2021年4月17日

【2018秋版】名古屋港のチヌ・クロダイを食う

本ブログは圧倒的に「名古屋港の魚って食えるの?」という記事が読まれている。記事でも書いているように、よく釣れる魚種であるハゼ、セイゴ、ソイ、カサゴは普通に他の海で釣ったものと遜色ない美味しさであることを書いているが、ことクロダイに関してはかなり辛辣な評価をした。私はようやく最近チヌを狙って釣れるようになったへっぽこさんで、名古屋港ではまだほとんどチヌを釣ったことがない。

そこで先日9号地でウキフカセ釣りで仕留めた43センチのチヌ。さっそくエラブタの膜をカットして完璧に血抜きした後に持ち帰る。さばいてみると、以前夏場に釣ったものに比べて表面の臭みがない。内蔵も嫌な貝っぽい苦いような青臭いような臭いもない。そこで、まずは刺身にした。

さて振り返ってみよう、釣り上げたチヌのプロポーションを

見た目は超かっこいいチャコールブラックなそのバディ

その43センチの近影。知多方面や浜名湖で見かける個体よりも体色が黒い。しかし下唇が異様に発達しているわけではなく肉付きもいいのでまだ年老いておらず脂が乗っていることが予想された。

鮮やかな血合いがチヌの魅力

この血合いの発色が明るいと見た目にも美しく、食欲をそそる。ここまでいくともう全く嫌な臭いもない。あとは脂のえぐみがあるかどうかだ。以前、春先の45センチキビレでひどい目にあった。

一口わさび醤油でつまんでみる。

今回は脂の臭み、エグミは感じられない。普通に刺身で美味と言える部類である。ただ、身が少し柔らかい。夏場の湾奥チヌのもう一つ駄目な点はこの身のブヨブヨ感。腹を開いて三枚におろしてからはできるだけ水につけないようにしているが、それでもだ。これは今回はそれほど致命的ではなかったが表浜名湖産に比べると骨に近い部分の身が引き締まっておらず少し物足りない。それでも臭みもなく十分刺身として美味と言えるものだった。

逆に、はっきり言ってスーパーで買ってくる冷凍マグロとか養殖ハマチ(自然死血抜きなし)なんぞ臭くて食えたもんじゃない。何だあのアンモニア臭は。名古屋は魚嫌いの人が結構多い土地柄なんだけど、それも理解できる。あんなもんうまくない。そう思うようになってしまった。微妙な水域の魚を食べるチャレンジを続けてきた結果、最近刺身の味にめちゃくちゃシビアになってしまった。そんな私だが、今回のチヌの刺身は全く違和感なくパクパク食べた。

鍋物の具材として

次に、ちょうど牡蠣を入れた赤から鍋を作る予定があったので、これに残り半身と腹身を投入してみる。熱を加えたほうが身の柔らかさがいい方に生きるのでこれは良かった。ただ、骨やヒレ、腹膜からだろうか、川魚的な泥臭さがほんのり染み出してしまったのでこれについては失敗だ。このチヌは生前天白川や庄内川に回遊して泥をほじくり返して何かを食っていたに違いない。こういう個体は濃い味付けに限る。鯉こくみたいに味噌でコトコト煮込んだりするほうがいいだろう。あるいは、骨は外して油で加熱し臭みを飛ばす揚げ物、焼き物が良かっただろうか。

恒例のヅケとして

余った刺身は甘口醤油、みりん、ごま油で作ったタレに漬け込んで平日の酒のつまみにする。これは問題なくうまかった。うまかったが、タレの塩分で気持ち締めている割には身が柔らかい。そこをごま油がうまく舌触りをまろやかにすることであまり気にならないようにしてくれている。ハイボールやお湯割りにぴったりだ。釣ってから5日目でも美味しくいただけるのは、血抜きと持ち帰りに気を遣っているから。

総評:十分美味いけど食べるために釣るほどでもないし一工夫必要

まあ、めんどくさくなかったらまた食うけどね

夏の老成魚は明らかに美味しくなかったが、このくらいのサイズ、そして餌がイガイ以外の()多毛類や甲殻類がメインであろう個体なら名古屋港でも十分食材として成立する可能性を感じた。ただし、居付きとはいえおそらく釣り人が思っているよりチヌはあちこち行ったり来たりしているはずで、例えば新舞子で釣れたから天白川とは関係ない、とは言い切れない。その頻度、濃さの問題だろう。今回食べたチヌは煮ると川魚っぽい臭いが感じられたので、9号地と天白川を行ったり来たりしているような生活をしていたのだろう。

しかし食べるなら30センチ前後のもののほうが美味しいだろう。20センチ位のキビレが数釣りできたときはどうやっても美味しいと思ったので、いずれにしても若魚のほうが食べるには良さそうだと感じている。

そういえば今年はまだ一枚もキビレを釣っていない。あの強烈なアタリをまた味わいたいな。

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