に反応して食いきれなかったのだ。

これは釣れると確信して、ちょっと一呼吸おいてまた同じコース…ではなく、その脇の巻き返しに餌を沈めていくと、目印が止まる。やった!黒光りする18センチほどのイワナが出た。写真を撮ろうと思ったが手が滑って逃げられてしまった。

しかしこれでこの谷を進めばある程度釣れると確信し、遡行を決意。

一応開きにも通すが反応がない。こういうときはまだ魚は水量のある岩の裏や低層に溜まっていて、食い気のあるやつはやや緩やかな流れに出ているが、それもある程度の水深があるところに限られる。

そこにクロカワムシで送り込むとイワナが出た。

今年の初ヒットではなく二匹目だが

まだサビが強いが、この茶色いボディであるからこそ白点と朱点がより際立って見えて美しいと思う。柿色の腹をみると今年も飛騨に春が来たことを嬉しく感じるものだ。

続けてブドウムシを流してみるとこれは食い損ね。キンパクに変えて同じコースを流すと今度はアマゴが出た。

ちょっと小さいが動き出しの早い天然

サイズは小さいが、まだ動き出しの走りだと思えばこんなもんだろう。同様のサイズをもう一匹、更に小さいのがもう一匹出た。クロカワムシでも一応出た。

続けて釣り上がってくとカメラのバッテリーが落ちてしまった。思った以上に時間がかかっている。というのも、渓流竿の扱いに慣れておらず、仕掛けをあっちこっちに引っ掛けたり根掛かりしたりしてしまい、仕掛けの修復に手を焼いているからだ。ハリスをかけかえる程度ならすぐ終わるが、道糸から飛んでしまうと目印もつけ直しで時間がかかる。枝に残留物を残してしまうのは大変申し訳ないからできるだけ避けたい。早く熟練したいところだ。

その後も水量のある開きか、落ち込みのサイドで食ってくるパターンを拾っていく。ブドウムシでニジマスの小さいのが出た。また、イワナはその後クロカワムシでヒット。というのも、途中で餌が足りなくなり、その場で虫をとるにも場所があまりなく、砂利底や小石をガサガサやって取れる虫がクロカワムシ中心なので結果的にこうなった、という感じなのだ。

まだ初歩のため、一つの谷を攻略するのにどのくらい餌を必要とするのかを見積もれないのだ。次回からは事前に開けた場所でじっくりとエサとりをしておきたい。おそらくこの日使った3倍は欲しいところだ。

退出ポイント付近で夕暮れが近づき、仕掛けもくちゃくちゃになったところで切り上げた。

のべ竿だからこその手応えの楽しさ

出遅れたので実釣時間は3時間半。

それでも十分楽しい釣りになったし、餌釣りの魅力をたっぷり味わえた。このまま帰るのが惜しかったが翌日には用事も仕事もある。また来よう。

それにしてものべ竿の釣りは面白い。魚の手応えをダイレクトに感じ、抜き上げるときの緊張感は魚が小さくてもひとしおである。昨年鮎釣りを始めたので、そこからインスピレーションを感じ、エサ釣りに参入した。もともと興味はあったが予算等の関係で見送っていたのだ。いや、ルアーの購入金額を考えるとそれは単なる言い訳だなw

さんざんルアーを投げ倒してきたし、今年も投げ倒すつもりだが、餌釣りも積極的に取り入れていく。渓流エサ釣りは勝手に釣れるというイメージは間違いだし、ルアーと同じく仕掛けていく釣りだ。どちらも同じくらい簡単で、同じくらい難しいし、同じくらい楽しい。

どちらにも得手不得手があるスタイルだ。両方の良いところどりをして今年はめいっぱい川釣りを楽しもうと思う。

オチ

川によっては針葉樹林に囲まれている場所も多い益田川水系。

花粉症だからすげー辛い。あと少しの辛抱か。

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