以前から話題に出ていた益田川エスコート。今年は連休前後から渇水が続いていて難しい状況が続いているのだが、なんとかいくつか狙い目のポイントを絞って釣行。
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渓流初心者をどのようにエスコートするか
一つは、成魚放流などでとにかく魚影の濃い里川に行くこと。ただしこれが成立する場所というのは遠い。益田川管内ではエントリーしやすいポイントというのはかなり叩かれてしまうのでちょっと難しい。
もう一つは、体力に自信があるタイプを谷に引きずり込むこと。ただし、これはキャスティングが一通りこなせることが必須要件になる。サイドスロー、送り込みができないと釣りになる場所が非常に限られるし、ルアーがいくつあってもたりない。ただし、魚は出やすい。
リトル門脇氏はまだキャスティングに自信がないということで、結局、どっちでもない、準支流の竿抜けポイント、本流の穴場を細かく探る、という確率は低いが釣りになる、というパターンとなった。
やらせてみてよくわかった、渓流ルアーのロジック&タクティクス習得の重要性
立ち位置、視界、キャスタビリティ、魚からの被発見性、ルアーの通り道、そして次のキャストに向けての立ち回り。自分にとって有利なポジショニングを常に考えて組み立てていき、釣り上がるルート、キャストする位置とコースをテンポよく組み立てるのが釣果を伸ばすポイントだ。
自分などはまだまだ初級者に毛が生えたくらいかな?位の認識でいたが、本当の初心者が川に入ると、まあいろいろ出てくる。
まず立ち位置。魚に近づきすぎたり、あるいはキャストしにくい場所に回ったり。次にキャスト。枝がオーバーハングしていてもオーバースローを試みたり、サイドスローが不安定だったり。この2つが問題点だったが、それらの組み立てがどこかのタイミングでフリーズして、手が止まってしまうという様子だった。
ただ、眼の前にポイントが広がっていて特に障害物もない、という場で立ち止まるくらいなら、どんどん投げたほうがいい。
それらのアドバイスも川の音にかき消されるので、端的に、明快に伝えるためにどんどん声が大きくなる。最終的に怒鳴り散らかす勢いになった。傍目から見たら完全にスパルタである。
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我々にとって厳しかったのは、オープンスペースがことごとく渇水で魚が出ていない状況だったことだ。もうスキップしていいんじゃないか、というポイントだらけだが、あまりに魚が出ないので練習も兼ねて一応探っておく、という感じで釣り上がった。
一箇所目は5~600メートルの釣り上がり。手が止まっているタイミングや、組み立てを解説するためにこちらも投げたりはしたが、小さいイワナが2匹ヒットした程度。
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これは難しい一日になるぞ、と予感した。
本流ポイントをひたすら遡行するしかない
水量が少しでもあるところでキャストしやすい場所というと、もう本流の上手しかない。ただ、本流は大岩がゴロゴロしており思いの外歩くのは大変だ。
ただ、水温も上がってきてアマゴが瀬に出てくればチャンスありだろうと踏んだ。
結局、アマゴ、イワナをそれぞれヒットさせたが、あえなくバラしになってしまったそうだ。そうだ、というのは視認していないからだが、イワナはいいサイズだったようで、手応えは楽しめたという。
そう、渓流のルアーフィッシングはヒットしてからもテクニカル。流れ、立ち位置を考慮して流れに乗られないようにうまく魚との距離を詰めていかなければならない。これは数をこなすしかないので、次はよく釣れる場所に行ったほうがいいかもしれない。
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結局夜明けから昼過ぎまで7時間近くあちこち釣りまくるという、ハードな釣行になった。それでもめげずに最後まで頑張ったリトル門脇氏、次はきっと渓魚を仕留めてくれるだろう!