インプレッサスポーツGP7、荷物を積んでグループ釣行に挑戦

インプレッサスポーツGP7、荷物を積んでグループ釣行に挑戦

先日執筆した「4代目インプレッサスポーツに乗り換えました(リンク)」が、偏執的かつ激長文だったわりに好評だったので、1000km走破記念で追記していこうと思う。

10日で1000km。結構走ったなあ。皆様のお力添え、お引き立てで楽しいカーライフを送らせていただいています。ありがとうございます。

やっぱりちょっと前の車だよね、感はあるけど、好きなスタイリングです

3人で海釣りにでかけたが、居住性と走りにはそれほど問題なく

ガチのかかり釣り師か、ガチのヘラ師を集めて釣行するなら2人だろう。ただ、後席の片方を倒してラゲッジスペースにすれば3人は工夫次第でなんとか行けそうではある。ここにBBQ資材を追加…となると、流石にルーフキャリアが必要になるだろう。

40cmバッカン、60cmタックルバッグふたつ、ロッドケース、リュックサック、30Lクーラーボックスを3セットなら、後席片方を潰してギリギリ入るくらい。この点は前に乗っていたエアウェイブよりは狭くなるのだが、3人で釣行するなら一分の荷物を共用することで少し減らす必要がありそう。今回は実質二人分の荷物プラスアルファ程度だったので、ラゲッジ拡張は不要だった。

走行については別記事にて詳しく書くが、浜名湖からざわちんハウスまでの行程を後部座席に乗っていたヤバ殿が爆睡する程度には安定感・静粛性があったと評価して良さそうだ。

ロッドケースの搭載には工夫が必要

問題はロッドケースである。ヘラ/かかり釣りのロッドケースの全長は120cmほどある。これをラゲッジに横積みするのはちょっと厳しい。入らんことはないけどギリギリ。ただ、他の荷物を積み上げた上に載せようとすると、つまりルーフに近づくため全幅が不足するし、後方視界も取れなくなる。

複数人で釣行するには、ロッドケースも人数分積む必要がある。3人分となると後列シートを倒せばいいとして、2人分なら一つの解決法がある。ラゲッジスペースからロッドケースを挿入し、後席の背もたれもしくは、積み上がった荷物を肩にしてロッドケースを通し、ロッドケースの先端をベルトでアシストグリップに吊るすのだ。

こんな感じのベルトをアシストグリップから吊るしておく(引用:https://www.amon.jp/products2/detail.php?product_code=8613

左右ともにロッドケースを吊ると、後席に座っている人はやや窮屈に感じるため、可能なら人が乗らない側に全部吊るしてしまいたい気はするが、両方から吊っていても仲間が普通に座っていてくれたので多分これでいいだろう。ここ読んでるだろうし、もししんどかったら改善するから言ってくれ。

ルアーマンだったら、車載ロッドホルダーなどを活用すればよいのだが、我々ヘラ/かかり釣りマンはロッドケースごと積む必要があり、またその太さもロッドホルダーに乗せるには厳しい。今のところこのアシストグリップに吊るす形でやっていこうと思う。

なお、これを使わない時はベルトを小さくまとめて、後述のネットに絡めておく。

小物など軽量物はルーフネットに収納

細々したものを入れたバッグ・ポーチ、カメラ等の軽量物はできるだけ天井に吊るしたネットに収納する。

こちらもOGC製。案外頭上のじゃまにならなかった

この車は車高が比較的低いタイプだが、乗ってみると意外とルーフは高い。拳二個入る。そのためネットとの相性は良かった。ポーチや弁当などはここに載せていく。類似品と比べ、網目が程よく細かいので良く考えられていると感じる。

(引用:https://www.amon.jp/products2/detail.php?product_code=8607

企業案件ではないし個人的におすすめしているだけだが、やっぱり色々検討した結果OGCのアイテムが買ってよかったと思える。なお、アマゾンの在庫は少なくなっているようなので欲しい人は要チェック。

後部座席で寝れる(168cm)

運転に疲れたら後部座席でゴロゴロしてたりする。胎児のポーズであれば普通に眠ることもできる。椅子を倒してフラットにしてどうのこうの、までやればもっと快適だろうが、事前に計画した車中泊でもなければそこまでしなくても小休憩には十分だった。これは3ナンバーであることの大きなメリットだ。ちなみに車内空間の横幅は5ナンバーとしては広めのエアウェイブに比べて10センチのゆとりがある。この10センチは大きい。ついついスマホを片手にゴロゴロしていたら時間を忘れてしまうくらい快適だ。

そういうわけで、横幅と排気量はアップしても積載量はダウンサイズとなった今回の乗り換え。ちょっとラゲッジは狭くなったが、前が車格の割に良すぎたとも言えるわけで、こんなものだろうと感じている。それよりも、ボクサーエンジンとAWDの醸し出す走行フィールのワクワク感が勝る。

やや渋滞気味の時間が長くなったが燃費はまずまず

一般道で往復し、14km/lあまりの燃費だった。3人乗せてエアコン使ってこれなら、一人で乗っているときとの差も小さいと評価できそうだ。3人と荷物の負荷でも、2.0の余裕感のお陰か静かでスムーズな走りだった。

なぜミニバンにしなかったのか

絶対に聞かれるやつである。

複数釣行を考慮するならミニバン、というのは正論も正論、大正論である。しかし私はミニバンが好きではない。一人で乗っているときの無駄感、普通っぽさ、年々増していく深夜ドンキの駐車場感を避けたいのである。これは個人の好みの問題である。大量の空気を運んで燃費を嘆くよりは、好きなように走った結果の燃費を嘆く方がいい。

そしてミニバンにすると、甘えが出てまた大量の荷物を積みっぱなしにしてしまうだろう。それがシステム的に起こりにくい車にしたかった。

今回検討した車種は他に、フリード、フィットシャトル、セレナ、バネット、ラフェスタ、レヴォーグ、XVあたりだ。まず、先代フリードが有力ではあったが、ホンダに愛着がある私の中でもホンダ車の白物家電感が年々増していく感とコレジャナイ感がすごいリアビューに耐えられず。次にフィットシャトルも考えたが、メンテナンスや乗り出し価格含めた総コスパで考えると中古でハイブリッドを買うのは分が悪い。あとなんか今と成長や変化を感じられない。の割に乗り出しが特別好コスパとも感じない。結構迷ったけどこれもやめた。

セレナは中古車価格が安定していて2000ccが大量に出回っている。が、前述の理由と、あの巨体で2.0はしんどそう、で見送る。バネットも有力候補だったが、この世にインプレッサスポーツという選択肢がなければ買っていたかもしれない。レヴォーグは維持費の面でパス。XVはインプレッサスポーツとほぼ同じ形態のSUVだが、SUVという車種に魅力をあまり感じていない上に相場が高いのでパス。カローラフィールダーやカローラツーリングも有力候補と言えるしいい車だと思うが、学生時代に工業デザインを学んでいて、展覧会にてトヨタのデザイナーに見当違いにディスられまくった怨恨により(笑)トヨタ車を保有しないと決めているので除外。スバルも実質トヨタみたいなもんやんけ、というツッコミは甘んじて受けますけども、そういう事情があるのです。あの時俺が考えたコンセプトに近いものを実際にJR西日本が最近出してたんで、やっぱりあれは間違ってなかったんだと思うね。

やや収納が少なめでさっぱりしたインテリアとはいえ、空間は広く感じられる

閑話休題。色々検討した結果この選択になっていくのだが、一人で乗っているときが一番長いことを考えれば、一人で乗っているときの快適性と乗っている心地よさが最も重要になる。だから小さめながら走りを重視しつつ、ある程度荷物が載り、価格も手に入りやすい、というゼロ戦開発仕様書をチーム堀越に叩きつけた旧海軍のような無茶振りでフィルタリングしたわけだが、燃費はやや譲ったw条件によるが、前の車とそんなに変わらない燃費で乗り味が良く、各種税金もさほど変わらずに居住性も上がっているならなんにも文句はない。

一つだけすごく残念なのは、サンバイザーが小さすぎる問題

ミラーの上に2つある突起物がアイサイトのカメラである

アイサイトが超絶便利であることと、料率への影響により任意保険価格を押し下げるありがたい存在であることは間違いないのだが、そのカメラによってサンバイザーの幅が犠牲になっている。

うおっ、まぶしっ!となって、サンバイザーを下ろすと、太陽に対して真正面に走っているのでもない限り、ほぼ顔面に直射日光があたることになる。ここまでカバー範囲が小さいと、もう存在意義が怪しくなってくるレベルだと感じた。アイサイトが素晴らしいからそれとトレードオフな、と考えれば、ハイ左様でございます、と引き下がるしかないのだが、ここは不満点だった。

それでも愛せる車に乗りたい

幼少期、セドリックやクラウンのタクシーで今はほぼ絶滅したであろうMTコラムシフトを軽快に操るタクシードライバーを超絶かっこいいと思ったもので、たぶんその原体験が今の車選びにも繋がっているような気がする。それでメカメカしさ、質実剛健さ、程よく引き締まった乗り味の良さが両立した実用性ある車が好きなのだ。無理せず、身の丈に合った車の中で。これに乗って仕事に、釣りに、気持ちよく出かけられることに感謝したい。

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