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何かがずれている状態のへらぶな釣り

クリエイトクラブ10月例会。難しい状況と聞いていたが、さすがにそこまでのことはないだろうという予想をはるか斜め下に飛び込み、1枚釣った重量で全体の半分くらいの順位が入れ替わるような日だった。釣り池を経営するにあたって釣果が伸びないというのは大変な悩みであることはみんな一緒。例会であれば参加者はみな同じ条件下の釣りをするので、池が釣れているかどうかは実は大して問題ではない。ただし、あまりにシビアすぎて運の要素も大きくなったように思った。

部長も午後まで一枚も釣れない状況、なお釣れた直後からずっと高笑いしながらなんか喋ってた。Daiちゃんはラスト4分で本人曰く「釣れてた」でボウズのがれに桟橋が湧く。そして私は残り15分でいかにも良型がヒットし左右から歓声がわくも、顔が見えてからの反転、なんと高切れ!!

残り8分くらい必死にエサ打ちするも及ばず、例会を最下位・ボウズでしめくくるという辛酸を嘗める結果となってしまった。あの一枚が釣れていたら、冗談ではなく本当にランキングの中盤にせり上がったレベルだったのだが。

しかも右隣はひだ池のまかない焼きそばをキロ単位で召し上がることでおなじみの兄弟子、「兄貴がボウズ食らうくらいなら俺も一緒に心中したほうがマシでしたよ~」などと無駄に、謎に気遣うコメントに実に惨めな気持ちになりつつ、水を吸っただけのフラシを片付けたのであった。そういう後ろ向きな事は言わなくていいんだぞ。

…といっても、最初から最後までわいわいと楽しい時間を過ごしたので、イライラとかそういうのは皆無です。そこはどうかご心配なく!

しかし、これじゃいかんよなあ。

今年はどう考えても去年より釣れていないのである。知識も経験も増えているにもかかわらず、釣れていない。今年前半は入れ込みすぎて精神的に釣りを楽しめなくなっていたからだと思う。しかし最近は多分違う理由。例会以外での管理釣り場での釣行回数がめっきり減っているからカンが鈍っているし、修正する方向がわからない。

私も土日休み、、、であるはずだが、なんやかんやで釣りに関連した業務ということで月に2日ほどは潰れるし、ひだ池で釣りをすることも減った。他の釣り場もそう。行くとしたら、なんかの例会か、トーナメント。どう考えても、いわゆる本番の釣りはその条件下でのパフォーマンスを高めるための経験はつくが、そうでないときのフリー釣行でテーマに取り組むようにしないと釣りのスキル自体は伸びない。本当に上達したかったら、今の釣行回数では周囲より少ないわけで、時間が経てば経つほど周囲の方が経験を積んでいく。それよりもラーニングカーブの勾配を高めるしかない。それってしんどいぞ。ということで、釣行回数を増やすことで解決するしかない。

そして腕のいい仲間と話していて気づいたことが一つ。自分は釣れる状態を目指していく上でウキを選択するほどウキを理解できていない。ウキ任せの釣り方になっている。持っているウキが少ないから、そのウキに合わせて釣ろうとしてしまう。しかし、逆なのだ。きっと、自分が目指す状態にピッタリのウキをいつでも組み合わせられるほうが圧倒的に釣れるのだ。

実際、上手い人ほど、ほんの僅かな差異しかないように見えるウキを多数持っている。高価なウキでなくてもいいから、状況に合わせていける選択肢は広げたい。明らかに自分は所有するウキの数が少ない。餌のブレンドとかでどうのこうのとか、ハリスの長さがどうのこうのとか、そういうミクロの部分もそうだし、どの釣り方で臨むかというマクロなレベルでは上位層とおそらく発想は大差ないのに、どうしてこんなに差が出るのか、ということを考えると、やはりまずはウキを見直していく必要がありそうだ。

それより、この状況だから雨季をこういう方向に変更したい、こういう状況に対応できるこういうウキがほしい、というビジョンを自分が全く持てていないことに気づいた。これはまずい。

立場上、釣りそのものに集中するということがなかなかできないノイズだらけの環境にいて、非常にストレスになる要素がそこかしこに転がっているのだが、そんなものに負けずに釣りを楽しんでいきたい。

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