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鮎釣り一年生最終試練:数釣り編は長良川中央で

長良川中央は昔から月見ヶ原フィッシングセンターに通っていたし、なにより子供の頃からデイキャンプなどで板取川に出かけたりして鮎の名所であることはよく知っている。

川が大きく、人も多く、シビアな釣り場なのではないか、と思っていたが、家から近いこともあり挑戦してみることにした。出発から1時間で竿が出せるというのは大きい。今思えば年券買っても良かったな。来年は買おう。

板取川の洗礼

実は板取川上流で8月に一度釣りをしている。ぽんぽんと釣れることを期待して同じく初心者のSAYOちゃんを誘って出かけたのだが、今思えばアカトビで対岸のヘチに集まった鮎を泳がせで釣る技量が必要で、結構苦労した(一ヶ月前とはいえ、当時はわかっていても釣りきれなかった)。それでもとりあえずの釣果は出せた。ただ、鮎が小さいなあと思ったが、天然遡上の鮎を初めて釣るといういい機会だった。

やっぱり面白い川だと思ったので一人でリトライを決心。

長良川中央管区内の板取川で

河原にある仮設の遊漁券販売所でオトリを求めるが、くつろいでいたお兄様がたが

「今年は早いけどもうオトリが入荷しなくなってきてる。ここで日釣り券買ってくれるならわしらのオトリを譲ってやってもいいぞ」

という。まだまだ釣れるから10月中旬くらいまで行けるだろうと言われている川なのに、なんともったいない話である。まあとにかくなんでもいいからオトリがほしい。ないと釣りが始まらない。ペコペコして売ってもらうことにした。売り場の上流の瀬が面白いというので、歩いていってみることにした。

広い浅瀬はポイントが掴みづらくて苦戦

普段は益田川およびその支流で釣っている関係で、釣れる流れを見つけやすい。急流で川幅も狭かったり、渓流だったりして、自ずと狙う場所が決まっていく。しかし板取川は横に広く、そして浅い。結構な範囲がフラットである。その中でも僅かな変化や垢つきの良さそうなところを狙って攻めることになるわけだが、まだまだ読みきれない。結局一匹目を掛けるまでに2時間近くを費やしてしまった。

その後、極端な浅場を引いてみたり、対岸の流芯に送り込んでみたりして釣っていくが、なかなかアタリが出ない。泳がせてみても追われたりはするもののかかってくれない。そうこうしている間に、さっき下流で釣っていたおっさんが自分の後ろを歩いて上流側に移動していった。それはまあいいが、その後が問題だ。気がつけば私の上流25m位に立っている。そこでポンポンと鮎を釣っていく。釣れない自分にがっくりしながらも、そのくらいの距離感ならまあ仕方ないかなとも思った。しかし、その後どんどん近づいてきて、さらに自分の目の前を横切って下流に釣り進むおっさんに心底がっかりした。初心者の周りをギリギリまで近づいて釣り歩いてまで鮎がほしいか。

気を取り直して、また瀬を引いては動き、を30メートル四方くらいの範囲で繰り返していき、最終的に釣れた鮎は8匹だった。販売所の兄貴に「ちょっとさみしかったなあ」と言われたがまあ初めての場所の一年生だ、たしかにちょっと悔しい結果だが受け入れて次に活かすしかないのだ。

たまたま養殖オトリがセンターに写ってしまった

ともかく、この経験をして、数を釣る技術は板取川で伸ばそう、と思ったのである。そういうわけで、今年ラストの数釣り修行は板取川に絞った。

3度目の板取川、ラストチャレンジ

この日は「みの淡水魚」さんへオトリを買いに行くと、やはり今年はオトリの在庫切れが早まっているという。なんとか間に合ってよかった。

まずは本流のトロ場で泳がせ縛りでもやろうかと入ってみたが、あまりに掛からない。先客も次々に引き上げていく様子を見てこちらも諦めがついた。結局板取川へ移動。

板取川はところどころ車で進入できる河原があり、いかにも鮎釣りに適した川だ。人気もすごい。ここは割と穴場かな?と入ってみたら、200メートルくらいの範囲に8人くらい先客がいた。一番近いところでやっているお父ちゃんに話を伺ってみると、今日は全然掛からないという。

まいったな。

そうは言っても、良さげなポイントだし、入れそうな隙間があるので、そこに入れてもらうことにした。

「お兄ちゃん名人やら?夕方になったらポコポコ釣るやろ~」

とお世辞。

「いやいや、一年目の初心者ですよ、釣れるかどうか」
「ほーか、スタイルが決まっとるから名人かと思ったわ~」
「新しいだけですよ、お値打ち品で揃えましたし」
「まーやってみてよ、がんばってね」

名人と呼ばれてそうですと言える日は来るだろうか??

この日の秘策としてダブル蝶バリを用意していた。7号と7.5号の既製品だ。リーチが長いため、追いの弱い野鮎に効くというので買ってみた。買ってみたというより、これでもって釣ってやる、と強い期待を込めた。

しかしなかなか掛からない。

周りの先客は突如入れ掛かりになっていく。自分以外どんどん釣っている。これが腕の差かよ!!そんな悔しい時間が2時間近く。泣きそうだ。これが今の自分の実力…!

これだけ同じようにやっていて自分だけ掛からないのはなにかが間違っているのだ。釣れている人を観察していても、ポイントは被っているから多分そこじゃない。疑うべきは仕掛けか、オトリ操作だ。この場合は仕掛けだろうと思った。そこでダブル蝶バリをリーチいっぱいに近い長さにかけ直した。

すると一発で答えが出た。ガガガっと目印が引きずられ、穂先を叩く。この瞬間がたまらなく気持ちいいい。

そこから連発して一気に5匹ほど釣り上げた。鮎はいたるところについていて、その筋を一つ一つ引いていけば、石を超える手前や石の隙間を通過するころにあたってくる。その反対にカーブ外側になるヘチの流芯を向いて深みを引いたり泳がせたりすればサイズは落ちるが連発する。このあたりで循環が良くなり掛針を忍7号3本に変更する。

夢中になっているうちに、周りのアングラーは徐々に引き上げていきポイントが開けてくる。西陽が山にかかるまであと少し。まさにFinest hourである。この絶好のチャンスを前にして帰るわけにはいかない。

立ち位置を少し下流にずらし、泡立ちのある浅瀬を足元から扇形に広げつつ一つ一つ引いていく。早ければ最初に入った流れでかかるし、そこからゆっくり引き上げていき撚れに入ったところで高確率でかかる。完璧だ。ゾーンに入ったかと思うくらいアタリが連発する。日没まで目一杯粘っていく。

そして日没直前、なんと4連続バラシを喫してしまう。1回目は身切れ、2回目は掛針のすっぽ抜け、3回目はタモ入れ失敗、4回目は引き抜きミス。なんとバラエティ豊かな失敗劇だろうか!悔しいいい!

というのも、仮にこれらがとれていれば、午後スタートで純粋釣果20匹超えだったからだ。

おとりこみ19匹

結局16匹。惜しすぎる。しかし、今年の数釣り記録を更新した。有終の美である。

益田川の鮎釣りは一発大物狙いの豪快な釣りだが、こちらは正統派というか、テクニカルで「らしい」鮎釣りのイメージだ。鮎は間違いなくたくさんいる。浅瀬を歩けば逃げ惑う鮎がうん十匹見えるのが当たり前なのだ。その中からよく育ち、縄張りを持つ個体が友釣りの対象になるわけだが、あらゆる要素からパターンを見つけないと簡単には釣れない。ただし手返しが良くて引き出しの多い人は釣れ続く。そんな感じの印象を受けた。

来年は30匹を超える勢いでいけるんじゃないかと思っている。

とにかく1年目の鮎釣り数釣り編は、自己記録を更新して終了した。その過程で多くの学びがあり、明らかに良くなる手応えを感じられて充実感でいっぱいである。

串打ち自体あまりやったことがないけど

この日釣った鮎は炭火で焼いてみた。いつもはIHコンロで焼いているが、炭火でじっくり45分くらいかけて焼くと丸ごと食べても骨まで柔らかくて、ホクホクでうまい。4割増くらいグレードが上がる。

もたもたしてて化粧塩はしてませんでした

炭火焼は養殖オトリも化けて、実に美味しくいただけた。岐阜県民で良かった。

鮎釣り王国と称する地域は数あれど、岐阜県の川は様相豊かでいろんなスタイルの鮎釣りが楽しめる魅力的な地域であることは間違いないと思う。来年は友だちも誘ってBBQしながら鮎釣り、なんてのもいいなあ。

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