すっかり嫌気が差していたヘラブナ釣り(の周りのアレコレ)。
久しぶりに先日P班でひだ池に出かけた。業務上の都合でちょくちょく来てはいたが、釣りをするのは11月の温泉前以来である。この日は旧桟橋外向きだ。
一部では引退するんじゃないかとか思われるレベルでやる気が無くなっていたんで、真冬モードの釣りは今回が今シーズン初めてになる。
トイレのほうが近いのにわざわざ立ちションするドアホがおる
先に書いておくけど本当にこれはしんどい。女性や子どもたちも遊びに来る場所で何やってるんだろう。へらぶな釣りの面白さを広めるためにひだ池を気軽に楽しめる場所にしようと4年くらいいろんな人を巻き込んで、時には逆風も浴びながら頑張ってきたのにこういうことがあると心底がっかりする。釣り業界一体となってマナー啓発しているというのに未だにこういうのがおる。仕事の邪魔だしイメージ毀損だし汚いし迷惑なんでマジでやめて欲しい。ああいうのは絶対イベント要員にも呼ばないし人を紹介することも無理。周りが直接言わないからって許されてると思うな。
閑話休題。
もはや呪いの儀式と化したV15による底釣り
V15で底釣りを、と毎回のように一度は竿を出すのだが、全く話にならないレベルでアタリが出ない。両グルテンでじっくりアタリを待つ釣りでいこうとしたが2時間やっても駄目だ。V15で魚を掛けた手応えってどんな感じだったっけか。もう忘れてしまった。
今回も無事ジンクスを強化したところで、気温が上がり始める。
選択肢としてはチョーチンウドンセットか、浅ダナウドンセットの二択。風もなく天気がいいこの日に表層、中層の水温が上がり始めるここから段底をやるというのは上策とは言えない。
で、チョーチンウドンセットはやりたくなかったので浅ダナウドンセットを選択した。
なんでやりたくなかったかというと、その釣りスタイルが嫌いなのではなくて、謎の頭痛と悪寒がしてなんかやりたくなかったんだよな。それに浅ダナでやりたい欲のほうが強かった。冬チョーチンは、ヘラ釣りがどんどん嫌いになっていくときに中心的にやっていた釣り方だからというのが大きいかもしれない。エサとかセッティングを見直せば少しは変わるかな?
もちろん一日を通してペースが崩れにくいし実績もある釣り方なので、どう考えてもチョーチンセットが最適解です。おそらく9尺あたりでやればずっといい釣りになったはず。
今回はS10尺でじっくり作る感じの浅ダナセット
真冬だからという理由だけで魚が底に溜まるというのは思考停止というもの。管理釣り場ならなおさらやる気のあるやつほどちょうどいい水温のタナにいると考えたほうがいい。日中はむしろ浮桟橋からの底釣りは難しいと感じる。
久々のHERA S 10にムクトップのセットウキ、下ハリスは40cm。
大量在庫になっているので凄麩200+セットガン150+浅ダナ一本200+粒戦100+細粒100+水225のバラケ餌を作る。凄麩を消化したいという理由であり、別にベースはマッハでもなんでもいい。ポイントはやや軽く、もたせたり抜いたりをスイッチする余地があり、粒子が早く沈むものから遅く漂うものまで混在させ長時間滞留させる、というところ。
食わせエサは残り物ハード2を半分にカットして使った。
徐々にヒロキュー化が進むが食わせエサはマルキユーが手放せない
たぶんこれらを使い切ったらダンゴエサ「みやび」「あやめ」に加えてヒロキューのバラケを採用することになる。使い切るほど釣行するかどうかという問題もあるが。
配合する種類が少ないというか、単品でちゃんと使えるエサに作ってあってそれらをどっちの方向に性質変化させるか、で組み合わせる調整エサがはっきりしているので迷いも少なく、荷物もコンパクトにできるからだ。先日イベントで熊谷さんとお話しする機会があり、その際にそのようなコンセプトで餌を作っているというコメントはとても力強く、頼もしかった。
「今回のテーマとは離れますが”みやび”のおかげで両ダンゴが楽しくなりました!ありがとうございます!」と、いつかお伝えしたかった心からの謝辞をお伝えできてよかったな、あの日は。
一方で、食わせエサは手軽さからいうとやっぱり力玉シリーズはまだ手放せない。それもあって、ある界隈で「頼むからヒロキュー開発陣に力玉相当かもっと利便性の高い食わせエサの開発を検討してもらえるように同様のユーザーの声を拾って欲しい。セットエサのシェアもっと増やせるはずだし」と毎回毎回しつこく「ユーザーの感想」を述べている。
やっぱりいたぞ、水面下
5分もエサを打てば、水面下50センチ位に平打ちが複数見えた。やっぱり読みどおりだ。
ハリスが長いのでバラケが抜けてから動き出しにラグがある。30秒ほどおいて、弱いさわりが出て、これを切って打ち返す。するとまた同様にさわりが出て、しばらく辛抱するとやや弱いが3節くらいスッと入るアタリが出た。
魚の活性が低いので、終始こういう見逃すような弱いアタリだった。ハリスが張ってきてからなのでストロークが小さいわけではないが、吸い込む力が弱い。
ひだ池のヘラには上半身がゴツい割に尾びれが貧弱なやつがいる。もうちょっと日頃から回遊するなどして下半身の強化に努めていただきたい。猫ヶ洞のように。
真冬に浅ダナセットをやるのは結構シビアかつ丁寧でないと
久々に楽しめた。浅ダナの小ウキがスパッと入って、あわせをくれた直後にドスンと穂持ちを抑え込む感触。チョーチンの趣もいいが、より豪快に竿を振ってストライク感を味わえる爽快感があるのは浅ダナだなあ。
浅ダナセットは横着でもなく単純でもなく繊細な面白い釣り方だと思う。落下点がばらつくと暖季以上に致命的だし、アタリが出る間を読むセッティングが必要になる。チョーチンと違ってあまり一投で粘れないが、数少なくなった比較的高い活性の魚を相手にするという点で、読みが当たれば面白い釣りになる。
昼頃の見立てでは、自分の力量だと一日通して頑張って6枚ほど釣れるだろうな、と予想した。15尺なんてやらなければつ抜け行けたなこれは。
リトル門脇怒涛の追い上げ
右に座るは最近ダイエットに励んでいるとかいないとかのリトル門脇氏。活性が低い中グル宙に挑み大爆死状態だったが、竿を伸ばし深ダナで両グルテンというややトリッキーな釣りに変更した途端釣れ出し、一進一退の攻防をしていた上様を一気に突き放す。
突き放すということは、こちらにも迫ってくるということである。日がかげてきた3時頃、5枚まであっという間で、流石にこちらも焦りだす。直射日光が入らなくなるとタナが深くなりはじめ、こちらは時間経過ごとに不利になっていくと思われた。
ここで大人の嫌がらせ、必死のバラケコントロールが功を奏しギリギリで2枚追加し7枚に。1枚差で逃げ切り成功。
釣り方やセッティングの組み立てはまだ甘いというか、洗練されていない感じはするけど、リトル門脇は集中力ついてきてるな~。セッティングや戦術を自己完結できるようになったらもっと釣るようになると思う。電車釣行ゆえに荷物を絞らなければならないという事情もむしろ上達にプラスなんじゃないかと思ったりする。