前回はよく考えずに門和佐川に入ったが渇水がひどく、鮎はいるが全くと言っていいほど追わないなか高水温でオトリはどんどん弱っていく、という悪循環に。
結局オトリが全滅し、萩原のオトリ屋さんで2匹追加し、夕方の本流のガンガン瀬に気合でぶち込んで引き釣りしたら良型がヒットしたものの、その後続かず。結局オトリ全滅の上に、その貴重な良型鮎も根掛かりで失ってなんとも残念な釣行になった。しかし、渇水だとこれだけ釣れない、そして渇水で釣れる場所はこういうところ、という学習の機会となった。
そしていろいろ策を練って、再び益田川へやってきた。
鮎が大きくなってきたということで、フロロ0.25号の水中糸でやっていた仕掛けを見直し、泳がせメインのポイントではフロロ0.3号、引き釣りを中心にする場合はアーマード0.1号の水中糸を作った。この日は徹頭徹尾アーマード0.1号で通した。結論から言うと、こんなに手軽で強いラインが有るなら、ぜひ初心者に使ってほしいと思った。メタルほどの細さではないにしても、編み付けが不要で強度も抜群という手軽さが大きな利点になる。
まずは道の駅はなもも前
はなもも向かいのオトリ屋さんでオトリを購入。先日よく釣れたことの感謝を述べつつ、ささっと2匹確保。眼の前の川が空いているが釣れそうかどうかをきくと、どうせすぐ混むけど入れるなら入った方が良い、ということでまずは有名ポイントのなかの有名ポイント、はなもも前に出陣。
結果、一匹かかったがバラしてしまい、そして上下にどんどん人が入ってきてこれは中長期的には釣れない流れだと感じたのでさっさと移動しようと考えた。曳舟からオトリ缶に鮎を戻すとき1匹逃げてしまった。致命的だ。
1匹追加してから向かうこともよぎったが、なんだか恥ずかしいしもうちょっと頑張ってみようと大洞川上流を目指す。しかしどこもかしこも車車車。轟である。ようやくここ、というところに先行者なしのエリアを見つけたので入ることにした。
大洞川も渇水でピンポイントしか釣れない
1匹になってしまったオトリでまずは大場所を泳がせてみるが、時々追われているのか、あるいは散歩しているのかよくわからない。ここは大岩が岸辺に点在していて、川は所々に穴のような深みがあるので釣り上がるにも迂回が必須でややめんどくさい。そういうところだからこそ釣れるかと思ったが、なかなか甘くない。
1時間ほどそんな感じで苦労して、そのポイントで最も落ち込みの懐が深い場所からの払い出しを引き釣りで攻めるとようやく目印が下流にどんと引っ張られた。背掛かりでナイスな手応えである。

ヒリヒリした状況の中、ようやくヒットだ。よく太って重量感ある良い鮎が掛かった。しかしこれをオトリにするにはちょっと躊躇する。セオリーではこいつに交換するべきなのだが、チキって養殖鮎を連投することにした。すでにスタミナを消耗してきているので、引き釣りしかない。
1号おもりで流心に入れて登らせたり降らせたりを繰り返す。
そこで2匹追加したが、2匹目を根掛かりでロストした。心が折れるような状況で心細い。もう帰ってもいいや、とさえ思った。一旦食事休憩をして、また深みのポイントをやり直そうと思って一旦しまう。すると野鮎初のオトリとした2匹目の鮎はどういうわけかさっそくお陀仏、オトリ缶に戻した鮎は元気だが唯一の良型、そしてブラック労働で満身創痍の養殖の2匹だけだ。実に心細い。
そうこうしていると3人組の年配の鮎師がやってきた。釣れる場所はごく少ない、という話をするが、ここでやる、という。こちらは片付けているので、入れ替わりのつもりなのだろう。こんな狭い場所で?と思ったが、こちらもオトリを補充して大移動することも検討していたので、にこやかに譲ることにした。徳を積んだか?
思い立った穴場は穴場かどうかやってみないとわからないが
本流のマイナーポイントに移動。ここでオトリ缶を開けて全滅していたら帰ろうか、と思いつつ準備を始めると、一応養殖鮎が弱りつつも健在だった。労働基準法が鮎の世界になかったことに感謝し、充血気味のオトリを1号おもりで流心に放り込む。
一発だった。
目印が即座にギュンと走る。

さすが白泡の引き釣り、オトリが弱ってても関係なしだぜ!!
事実上ラストの瀕死オトリによる起死回生の一撃だ。思わず「よくやった!ほんと良く働いてくれた!ありがとう!」とハナカンを外しながらオトリに話しかける。相棒くらいの感情移入をするが、結局彼もまた食卓にのぼる存在であるところは実にシュールではある。
なんにしても、元気な野鮎が手に入ればこちらのものだ。対岸に先行者がいるが、ガンガン瀬を攻めに行く様子が見られなかったので遠慮なく手前側の瀬を攻めていくことに。まつりの狼煙が上がる。
淵に絡む激流でしか釣れない!が、めちゃくちゃ楽しい!
流速や深さに応じて0.5~2号くらいまでのおもりをまめに切り替えつつ、段々になったガンガン瀬の要所要所にオトリをぶちこんでいく。オトリが弱る前にテキパキとここぞという場を通していくと、豪快な目印ぶっ飛びが連発。手前には大岩がブラインドになるような位置にあり、かといって直接抜くには厳しい流れ。岩を迂回してから取り込むような局面もありつつ、20センチオーバーの重量感と真剣勝負だ。トモアユ70というショートロッドだが、上流域なら本流でもポイントが近ければ引き釣りができることがよくわかった。

完全にこれはスポーツだ。野鮎のファーストインパクトが強烈で、ロッドが手前からぶち曲がる。なるほど、本流での引き釣りしかしない、という諸兄が多いのも頷ける。竿でためていると、行き場を失う野鮎が流心を左右に突っ走る。さすが鮎の遊泳力だ。15センチ位のサイズを数釣りしていた先月とはまるで違う釣りをやっているかのようだ。あれはあれですごく楽しかったが、益田鮎が一定の人気を持っている理由がよくわかった。
今年は特に背掛かりDNA鮎とやらがよく釣れていて、動画等の影響もあってかなり人が多いらしい。よく釣れるのはいいが、混雑がひどいと土日の初心者の釣行は辛いものがある。渓流釣りの経験でなんとかマイナーポイントを見つけられたが、それなりに体力がいる。
きっとお盆も体力と根性のアドバンテージで人が嫌がるポイントまで大移動することになるだろう。
結局日没まで攻められるところはどんどん攻めて、引き抜き失敗が3回、持ち帰れた鮎は11匹となった。片付けの最中、電話に出ていたのでうっかり放置していた曳舟の中の鮎が死んでしまった。ゆえに色が悪いが、こんな感じだ。

計測したら22センチが長寸だった。こんなのが普通に釣れるなんて、楽しすぎる。

過酷な労働を経験した鮎の色がすこぶる悪いwwwww
レジャーというよりスポーツ、これはきつい
ちょっと不調が続いた鮎釣りもようやく、渇水、混雑、高水温と厳しい状況の中で釣果をある程度出せるようになった。日中はかなりメンタルがつらい状況だったが、必死にやりきった結果が出てよかった。





